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歯医者さん

2010-12-03 17:26:50 | 日記
今日は歯医者に行った。
先日固いパンをひっかじっていたら、奥歯の詰め物がとれてしまったのだ。

歯医者に通うことは私にとって一大イベントである。
歯を削る時の胸に突き刺さるような甲高いトーンのドリル。
それが神経に触れた時の、体全身が凍りつくような痛みとドキドキ感。
それだけで気絶してしまう人がいるのも納得できる。

しかも無残にもポッカリとあいた穴を型どって、それが出来てくる1週間くらいの間は
粘土みたいにやわらかいものを詰め込まれて、なるべくそっちの歯は
使わないようにしようと思いながらも、片方ばかり使っているとどうしても
疲れてくるので、そっちの方(詰め物があった方)を使うと、あえなく
その粘土みたいなもの(あれは何?)は取れてしまう。
穴がポッカリあいたまま、1週間を耐えしのび、次の治療でそこは無事埋まったと
しても、今度は、

「別の虫歯もなおしましょうね」とくる。

そしてそれもようやく終わったと思ったら、

「歯石をとりましょう」、「よごれているからきれいにしましょう」などと、
のべ1か月にわたって歯医者通いが続くわけである。

大病を患ったならまだしも、歯の治療に1か月もかかってしまうと、
日々の生活に大きな荷物をしょっているようで、精神的に疲れてしまう。

だから治療の予約を入れてから、この1週間はめちゃくちゃ憂鬱だった。


ところがである。
今日いった歯医者は今日終わってしまった。

昔のように職人が詰め物の金属を型通りに削って作る時代じゃないのね…。
最近はセラミック製ですぐに固まる素材が使われるらしく、行ったその日で
終わってしまう。

もちろん、この歯医者はほかの虫歯のチェックもしてくれるのだが、
(虫歯はひとつもなかったよ~ん。)
歯をきれいにしたり、歯石をとったりというサービスが一切ない。
だからものの15分くらいで治療が完了する。

でも、自分にとって1か月かかると思っていた心の不安が
たった1日で解消されるのは大きい。だから、

「ああいい世の中になったな~」

と思っているかというと、さにあらず。

この歯医者は痛い、なにしろ痛いのである。

もっときめ細かいドリルを使ってくれればいいものを、なんかすごく粗い
ドリルをつかって削るので、頭蓋骨にひびいて、頭が割れそうだ。

(おい、トンネル掘ってるんじゃないんだぞ!)

と思いながらも、口が開いたままだから文句がいえない。

なんで、こうも痛くせにゃならんの~!!!

まあ、終わってみればスッキリしたものであるが、それでもあまりの痛さで
半放心状態、しかもやたらと肩が凝っている。

歯医者に通うことが、心に大きな負担を強いていることに変わりはない。


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