沖縄Daily Voice

沖縄在住の元気人が発信する

~スローライフwithみゅーじっく~ vol.3 大山百合香

2009年07月16日 | 木曜(2009年7~8月):大山百合香さん
うがみやぶら~!!(沖永良部の方言で「こんにちは」)
木曜日担当、大山百合香です。
今週もよろしくお願いします。

さて、全国的に少しずつ夏がやってきましたね。
沖縄は相変わらず夏本番の暑さが続き
セミがここぞとばかりに鳴いています。


早くも私は夏バテ気味。。。
冷えピタを貼って寝ています。。。

皆さんは夏バテ対策、何かしていますか?
オススメの対策があれば教えてくださいね!



「夏」は一番好きな季節でもあり
この季節になるとワクワクしてしまいます。

楽しそうなイベントがたくさんあって、
家の中にいるのがもったいなく感じ
予定が無くてもどこかに出かけたくなる
そんな季節です。

でも沖縄の人たちは基本、
昼過ぎだいたい13時~16時くらいまでは外に出ない!と言っていました。
一番暑い時に、なんで外に出るわけ?
昼間から海で泳ぐなんてとんでもない!と。。。


ですよね。。。

私も島にいた頃はそうでした。
家族で海に行くときは、夕方5時くらいから行って
暗くなる前に帰ってたっけ?

でも、真っ昼間の海の色は
サンサンと照り輝く太陽の下に映るブルーの海の色がとってもキレイで
ついつい行ってしまうんですよねー。








おかげでもう私は真っ黒。
サンダルを履いていないのに、
履いてるように見えるくらいはっきりと黒と白に分かれています(笑)

そんなわけで、天気が良いとついつい出かけてしまう私が
行く先々で素敵な出会いがあったので、ぜひ皆さんにご紹介したいと思います。





沖縄に移住してきてよく出かける読谷村。
ここは、昔からの景色や風習がそのまま残っているような所が多いです。

たまたま立ち寄ったお店の方のオススメで
「Birth Lilac ~楽園cafe~」というCafeにいってきました。
以前は「楽園cafe RAINBOW BRIDGE」という名前で、
最近新装したそうです。


場所は読谷村字 座喜味という所の住宅街の奥にあり
緑に囲まれていて、隠れ家的な所です。

入ってからまず広がるのは、このお庭。









これすべてお店の人たちと、近所の方々の手造りなんです。









海へ行って砂を拾っては袋に詰めて運ぶところから
石垣を敷き詰める所まで全部手作業。
それを嬉しそうに案内しながら語ってくれる店長さんのお話を聞いて
この場所を愛する人たちの愛情の深さが伝わってきました。

中もとても広く、落ち着ける空間で
ここにも手作りの温もりがありました。
そして音楽がありました。








そこでこんなマップを発見。
ここを訪れた方が、手作りで綴った「読谷マップ」






沖縄、読谷の歴史や、色々なお店を写真付きで紹介しています。
その中でとても気になるお話がありました。







『~沖縄戦を伝える~
2018、つまり11年後、0%....。
この数字が何を表しているか分かりますか?
実は、沖縄戦を語ることのできる方、つまり沖縄戦体験者の方の数なのです(生
きていらしても語れる状況ではない場合を含む、あくまで推計)
実は現在でさえ、体験者の方の人口は一割強。
真実を知る方々が約10年もしたら居なくなってしまうのです。

ある人は言いました。「生の声に勝るものはない」と。
私もそう思います。
だからこそ、たくさんの方の話を聞きたい、と。
そう思い、実行している間に私自身の心に芽生えた思いは
「語ることはできなくても、伝えることはできる」というものでした。
実際に体験していない事を語ることは出来なくとも、体験した事を聴き、調べ、
伝えることは出来るのです。

あの思い出したくもないであろう戦争を私たちに語って下さるお年寄りの方々。
どんな気持ちで語って下さっているのでしょう。
同情してもらうため?いいえ、違います。私たちが創る次世代に二度とあのよう
な事が起こらないように、
自分達が思い描いた平和のために。』
(2007年に書かれたもの)
(一部抜粋)




この著者の方の名前も分からず、お会いしたこともないのですが
ここに大切に置かれていました。

ここを訪れた方々がこの本を手にとって
一人でも多くの人に過去の存在、未来への平和について伝えられたらという願い
を込めているそうです。
この著者の方のおかげで私も手にとり、知り、考えるきっかけを頂き、こうやっ
て皆さんに伝えられています。



私も祖母から戦争の話を聞いた事があります。
祖母がよく、「生きてるだけで幸せ」と言っていたことを思い出しました。
親族や知人を亡くした祖母にとって戦争という現実は私たちが想像できないくら
い辛いもので
思い出したくもない事かもしれない。
だけど、しっかりとした口調で話してくれます。
そして、話をしてくれた最後にはいつも
「ばあちゃんは、あんたたち孫達がいて、とっても幸せだよ」と笑顔で微笑みか
けてくれます。
とても強く、優しい祖母。
大好きなおばあちゃんです。
私はおばあに ありがとう と伝えました。
おばあがいなかったら、私はこの世に生まれてくる事さえできなかったのだか
ら。


こうやって話してくれる事はとても貴重なのですね。
この本を読んで改めて感じました。
知り、少しでも理解して、現在に生きる人たちが次世代に繋げていかなければ、
過去の物語になってしまいます。

私一人の力はとても小さなもの。
だけどその小さな力がなければ何も始まらない。

沖縄戦に限らず、今もどこかで起きています。
決して昔の話で終わらせてはいけないと思いました。

私も祖母が話してくれた戦争という現実、祖母の思い、命の大切さ、私が感じた
こと、
将来子供を授かったら話そうと思います。
その子供へと語り継いでいくために。
そして平和を自分たちの手で創っていくために。


you tube 星の歴史
http://www.youtube.com/watch?v=-Tk_gRnQACs





text:ゆーりー



大山百合香プライベートブログ(KIND OF BLUE)
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小さな恋のうた 大山百合香





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