沖縄Daily Voice

沖縄在住の元気人が発信する

沖縄在住の料理家から学ぶ「沖縄食材レシピ帖」 vol.13 砂川有紀

2009年06月24日 | 水曜(2009年4~6月):砂川有紀さん
週替わりで、沖縄在住の料理家さん直伝の沖縄食材レシピを紹介するお料理ブログ。
今回はゴーヤーに引き続きオキナワンな夏野菜、ヘチマを使った2品のメニューをご紹介。
ヘチマ料理が手軽にできて、おしゃれにキマリます。

【今回の食材】ヘチマ(ナーベラー)



ゴーヤー同様、沖縄の夏野菜のなかでも人気のあるヘチマ。
全国的にはたわしとして利用されていますが、沖縄では大衆食堂や
家庭の食卓によく登場する食材のひとつ(たわし用と食用では品種が違うらしい)。
化粧水が抽出できるほど豊富な水分を含んでいて、むくみ解消や利尿に効果があるといわれています。
地元でのポピュラーな調理法は味噌煮込みですが、今回はマリネとオーブン焼きに初挑戦!
曲がっていない、細めのヘチマを選ぶのができあがりを左右するほどの重要ポイントです。

【メニュー名】
酸味のきいたドレッシングで味わって
ナーベラーのマリネ



【材料】
ヘチマ…1本、パプリカ、たまねぎ(きゅうりでもOK)…お好みで、ドレッシング(イタリアンなど)…お好みで
【作り方】
1. ヘチマの皮をむき(若いヘチマなら少し残して剥いてもいい)、3mm程度に輪切りする
2. シャキシャキ感を加えるため、パプリカ、たまねぎを薄くスライスする
3. ドレッシングを混ぜ合わせればできあがり。半日ほど冷蔵庫に入れておくとしんなりしてgood!

【メニュー名】
チーズとの相性◎
ナーベラーのオーブン焼き



【材料】
ヘチマ…1本、塩、こしょう、オリーブオイル、パルメザンチーズ…お好みで
【作り方】
1. マリネ同様皮をむいたヘチマを1cm程度に輪切りする
2. 塩、こしょう、オリーブオイルをつけ、200℃に熱したオーブンで片面を3分ずつ焼く
(オーブンがない場合は薄切りにして、オーブントースターかフライパンで調理してもOK)
3. お皿に盛り、パルメザンチーズをふる。お好みでトマトの輪切りなどをのせたり、
バゲットと組み合わせてるのもおすすめ


【今週の沖縄食材エキスパート】
COTONOHA ART SPACE+CAFE (コトノハ アートスペース+カフェ)
住所/宜野湾市赤道1-5-7
TEL/098-893-7299
営業時間/Open 14:00~23:00、カフェタイム 14:000~18:00、
ディナータイム 18:00~23:00(オーダーストップ 22:00)
定休日/月曜日
オフィシャルサイト
http://www.cotonoha.com/
ブログ
http://cotonoha.ti-da.net/





那覇市から国道330号を北上すると宜野湾市にある、食とアートの融合スペース、COTONOHA。
味噌煮込みしか食べたことのない私には、驚きの(いつも食べてるナーベラーと
明らかに違う!)料理に、統一感のある家具に、
バランスよく配された植物たちに、
色彩豊かなイラストレーションが飾られた壁…
そしてフレンドリーな笑顔でもてなしてくれる西村さんとミッチェルさんコンビ。
五拍子そろいのカフェです。



text:砂川有紀



              ★沖縄観光の旅行雑誌を作る会社が素顔の沖縄を紹介するサイト



沖縄在住の料理家から学ぶ「沖縄食材レシピ帖」 vol.12 砂川有紀

2009年06月17日 | 水曜(2009年4~6月):砂川有紀さん
週替わりで、沖縄在住の料理家さん直伝の沖縄食材レシピを紹介するお料理ブログ。
今回は、もやし、ではなく、もやしが生えてくる前のもやし豆(別名は緑豆)を使った
ぜんざいを紹介します。
【今回の食材】もやし豆(緑豆)



発芽した芽を「もやし」として食べる緑豆。
日本本土では豆の部分を食べることはあまりないようですが、
たんぱく質の豊富な食べものとして注目されている豆類のなかでも
緑豆は体のだるさや食欲不振の軽減、ほてりをとる作用などがあるといわれ、
漢方薬にも使われるヘルシー食材。
中国では春雨にしたり、インドあたりではペースト状にしたりとアジア各地では
いろんな食べ方がありますが、沖縄では黒糖で甘く煮た、お汁粉のようなものを「あまがし」とよび、
旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)と5月5日(グングワチグニチ)に子供の健康を願って食べる風習が
残っています。
戦前は「勝負」にかけて、ショウブの葉をスプーンのように使って
食べていたそうです。
控えめな甘さと押し麦のとろみが特長で、小豆ぜんざいとはひと味違った風味が楽しめますよ。

【メニュー名】
緑豆と押し麦のあまがし



【材料】
緑豆…1カップ、押し麦…3分の1カップ、水…7カップ、黒糖150g、
グラニュー糖…100g、白玉粉…50g、塩少々

{豆を煮る}
1. 鍋に入れて約3時間ほど水(分量外)に浸しておいた緑豆を火にかけ、
泡状のあくが出てくるまで煮立たせる
2. 火を止め、ゆで汁を捨てた緑豆と押し麦を洗い、弱火で30分ほど煮る
※店では押し麦、緑豆を別々で煮ているが、一緒に煮てもOK

{白玉だんごを作る}※豆を煮ている間に
1.白玉粉に耳たぶ程度の柔らかさになるくらいの水(分量外)を加え
だんごを作る
2.沸騰したお湯の中にだんごを入れ、浮かび上がってきたら、
中まで火が通ったのを確かめてからすくい出す
{盛りつけ}
豆の煮汁に黒糖、グラニュー糖を入れ、白玉だんご加えて、
好みで塩をひとつまみ入れてできあがり。
※しょうがのしぼり汁を入れることもある


【今週の沖縄食材エキスパート】
てんtoてん
住所/沖縄県那覇市識名4-5-2
TEL/098-853-1060
営業時間/ 11:30~15:00
定休日/月曜日





ツタの葉にびっしり覆われた建物が目印の沖縄そばの店「てんtoてん」。
木の灰汁の上澄み液で作る、昔ながらの手打ち沖縄そばと
ちょうどよく冷えたあまがしがセットで味わえます。



text:砂川有紀



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沖縄在住の料理家から学ぶ「沖縄食材レシピ帖」 vol.11 砂川有紀

2009年06月10日 | 水曜(2009年4~6月):砂川有紀さん
週替わりで、沖縄在住の料理家さん直伝の沖縄食材レシピを紹介するお料理ブログ。
今回は道ばたにある無人の野菜販売所で手に入れたゴーヤーで、
わが家の夏の定番レシピを紹介します。
【今回の食材】ゴーヤー



言わずと知れた沖縄夏野菜の代表格。
一番の特長といえるキョーレツな苦みはモモルデシンという成分によるもの。
夏の暑さでダウンしそうな体に食欲を与えてくれます。
またレモンの約1,5倍ほどの豊富なビタミンCが含まれているので、
健康面、美容面からもMY献立に取り入れたい食材です。
ゴーヤーのビタミンCは熱を加えても壊れにくいため、炒め物にしてもgoodですが
今回は生のまま食べる和え物を紹介します。
ゴーヤーの苦みがOKな人はより苦みのキツイ、表面のつぶつぶが小さめのもので
トライすることをおすすめします。

【メニュー名】
ゴーヤーとアボカドの和え物



【材料】
ゴーヤー…1本、アボカド…1個、花かつお…1パック(3gくらい)、ぽん酢…大さじ2杯(お好みで)
【作り方】
1.ゴーヤーをタテ半分に切り、スプーンで種をとり半月切りにする(厚さは1㎜くらい)
※苦みを楽しむには塩もみはしない
2. 種を取り、皮をむいたアボカドをゴーヤー同様半月切りにする(厚さは2㎜くらい)
種の取り方はコチラをご参考に↓
http://www.hat.hi-ho.ne.jp/heart_thoughts/avocado/cocine.htm
3. 器にゴーヤー、アボカド、花カツオを入れ、ぽん酢をかけて和えればできあがり

【今週の沖縄食材エキスパート】
わが家のレシピメーカー、私の義母です。
義母が考案したレシピの数々は長年にわたって地元食材を
あつかって得た知識と、おいしいものを食べたいというグルメゆえの
探求心の賜物。
今回登場したゴーヤーの和え物もゴーヤーの苦みとアボカドの
クリーミーな味が相性がいいだろうという、義母の「おいしいレシピの法則」に
のっとって発明されたひと皿です。





text:砂川有紀



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沖縄在住の料理家から学ぶ「沖縄食材レシピ帖」 vol.0 砂川有紀

2009年06月03日 | 水曜(2009年4~6月):砂川有紀さん
週替わりで、沖縄在住の料理家さん直伝の沖縄食材レシピを紹介するお料理ブログ。
今の時期に旬を迎えるすももで作る、ルビーのように色鮮やかなジュースの作り方
を教えていただきました。簡単にできますよ。

【今回の食材】すもも



日本本土のすももと違って、皮も果肉も濃い紫色の沖縄すもも。
貧血気味の人に必要とされる葉酸、眼精疲労の回復につながる
アントシアニンといった成分がいっぱい詰まった栄養価の高いフルーツです。
おいしそうな見た目とは裏腹に果肉はかたく、酸味が強いので生で食べるのは×。
今回紹介するジュースや果実酒にして楽しみましょう。
県外への出荷はあまりないので、沖縄ステイの予定があれば要チェック。
旬は5月中旬から6月中旬にかけて。

【メニュー名】
すももジュース



【材料】
すもも…15個、グラニュー糖…大さじ3杯(氷砂糖でもOK)、酢…小さじ1杯(お好みで)
【作り方】
1. 鍋にすもも、グラニュー糖、すももが浸るくらいよりも少し多めの水を入れて15分程煮詰める。
2. 火をとめ、粗熱をとったら冷蔵庫で冷やす。
3. お好みで酢を入れてできあがり

【今週の沖縄食材エキスパート】
いきつけの八百屋さんに紹介していただいたSさん。
おいしい沖縄おかしを売っているお店はないか情報収集していたところ、
八百屋さんの隣に沖縄おかし作りの得意な方(とくにサーターアンダギーが評判らしい)
がいらっしゃるからとアポなしでお宅訪問。
突然おじゃましたにもかかわらず、手軽に作れる料理を教えていただき、
色々ごちそうしていただいたSさん。気さくな「沖縄のあんまぁ」でした。


text:砂川有紀



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沖縄在住の料理家から学ぶ「沖縄食材レシピ帖」 vol.9 砂川有紀

2009年05月27日 | 水曜(2009年4~6月):砂川有紀さん
週替わりで、沖縄在住の料理家さん直伝の沖縄食材レシピを紹介するお料理ブログ。
今回は見ても食べても元気になりそうな、柑橘系フルーツを使ったデザートを紹介します。

【今回の食材】パッションフルーツ


輪切りにするとドロッと出てくる果肉が独特のすっぱさをもつトロピカルフルーツ。
一緒にほおばる種のプツプツとした食感も絶妙です。
そのまま食べるのはもちろん、ジュースやジャムの材料としてよく使われますが、
今回はプルプルのシークヮーサーゼリー&ミルキーなブランマンジェと組み合わせたレシピを
伝授していただきました。ゼリーを少しやわらかめに作って、パッションフルーツの果肉と
絡ませるのがコツです。
【メニュー名】
なめらかブランマンジェ
シークヮーサーゼリーとパッションフルーツ添え


【材料(120ml容器の10個分)
{ブランマンジェ}牛乳…450g、グラニュー糖…80g、板ゼラチン…7g、生クリーム…100g
※お好みでオレンジ系リキュールかラム酒…小さじ1/2

{シークヮーサーゼリー}シークヮーサー果汁…75g、水…375g、グラニュー糖…80g、
パールアガー8(海藻から作ったゲル化剤、ゼラチンよりもやわらかく固まる)…10g

{パッションフルーツソース}パッションフルーツ…1個(約30g)、グラニュー糖…10g

【作り方】
{ブランマンジェ}
①鍋に入れ、沸騰直前まで火にかけた牛乳、グラニュー糖のなかに
軽くしぼった板ゼラチン(氷水につけてふやかしておく)を加え、ゴムベラで混ぜて溶かす
②ボールに①をこしたものと生クリーム、好みでリキュールを加える
③ボールの下に氷水をあててトロッとなるまで冷やした後
カップに分け入れ、冷蔵庫で冷やし固める
{シークヮーサーゼリー}
①鍋に入れ、沸騰直前まで火にかけたシークヮーサー果汁と水のなかに
パールアガー8とグラニュー糖(軽く混ぜ合わせておく)を加えながら
泡立て器で混ぜる
②ボールに①をこし、平らなバットに流して冷蔵庫で冷やし固める
{パッションフルーツソース}
スプーンでとったパッションフルーツの中身とグラニュー糖を鍋に入れ
ひと煮立ちさせる
{組み立て}
ブランマンジェの上にカットしたシークヮーサーゼリー、パッションフルーツソースを
のせてでき上がり!

【今週の沖縄食材エキスパート】
cafe&sweets Little seed(リトルシード)
住所/沖縄市松本891
TEL/098-939-9539
営業時間/11:30~23:00
定休日/日曜日


店自慢のOKINAWANデザート
暑いシーズンになるとメニューにお目見えするコーヒーぜんざい。
夏場はケーキなどをおさえてオーダーされる人気もの、とのこと。
沖縄ぜんざいには欠かせない大粒の金時豆と、氷にしみ込んでも薄まらない
存在感のあるコーヒーの苦味がgoodな、魅惑のぜんざいです。


text:砂川有紀



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沖縄在住の料理家から学ぶ「沖縄食材レシピ帖」 vol.8 砂川有紀

2009年05月20日 | 水曜(2009年4~6月):砂川有紀さん
週替わりで、沖縄在住の料理家さん直伝の沖縄食材レシピを紹介するお料理ブログ。
ひと足先に梅雨シーズン到来の沖縄から、県産食材を使った気軽に作れるスイーツを紹介します。
雨降りの日に自宅でのんびり、オキナワンなお菓子作り、なんてどうでしょう?

【今回の食材】黒糖



さとうきびの搾り汁を煮詰めて作る、昔ながらの沖縄おかし。
たくさんの種類のお菓子があふれている現代においても、未だにおばぁんちの定番お茶請けといえば黒糖。
行く度に「黒ザーター(砂糖)あるよ~」と強くすすめられるんです。(ちょっとうんざりすることも…)
カルシウム、ミネラル分も多く、ヘルシー食品としても知られる黒糖。
今回は使い勝手のよいパウダー状のものを使用します。

【メニュー名】
きなこ&ごまの2パターン
黒糖ラスク



【材料】
フランスパン…100g、無塩バター…50g、粉末黒糖…30g、きなこ、ごま…お好みで
【作り方】
1. 下準備
フランスパンを好きな形にカット(薄すぎると形が崩れるので要注意)
バターをレンジで溶かしておく
オーブンを130~140℃に予熱しておく
2. フランスパンをボールに広げ(なるべく重ならないように)、バターをかけて手で混ぜる。
3.黒糖をふりかけ、全体になじませる。
4.3を半分に分け、それぞれにきなこ、ごまをまぶす。
5.天板に並べて予熱したオーブンで15~20分乾燥させるように焼く

【今週の沖縄食材エキスパート】
cafe&sweets Little seed(リトルシード)
住所/沖縄市松本891
TEL/098-939-9539
営業時間/11:30~23:00
定休日/日曜日



沖縄北インターチェンジ近くの住宅街エリアにあるリトルシードさん。
緑に覆われた外観と、ウッディな店内が住宅街のなかのオアシスといった雰囲気で、
取材の日もオープンと同時にお客さんが続々入ってくる人気ぶり。
今回紹介したラスクをはじめ、バラエティーに富んだお菓子も人気を集めているよう。
地元客に支持される、気取らない名店です。


text:砂川有紀



              ★沖縄観光の旅行雑誌を作る会社が素顔の沖縄を紹介するサイト

沖縄在住の料理家から学ぶ「沖縄食材レシピ帖」 vol.7 砂川有紀

2009年05月13日 | 水曜(2009年4~6月):砂川有紀さん
夕暮れ時になると、頭を悩ます今晩のメニュー
「沖縄っぽいメニューにしよう!!」
と意気込んでみたものの、イマイチ使い方が分からない食材…。
見よう見まねで作ってみたものの、出来上がりもイマイチ…。
そんな苦い経験をふまえてできたブログです。
週替わりで、沖縄に住む地元食材エキスパートのみなさんに教えていただいたレシピを紹介していきますので、沖縄食材にくわしくないビギナーさんも、沖縄食材に興味シンシンの方もぜひのぞいてみてください。

今回の食材 「ミミガー」



豚の耳の皮のこと。
きくらげみたいにコリコリとした食感と、臭みがなく淡白な味で人気を集める沖縄珍味のひとつ。
和え物にしてよく食べますが、その中でもAmericanなピーナッツバター派か今回紹介する和風お酢派、あとは韓国キムチ派に分かれるようです。
色んなテイストでアレンジされるミミガー、
発音するときはくれぐれも最初の「ミ」のところにアクセントを付けず、「ガー」のところを強めてミミと呼んでやってください。


【メニュー名】
ミミガーの和え物



【材料(1人分)】
ミミガー、海藻、中華クラゲ…10g、きゅうり…お好みで、だし汁…大さじ1と1/2、酢…小さじ1、醤油…小さじ1、砂糖…小さじ1
【作り方】
1. 細切りしたきゅうりとミミガー、海藻、中華クラゲを合わせる。
2. だし汁、酢、醤油、砂糖を混ぜ合わせる。
3.具材に2をかけて和えればできあがり。

【今週の沖縄食材エキスパート】
家庭料理の店 まんじゅまい(久茂地店)
住所/那覇市久茂地3-9-23
TEL/098-867-2771
営業時間/11:00~21:30
定休日/日曜日



店長さん曰く、昔のままの雰囲気をあえて残しているという店内。
那覇大綱引のポスターや地元高校の名前が印刷された手ぬぐいが貼られた壁。島らっきょうや島唐辛子などを漬けた大ビンがところ狭しと並べられた棚。
リアルな沖縄、大衆食堂にあり。


text:砂川有紀




沖縄在住の料理家から学ぶ「沖縄食材レシピ帖」 voi.6 砂川有紀

2009年05月06日 | 水曜(2009年4~6月):砂川有紀さん
夕暮れ時になると、頭を悩ます今晩のメニュー
「沖縄っぽいメニューにしよう!!」
と意気込んでみたものの、イマイチ使い方が分からない食材…。
見よう見まねで作ってみたものの、出来上がりもイマイチ…。
そんな苦い経験をふまえてできたブログです。
週替わりで、沖縄に住む地元食材エキスパートのみなさんに教えていただいたレシピを紹介していきますので、沖縄食材にくわしくないビギナーさんも、沖縄食材に興味シンシンの方もぜひのぞいてみてください。


今回の食材 「パパイヤ」



メキシコをはじめ、熱帯性気候エリアに生息するパパイヤ。
日本のなかのトロピカルゾーン、沖縄でもいたることろで見かけるポピュラーな野菜(沖縄では青くて未熟なパパイヤを野菜として食べるのが一般的)。
体内の老廃物を分解し、細胞の新陳代謝を活性化させる酵素や、ビタミンC、食物繊維、βカロチン、アミノ酸など、とにかく体によい成分がいっぱいつまったパパイヤは、「パッパヤー」というかわいいニックネームを付けられ、沖縄県民に親しまれています。
栄養満点&ボリュームたっぷり&ご近所さんからよく貰う、という理由からか食卓登場率の高い食材のひとつです。


【メニュー名】
「まんじゅまい」店長直伝
パパイヤ炒め



【材料(1人分)】
パパイヤ…1/4個、平かまぼこ…1枚、だし汁…1/2カップ、にんじん、ニラ…お好みで

【作り方】
1.パパイヤの下ごしらえ
パパイヤを縦半分に切り、中の種をスプーンで取り除く→皮をむく→千切り器でスライス(シリシリ)する
2.パパイヤ以外の具材の準備
にんじんはパパイヤ同様にスライスし、ニラは2cm幅、平かまぼこは薄切りする。
3.炒める
油をしいたフライパンにパパイヤ、にんじんを入れ、炒める→だし汁を数回に分けて入れ、しんなりしてきたら、ニラ、平かまぼこを加えて完成。

【今週の沖縄食材エキスパート】
家庭料理の店 まんじゅまい(久茂地店)
住所/那覇市久茂地3-9-23
TEL/098-867-2771
営業時間/11:00~21:30
定休日/日曜日



店名の「まんじゅまい」は店長のふるさと、石垣島の方言でパパイヤのこと。
名物のまんじゅまい炒めのレシピを教えていただいて、感謝、感謝です。
店は国際通りから一本北の裏通りにあります。


text:砂川有紀




沖縄在住の料理家から学ぶ「沖縄食材レシピ帖」 vol.5 砂川有紀

2009年04月29日 | 水曜(2009年4~6月):砂川有紀さん
夕暮れ時になると、頭を悩ます今晩のメニュー「沖縄っぽいメニューにしよう!!」と意気込んでみたものの、イマイチ使い方が分からない食材…。見よう見まねで作ってみたものの、出来上がりもイマイチ…。そんな苦い経験をふまえてできたブログです。週替わりで、沖縄に住む地元食材エキスパートのみなさんに教えていただいたレシピを紹介していきますので、沖縄食材にくわしくないビギナーさんも、沖縄食材に興味シンシンの方もぜひのぞいてみてください。


【今回の食材】さやいんげん



さやいんげんの旬といえば6月頃では??たしかに日本本土ではそうなのですが、沖縄では11~5月に収穫をむかえ、冬から春にかけて食べることができます。しかも沖縄育ちのさやいんげんは細めで食べやすいうえに、ポリポリとした食感が味わえるし、色も濃いめなので弁当などに彩りをプラスしたいときに便利なお助けベジ。今回はパスタでいただきました。


【メニュー名】
県産さやいんげんのトマトクリームパスタ




【材料(1人分)】
リングイーネ(厚さ1.4mmの平面パスタ…80~100g、にんにく…一片、生クリーム… 1/2カップ、トマトソース…大さじ2、さやいんげん、キャベツ、新玉ねぎ…お好みで


【作り方】
1.野菜の下ごしらえさやいんげんは沸騰したお湯でさっとゆで、半分に斜め切りする。新玉ねぎは薄切り、キャベツはひとくち大に切る。
2.パスタをゆでる。
3.ソース作りオリーブオイルでにんにくのスライスを香りが出るまで炒める→香りがしたら野菜を入れ、さらに炒めた後、白ワインでフランベ→生クリームを入れ、3分の2の量になるまで煮詰める→トマトソースを入れたら塩、こしょうで味を調える。
4.ゆであがったパスタをソースにからめれば完成。


【今週の沖縄食材エキスパート】
maru CAFÉ
住所/西原町上原322-2
TEL/098-945-8883
営業時間/ランチ11:00~15:00、ティータイム15:00~18:00、ディナー18:00~25:00
定休日/第1月曜ホームページ/http://www.ryoji-family.co.jp/marucafe/maru-cafe.html



那覇のおとなり、西原町。maru CAFÉさんがある西原町は、那覇市首里あたりからだと車で約15分くらい。ほどよく緑も残されていて、落ち着いた雰囲気がただようエリアです。そして町内には琉球大学やキリスト教短期大学もあるので、maru CAFÉさんのような学生さん向けのお店が多いところも好ポイント♪なんとなくお気に入りの町、西原町。



text:砂川有紀




沖縄在住の料理家から学ぶ「沖縄食材レシピ帖」 vol.4 砂川有紀

2009年04月22日 | 水曜(2009年4~6月):砂川有紀さん
夕暮れ時になると、頭を悩ます今晩のメニュー
「沖縄っぽいメニューにしよう!!」
と意気込んでみたものの、イマイチ使い方が分からない食材…。
見よう見まねで作ってみたものの、出来上がりもイマイチ…。
そんな苦い経験をふまえてできたブログです。
週替わりで、沖縄に住む地元食材エキスパートのみなさんに教えていただいたレシピを紹介していきますので、沖縄食材にくわしくないビギナーさんも、沖縄食材に興味シンシンの方もぜひのぞいてみてください。


【今回の食材】パイナップル豚



「鳴き声以外は食べつくす」といわれる程、バラエティー豊かな豚料理がある沖縄。今回はパイナップルを食べて育てられた「パイナップル豚」を使った洋風レシピを教えていただきました。普通の豚肉よりも脂身が甘くて、臭みが少ないのが特長。
豚肉とあわせる青野菜は春ならほうれんそう、冬ならウンチェー(空心菜)と旬のものを使えば季節感を楽しめます。


【メニュー名】
パイナップル豚と島野菜のキッシュ風パイ包み焼き




【材料(1人分)】
パイシート…1枚、豚肉スライス(今回はモモ肉を使用)…50g、青野菜(今回はほうれんそうを使用)…お好みで、トマトソース…1/2カップ、卵…1個、にんにく…一片、パルメザンチーズ…お好みで


【作り方】
1.パイ作り
パイ生地を10cm角にのばしてデニッシュを作り(下の写真を参照)、210℃に予熱したオーブンで10分焼く。
2.ソース作り
オリーブオイルでにんにくのスライスを香りが出るまで炒める→香りがしたら豚肉を入れ、色が変わったところで白ワインでフランベ→トマトソースを入れたら塩、こしょうで味を調え、青野菜を数秒だけ炒める。
3.盛り付け
焼きあがったパイの中心にソースを流し、パルメザンチーズをかけてもう一度オーブンで90秒焼いてでき上がり。


★デニッシュの作り方★
   

        ①              ②            ③            ④

①パイシートを三角形に折り、-線のように包丁で切れ目を入れる
②切れ目を入れたパイシートを広げる
③下の部分を上に曲げる
④上の部分を下に曲げる


【今週の沖縄食材エキスパート】
maru CAFÉ
住所/西原町上原322-2
TEL/098-945-8883
営業時間/ランチ11:00~15:00、ティータイム15:00~18:00、ディナー18:00~25:00
定休日/第1月曜
ホームページ/http://www.ryoji-family.co.jp/marucafe/maru-cafe.html




♪つまみ食い♪
今回ご協力いただいたmaru CAFÉさんの店内に入るとすぐに目に飛び込んでくるアップルパイ。パイ生地のしっとり感とサクサク感のバランスが絶妙、熱すぎず、冷たすぎずの温度もグッド!な一品。


text:砂川有紀