沖縄Daily Voice

沖縄在住の元気人が発信する

ちはら屋~沖縄暮らしのステキなものたち vol.9 千原礼子

2009年10月27日 | 火曜(2009年9~10月):千原礼子さん
みなさま、こんにちは。

今回は通っている紅型教室のお話です。
まだ始めて半年ですが、毎週楽しく教えていただいています(^-^)

紅型を始めたきっかけは、知人の結婚式でした。
新婦が着ていた美しい振袖。
きけば、沖縄のお母様が染めた紅型だというではありませんか。
しかも、職人さんというわけではなく、趣味で続けているとのこと。
私もいつか娘に・・・。妄想が膨らんでいったのでした(^o^;

もちろん、現実はそんなに甘くなく、着尺を染めるには10年かかるそうです。
今は半年後の帯制作を目指しています☆

紅型はその鮮やかな色彩に特徴のある染物で、
王朝時代に王家や貴族の礼服として発展しました。
また、輸出が盛んになったことで、その技術が磨かれたとも伝えられます。
簡単に紅型の工程をご紹介します。
(綿素材、白地の場合。)

1、スケッチ(花など、自然物を図案化するとき)
2、デザイン
3、図案を型紙に写す(写真は、写した図案を先生が手直ししてくれているところ)

4、型紙を彫る(黒い線のところを彫ります)

5、紗(絹の網)を張る
6、型置き(糠ともち米で糊をつくり、型を使って糊を置きます)
7、豆引き(ごびき。豆をミキサーにかけて漉し、薄めて布全体に塗ります。)
8、色差し(デザインによって色数が変わります)

9、2度塗り
10、隈取り(筆を2本使って、ぼかしをいれます)

11、蒸し(色止めのため)
12、水元(ぬるま湯につけて、糊を落とします)

13、乾かしてアイロンがけ
14、できあがり



安里から首里へと続く長い坂を上り、
首里城を横目に見ながらもう少し行くと首里公民館があります。
王宮の職人たちも暮らした首里で、紅型のお稽古がはじまります。

教えて下さるのは
やふそ紅型工房の屋富祖幸子先生。
伝統工芸士であり、琉球びんがた事業協同組合の理事もつとめておられます。
そんな忙しい先生がどうしてわざわざ素人に教えてくださるのか・・・。
それには理由があります。

先生のモットーは「生活の中の伝統工芸」。
慌ただしい生活のなかでも、ひとつの工芸の存在が、潤いや癒しをくれる。
紅型がそんな存在であってほしいという思いで、
一般の方にも学ぶ機会をつくり、
生活の中に紅型を取り入れる提案をされています。

クッションカバーや日傘、バッグやかりゆしウェア、
毎年教室のみんなで作るおそろいのTシャツなど、身近なものから、
帯や着尺など、本格的なものまで、
その人の経験にあわせて教えてくれます。

先週の教室の様子を紹介します。
それぞれ、首里公民館祭りの出品作を作ったり、
近くの小学校の子供たちに教える教材の準備をしたりとみんな大忙し。


先生が顔料を混ぜ合わせて、
あっという間に、たくさんの色を作って下さいます。
まるで魔法☆
「やってみて。」と言われて挑戦するも、全然同じようにできません(T-T)。


顔料はすべて、岩絵の具など自然の素材が使われています。
岩絵の具に豆汁(大豆をミキサーにかけて漉したもの)をまぜて作ります。
材料はすべて、先生の工房で使われているのと同じ本格的なもの。


型置きをしているところです。
この図案は、近くの城西小学校の子供たちに
紅型を教えるときの教材になります。


一方、ベランダでは、タペストリーの地色を染める作業や、


麻の暖簾に、豆引き(にじみを防ぐための作業。左)する作業をしています。
左奥に見えているのは首里城です。
力強い沖縄の日差しであっという間に乾きます。
ここで作業をすると、いつも、太陽が似合う染物だなあと思います。

帰り際には、
美しく細やかなものに触れさせていただいた幸せな気持ちで
先生にお礼を申し上げ、帰途に。
少し涼しくなった夕暮れの中、坂を下って那覇へ帰るのでした。


『ちはら屋~沖縄暮らしのステキなものたち』は今回で最終回となります。
まだまだ、沖縄を語るには「ひよこ」のような私ですが、
沖縄の空気を、少しでもご一緒に感じて下さったら嬉しいです。
今まで読んで下さったみなさま、本当にありがとうございました\(^O^)/

それから素敵なタイトルを考えてくださった担当の砂川様、
色々とお世話になり、ありがとうございました。


(おまけ)

すみっこで先生にぬりえをおしえてもらっている娘。ありがたや。



text :千原 礼子




              ★沖縄観光の旅行雑誌を作る会社が素顔の沖縄を紹介するサイト

ちはら屋~沖縄暮らしのステキなものたち vol.8 千原礼子

2009年10月20日 | 火曜(2009年9~10月):千原礼子さん
みなさま、こんにちは。

様々な花が一年中咲いている沖縄ですが、
今回はなかでも身近なお気に入りの花をいくつかご紹介します。

すずしくなったこの時期、一斉に咲き始めるのはこの花。



トックリキワタといって、
道路沿いの並木によくみかけます。
近くの商店街はこの時期ピンクに染まり、一気に華やかになります。

トックリのような形の幹が特徴です。
花が終わると15センチほどの楕円形の実がついて、
熟すと、殻がはじけてふわふわのワタが飛び出します。
水に浮く性質を生かして救命具の中身などに使えるそうですが、
舞い飛ぶワタは商店街の人にはかなり不評のようです(^o^;
12月ごろまで楽しめます。


年が明けると1月下旬には桜が咲きます。
沖縄で桜といえば、ヒカンザクラ。
濃いピンク色の花を咲かせます。
本部八重岳が有名ですが、近くの与儀公園もなかなかきれいでした。




公園となりの那覇市立図書館前には、
珍しいモモイロノウゼンの大木があります。
ひとつの花のかたまりがバレーボールくらいの大きさで、
とってもゴージャス。




トックリキワタやモモイロノウゼンは、季節が限られますが、
ハイビスカスは一年中楽しめます。
種類が豊富で、ピンク色のや、



八重咲きや、



こんな変わった種類もあります。



風にふかれて、風鈴のようにゆれる様子が優雅。
フウリンブッソウゲといいます。ブッソウゲとはハイビスカスのことだそうです。
首里にある紅型工房のお庭でみつけました。
工房ではちょうど、この花の帯を染めているところでした。


夏限定の花といえば、サガリバナ。沖縄ではサワフジともいいます。
夜10時ごろから開花、明け方には散ってしまいます。




深夜に漂う香りは、エキゾチックな香水のようでした。

安里駅から東へ500メートルほどの
大道小学校の角で撮影しました。
ここは樹高が低いので、間近で花を見ることができておすすめです。
藤棚のように仕立ててある木で
この下でお酒を飲んだらロマンチックだと思うのですが、
そういう習慣はないそうです(^o^;


最後に大好きな夏の花をもうひとつ。ユウナです。



隣の家の防風林に古いユウナの木があって、
夏中、鮮やかなレモンイエローの花を見せてくれました。

不思議なことに、夕方にはオレンジ色に!



そしてツバキのように、ぽとりと落ちて、
たくさんの落ちた花が芝生にひろがります。

潮風に強く、古くから防風林として大切にされてきたユウナ。
生活にかかせない植物だったそうです。
朝の散歩をしているおじいさんに花の名前をたずねたら、
ささっと、子供のおもちゃもつくってくれました。

枝を50センチくらいに切り、
3分の1くらいのところの樹皮に切れ目をいれて、トンとたたくと、
樹皮と幹がすっと、抜けるように分かれます。
娘に「どうぞ」と手渡してくれたそれは、立派な刀と鞘。
よくこうして遊んだそうです。
・・・・、きっと、男の子に見えたのですね(^o^;

そして別の日の夕方のこと。
近所のお姉さんたちと遊んでいた娘が帰ってきました。
三輪車の荷台は、
お皿に見立てたユウナのまんまるの葉と、
オレンジ色のユウナの花でいっぱい。
ユウナは、おままごとにも使うようです(^-^)



(おまけ)
今週末のイベントで注目はなんといっても「沖縄の産業祭り」。
名前はカタイですが、地元ではとっても人気があるんです。
アグーや石垣牛をはじめ、スイーツや飲み物まであるので
一回りすれば試食だけで、おなかいっぱいに。
地元の人が多い祭りですが、観光の方にもぜひ!おすすめです\(^O^)/




text :千原 礼子




              ★沖縄観光の旅行雑誌を作る会社が素顔の沖縄を紹介するサイト

ちはら屋~沖縄暮らしのステキなものたち vol.7 千原礼子

2009年10月13日 | 火曜(2009年9~10月):千原礼子さん
みなさま、こんにちは。

この3連休、那覇はお祭りムード一色。
秋の大きなイベント、那覇大綱挽に行ってきました。
巨大な綱を東西で引き合う、およそ400年前から続く迫力満点のお祭りです。
儀式なのかと思いきや、だれでも気軽に綱引きに参加できました。
今年は30分近い熱戦のすえ、勝負がつかず、引き分けたのでした。


さて、今回は「おばあ直伝・沖縄の食材を使った飲み物」をご紹介します。
教えて下さったのは、紅型教室の先輩や、夫の同僚のおばさまたち。
どれも超簡単レシピなので、ぜひやってみてくださいね~。


*しぼりたて!フレッシュシークヮーサージュース*

シークヮーサーは今が旬。
安くておいしいんです(^O^)
第1回でご紹介したうまんちゅ市場では、
500グラム(22個)200円でした。



<作り方>
1、シロップをつくっておきます。(市販のガムシロップでもOK)
2、シークヮーサーを半分に切ります
3、搾って茶こしで漉します
4、シークヮーサー大さじ2、シロップ大さじ2/3をいれ、
たっぷりの氷をいれて、水でわってどうぞ。
(シークヮーサーの量はお好みで)



おすすめは朝に1杯。目が覚めます。
ホットでもおいしいですよ~。
市販のジュースとは全然違います。
ぜひ試してみてくださいね。

*おまけのおばあレシピ1*
カツオのタタキに、さらしたタマネギをのせて、
醤油と、シークヮーサーをたっぷり搾ります。

*おまけのおばあレシピ2*
泡盛や焼酎にシークヮーサーを。
そんなときに使える簡単ワザを教えてもらいました。
シークヮーサーに楊枝(とがっている方)をさして中でぐるぐるかき回します。
一度引き抜いて、今度は楊枝の太い方を刺して、きゅっと指でおせば、
楊枝を伝って果汁がグラスへ。包丁いらずでらくちん☆





*あったか黒糖しょうが紅茶*

おばあおすすめの
「黒糖しょうがぱうだー」を使った簡単ミルクティーです。
体があったまりますよ~。
紅茶は「山城紅茶」のスモーキーテイストがおすすめ。
沖縄の空の下、無農薬で育った茶葉を手積みし、
丁寧に発酵させた100%沖縄産の紅茶です。



<作り方>
1、牛乳を室温にもどしておきます
2、紅茶を濃いめにいれます
3、しょうが黒糖小さじ2~3杯をお好みでいれます
4、牛乳とまぜてできあがり

「黒糖しょうがぱうだー」は「黒糖本舗垣乃花」のヒット商品。
おばあに人気のスーパー、「リウボウ ストア」で手に入れることができます。

余談ですが、黒糖にも旬があります。
サトウキビは、穂がでてくる11月から2月が刈り入れの最盛期で、
できたての新糖が出回るのは2月から4月。
このころの黒糖は香りや風味が良く、1年で最も美味しいといわれています。
「新糖あります」の張り紙が目印。
この季節だけのちょっと贅沢な味わいです。


*島バナナとゴーヤーのジュース*

<作り方>
1、バナナは皮をむき、ゴーヤーはワタをとりざく切りに
2、牛乳と氷と1をミキサーにかけて出来上がり(分量はお好みで)

すっきりとした甘みでおいしいです(^-^)
島バナナは太さのあるものを選びましょう。
甘みが強いものが多いです。




おばあのレシピは、簡単なのにほんとうにおいしくて、
いつもお世話になっています。
教えてくださったみなさま、ありがとうございました

(おまけ)
すずしくなる10月は、各地でイベントがもりだくさん。
今週末のお楽しみは、「やしの木かげのおにわ市。」。
「丘のチャペルのおにわ市。」が場所を東南植物園にかえて出張開催。
おすすめです(^-^)




text :千原 礼子




              ★沖縄観光の旅行雑誌を作る会社が素顔の沖縄を紹介するサイト

ちはら屋~沖縄暮らしのステキなものたち vol.6 千原礼子

2009年10月06日 | 火曜(2009年9~10月):千原礼子さん
みなさま、こんにちは。

今回は紅型の素敵な雑貨のお話です。
「紅型」といえば、赤や黄の原色が鮮やかな琉球時代からの染物ですが
その伝統を受け継ぎながら、
若い作家さんから、感性豊かな雑貨がつぎつぎに生まれています。
紅型を習い始めてから、そんな小物が気になりだしました。
今回は、なかでも特にお気に入りの作家さんの作品を
いくつかご紹介します。
*( )内はブランド名、もしくは工房名、屋号などです。 

縄トモコ(紅型ナワチョウ)さんは
伝統の柄をモダンに取り入れている作家さん。
シックで大人っぽい作風です。
こちらはお弁当派におすすめのマイ箸袋。
シックな漆塗りの箸と、箸先カバーもセットです。



このほかにも、陶器に紅型柄を染め付けたインテリアプレートや、



フランスパン専用バッグなど新鮮な作品が並んでいます。
一部インターネットでも購入できますが、
ぜひ南城市のcococo工房(コココこうぼう)へ。
隣にはZAKKA CAFE チチがあって、
オーガニックハーブティーなどでゆるりとできます。


八重瀬町の虹亀商店では、
やんばるの森を描いたTシャツを発見。
オーガニックコットンでやわらかな肌触り。




県外ではあまり報道されていないのですが、
やんばるの森の一部が、米軍のヘリパッドになろうとしています。
歌手のUAさんや森岡尚子さんも参加している反対運動に
作家の亀谷明日香さんが共感。
森を守りたいというメッセージをこめて作ったTシャツ。
売上金の一部がやんばるの森の基金になるのです。

こちらは店名にもなっている「虹亀Tシャツ」。



亀のしっぽが虹に!
亀谷さんはポップでカジュアルなデザインが特徴。
虹亀商店の他、
インターネットや残波岬ロイヤルホテルでも購入できるそうです。


「琉球のカエルTシャツ」はインパクト大。
黒のラグラン袖もおしゃれ。



長堂嘉史さんのデザインは、オリジナリティーがあって男性的。
紅型のイメージが変わります。
長堂さんは革職人でもあり、こちらのお財布の縫製は彼の仕事。
しっかりしたつくりのお財布です。



紅型を染めたのは、賀川理英(紅型だいだい)さん。
だんなさまの宜保聡(紅型工房くんや)さんも紅型作家で、
着物や帯で個展をひらく実力派。
琉球ぴらすなどで購入できます。


若手ながら、着物の世界で受賞暦の多い
宮城守男(守紅)さんの作品が、
雑貨なら気軽に手に入ります。
こちらはキュートな紅型のお守り。
なかに魔よけの島マース(塩)が入っています。



ときどき目がキラキラ光るヤンバルクイナを作っているそう。
もし見つけたらかなりのレアものです☆




「波乗りヤンバルクイナ」の子供用Tシャツ。
他にテディベアやブックカバーも素敵です。
作品は県立博物館・美術館内ショップや
沖縄すたいるなどで購入できます。
糸満市の工房でも販売していますが、
手の離せない作業をしていることもあるので、
一度電話してからがおすすめです。



かわいいふきんは沖縄市のBirdland caféで発見。
こんなふきんがあれば、台所仕事も楽しいですよね。



岩井尚子(りるけ屋)さんのデザインは、
まるで絵本の世界のよう。

こちらは小さながまぐち。



内側の布もキュートなんですよ~(^-^)
「TUKTUK」や「おにわ市」でも購入できます。


最後は
首里の静かな工房で、
母子三人で制作を続ける長山紅型工房(TIDA MOON)。
店内はガーリーな雰囲気の雑貨でいっぱい。

ブーゲンビリアの子供服は何回洗っても、
生地がぱりっとして、色落ちしません。



デザインや染色は
伝統工芸士の長山幸子さんとお姉さんの石嶺麻子さんが、
服や小物の縫製は
妹の呉屋由紀子さんが担当しています。


ほとんどの工房で、
「急ぎでなければご希望にそって染めさせてもらいます」
と、声をかけてくださいます。
紅型は型があるので、
同じ柄をTシャツやバッグなど好みのものに
染めることが可能なのです。
素材やサイズなどもふくめて、
自分だけの雑貨をつくる楽しみも味わえます。


高価な着物や帯を作るのと変わらない、
伝統的な工程を経て、ひとつひとつ職人が手作りする紅型雑貨。
ふだん使うものに、少しだけ、
華やかな沖縄の美しさを取り入れるのが
最近のひそかな楽しみなのでした。





text :千原 礼子




              ★沖縄観光の旅行雑誌を作る会社が素顔の沖縄を紹介するサイト

ちはら屋~沖縄暮らしのステキなものたち vol.5 千原礼子

2009年09月29日 | 火曜(2009年9~10月):千原礼子さん
みなさま、こんにちは。

今回は「スーパーで買えるおいしい沖縄フード♪」についてのお話です。
「白」をテーマに2つご紹介します。
ビジュアルは地味ですが、とってもおいしいんですよ~(^O^)

ひとつ目は「島豆腐」。
生しぼり製法という独特の方法でつくる、
豆の旨みがぎっしりつまった、ミネラルたっぷりの硬めの豆腐です。

豆腐なのに、なぜか豆腐売り場を探しても見つかりません。
お店によって違いますが、
根菜売り場の隣とか、菓子パンコーナーの隣とか
冷蔵コーナーではないところにあるのです。

なぜなら・・・。
あたたかい出来たてが並んでいるからなんです!

たいていのスーパーでは、一日に3回から5回、新しい豆腐が届くので、
各豆腐会社の「入荷時間」が表示されています。




こちらは「首里とうふ」。
スーパーで買える島豆腐では一番おいしいと思います☆




そのほか、
岸食品の「地釜豆腐」や、栄吉加工所の「繁多川てづくり豆腐」もおすすめです。

島豆腐は、できたてのアツアツが一番おいしいので、
そっとさわってみて、あたたかいのを選びましょう。
そして可能な限り、あたたかいうちに食べてみてください。
マイ箸持参で、スーパーのフードコートで食べるのもありです\(^O^)/
塩がきいているので、おしょうゆもいりません。

島豆腐の、ほかほかしたできたての味は、沖縄でしか味わえない小さなぜいたく。
ぜひ試してみてくださいね~。



もうひとつの「白」は、じーまーみー豆腐です。
「じーまーみー」とは「地豆」、つまり落花生でできた、
ごま豆腐のような食べ物です。
つるん、とろんとした食感と、落花生の香ばしさに・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・

飲食店でいただくのもおいしいのですが、
スーパーでは、おいしいじーまーみー豆腐が安く買えます。
たくさんのメーカーがありますが、おすすめはこちら。



有限会社のーら食品の「八重山の味 じーまーみとうふ」です。

甘辛いたれをかけていただきます。



もっちりぷるぷるの食感と、濃い落花生の風味が秀逸です。
3つで262円でした。

じーまーみー豆腐は、1日1日味が落ちるので、
賞味期限にかかわらず、買ったその日にいただくのがおすすめです。

<おまけ>
スーパーではありませんが、
安里駅近くの栄町市場にある「おかずの店 かのう」のじーまーみー豆腐は
わざわざ買いに行く価値あり。
きめの細かい、つるつるでぷるんぷるんのおいしさです。
しかも1個50円!



夕方スーパーで買い物を終え、テレビをつけると、
アナウンサーが「東京の今の空です。」と一言。
そこには美しい「夜景」が映っていました。
ええっ?今の空って・・・。こっちは夕焼けだけど・・・??と、びっくり(゜д゜)!

今日(9月27日)の東京の日没は午後5時31分。
那覇の日没は午後6時21分で、
実に50分の差があることに、今更ですが気づきました(^o^;

南の島は西の島でもあったのですね。
夕焼けも、ゆっくり訪れます。


ちはら屋~沖縄暮らしのステキなものたち vol.4 千原礼子

2009年09月22日 | 火曜(2009年9~10月):千原礼子さん
みなさま、こんにちは。
シルバーウィーク、いかがお過ごしですか?

さて、今回は題して
「リピートしています!普段づかいのお気に入りのお店。外人住宅編☆」
です。

アメリカ統治が長かった沖縄では
県内各所に駐留軍人向けの住宅が点在しています。
通称外人住宅と呼ばれているそれらは
徐々に民間に払い下げられて
築50年近くになるにもかかわらず
若い人たちに人気の住居や店舗になっています。

人気の秘密はその独特の雰囲気。
天井が高く、扉が大きく、ひろびろとした間取り。
ひさしがごく短いためでしょうか。
室内に入ると、とても明るく感じます。

読谷にある、
PANCAKE HOUSE JAKKEPOES(パンケーキハウス ヤッケブース)
も、そんな外人住宅を改装した店舗のひとつです。
ふわふわのパンケーキはそれ自体に甘みがほとんどない
本場アメリカンタイプ。
たーっぷりのソースでいただきます。
こちらは「ストロベリーパンケーキ」♪



焼きたてのパンケーキにフレッシュなストロベリーソースと
たっぷりの生クリーム
ホットケーキのように甘くないので、
ソーセージやベーコンとの相性も抜群。
「エッグ&ミート」は、
ミートを、ソーセージ、ベーコン、スパムから選べます。



日航アリビラからも近く、週末は朝9時から営業しているので、
ゆっくりめの朝食にもおすすめです。


すこし疲れているときに、なぜか無性に行きたくなるのが
宜野湾にあるCAFE+MORE オウチ。
沖縄の食材を使った、野菜たっぷりのお料理がいただけます。
お料理をつくるのは
雑誌『おきなわいちば』でレシピを紹介していた関根あさこさん。

写真は、本日の日替わりプレート。



鶏肉はほっくりとやわらかく、
スパイスのきいたスープは深い味わい。
体が芯からあたたまります。
しょうが入りの紅茶をポットでたっぷりいただいて、
本など読んでゆったりしたころには、
心も体もすっかり元気になっているのでした。


さいごは、浦添にある午後のおやつにぴったりの
oHacorte(オハコルテ)というフルーツタルトのお店です。
サクサクのタルトに、旬のフルーツがたっぷり。



左から、洋ナシとカボチャのタルト、フレッシュベリーのタルト、巨峰のタルト。
ほかにも季節のタルトが15種類そろっていて、
何度行っても飽きません。
芝生のお庭にある手作りの小屋でいただけば、
ちょっとしたピクニック気分。



この周辺は他にもパン店や雑貨店が続々オープンしていて
楽しい散歩道になっています。


それぞれ、読谷、宜野湾、浦添と別々の場所に
あるお店ですが、なぜかどの外人住宅街でも
すらっとしたネコが散歩しています。

本土のネコと、かなり異なる体つきは
そのルーツが遠く、異国にあるからでしょうか。
緑の多いのどかなこれらの場所。
そう遠くない過去に、
異国の人々が奥さんや子供やネコとともに、
確かに、ここで暮らしていたということ。
今では想像するしかないそんな風景を
あれこれと思い浮かべる場所でもあるのでした。





text :千原 礼子




              ★沖縄観光の旅行雑誌を作る会社が素顔の沖縄を紹介するサイト

ちはら屋~沖縄暮らしのステキなものたち vol.3 千原礼子

2009年09月15日 | 火曜(2009年9~10月):千原礼子さん
みなさま、こんにちは。

本土は少し涼しくなってきたころでしょうか。
沖縄は連日30度から32度。
こちらでは海水浴はまだまだトップシーズンです。
本土の感覚だと季節はずれかもしれませんが(^o^;
今回はビーチのお話です。
沖縄の夏はまだまだ終わっていませんよ~。


地元のみなさんはそれぞれ、
自分だけのお気に入りビーチをもっています。
おすすめを聞くと、それぞれ違うビーチの名前をあげるのです。
ビーチごとに違う魅力がありますし、
その人の、海へ行く目的によっても
お気に入りのビーチは変わってくるような気がします。

たとえば・・・。
貝やサンゴをひろいに行く、
ビーチパーティーをする、
ぼーっとしにいく、
夕日を見ながらおしゃべりをする、
サンゴを見て、魚とたわむれたい、
干潮の岩場で貝を見つけたり、生き物を捕まえる、
子供の砂場がわりに使いたい(おもに冬場)
などなど。

好みが分かれるところなので、
どんな人にも必ずおすすめ、とは言いづらいのですが、
今一番のお気に入りは
大泊(おおどまり)ビーチです☆




ここなら初心者でもすぐに、
魚に囲まれて泳ぐことができます。

那覇から車で約1時間20分。
海の真ん中を走る海中道路のその先の、伊計島にあります。



本島から車でいけるのに、離島の雰囲気が味わえるのも魅力です。
ビーチの中央付近の岩礁に魚がたくさんいて
さわれそうなくらい近くへ寄ってきます。

外海に近いので水がとってもきれいです。





外国の方も、



女の子も、楽しそうです。



猫も、います。



ビーチハウスではタコライスやぜんざいがいただけます。



マリンハウススタッフの笑顔も素敵。




ただひとつ気になるのが、2つある駐車場がもめているようす。
でも、この看板を目印に、


奥の駐車場にとめれば、トラブルはないと思います。
あんまり気にしないできれいな海を楽しんでくださいね。


最後に、ビーチでの便利グッズを紹介します。


水中バケツという名前です。
大きな水中眼鏡のように使います。
底が透明になっていているので、グラスボートなみにクリアに見えます。
シュノーケリングができなくても、
顔を水につけたくない人でも、
泳げなくても、めがねさんでも、子供でも、
浮き輪とこのバケツで、ばっちり魚をみることができますよ(^-^)


たっぷり遊んで、ビーチをあとにした時のこと。
何気なく後ろを振り返ると、
スタッフの方がみんなで手を振って見送ってくれていました。
車が見えなくなるまで、
いつまでもいつまでも。

思いがけず、
ほんわかあったかい気持ちを
おみやげにもらったのでした。




text :千原 礼子




              ★沖縄観光の旅行雑誌を作る会社が素顔の沖縄を紹介するサイト

ちはら屋~沖縄暮らしのステキなものたち vol.2 千原礼子

2009年09月08日 | 火曜(2009年9~10月):千原礼子さん
みなさま、こんにちは。

今回は私の大好物アイスクリームのお話です(^-^)

沖縄ではアイスクリームといったらブルーシール☆
暑い沖縄にぴったりの、
乳脂肪分が少なめのすっきりした口当たりのアイスクリームです。


お気に入りは「ブルーウェーブ」、「サンフランシスコミントチョコ」
「キャラメルマキアート」などなど。。
「紫いも」や「さそうきび」「ゴーヤー」なんかもあり
沖縄テイストも楽しめます。


県内各所で味わうことができますが、
やっぱり直営店が雰囲気もあってお気に入りです。
トミトンにある豊崎店と



国道58号沿いの牧港店に、



よくいくのですが。。。
結論から言います!

おすすめはなんといっても58号沿いの牧港店!

なぜなら、

1スクープ(シングルサイズ)が
大きい\(^O^)/からです♪


2店をくらべると、こんな感じです。
(シーサーを基準に大きさを比べてくださいね)


  
同じシングルで注文しても、牧港店のほうが大きいのです!
カップの大きさは豊崎店(ピンク色のアイス)が6センチ、
牧港店(ミント色のがアイス)が8センチ。


重さも量ってみました。
102gグラムと122g。その差なんと20グラム!
(さわぎすぎ?)


気になる価格はというと、、、

豊崎店が260円(フレーバーによっては270円)、
牧港店が270円で、
大きいほうの牧港店が10円高いのですが、
でもでも、量がたっぷりなので
だんぜん牧港店がお得。


お店の雰囲気もアーリーアメリカン調ですてきだし、




お姉さんの制服もかわいいのです。




トッピングだって、たっぷり。


トッピングの価格もすこし違います。
豊崎店はフルーツ系が50円、その他のチョコレートや生クリームは30円。
牧港店はすべて50円です。
上の写真はホイップクリームとM&Msを普通に注文しましたが、
「たっぷりにしてください☆」
というとアイスが見えないくらいにしてくれます。
もちろん、カップじゃなくて、コーンも選べます。


それにしても、どうして?
たった15キロくらいしか離れていないくて、
しかも2店舗とも直営店で。。。。
たとえば、マクドナルドでチーズバーガーの大きさが違ってたら
びっくりしますよね。
うーん、、なぞは深まります。。


これはもしや沖縄のみなさんの間では常識なのかと思い、
沖縄のおともだちに聞きまくるも、
みなさん「そう?気づかなかったー」、「へーー、そうなんだ?」
と鷹揚な反応。。。



ある日、思い切って牧港店のお兄さんにきいてみました。
「あの、ここって、豊崎店より大きくないですか?」
お兄さんは、なぜか、ちょっと困った顔で
「あ、そうですね。ここは改装したしたので、そのときに・・・。」

えーーー、ぜんぜん説明になってなーい(^o^;
(沖縄の男の子はシャイで口ベタな子が多いです)
でも、なんか奥ゆかしくないですか?
普通ウリにするでしょうー。
そして、これかもぜひ当店でーとか言ったりして。
お得さを重視する関西圏からきた私には、
他店のことを気遣って言葉をにごす感じがとっても
好印象だったのでした。


別の日に違う人に同じ質問をすると、
やっぱり困った顔で、
「あ、でも北谷店も最近大きいです。。」と(^o^;
むしろほのぼのとしたコメントでした。
お兄さんたち、困らせてごめんなさい。


ちなみに
毎月20日はシングルを頼むと、
お値段そのままでなんと!ダブルになります☆


沖縄へきたらぜひブルーシールで
アメリカンな雰囲気を味わってくださいね。
コーヒーもあるので、
夕食を食べた後行くのもなかなかよいです。



次回は地図にも載ってないおすすめビーチ☆のお話です(^-^)






text :千原 礼子




              ★沖縄観光の旅行雑誌を作る会社が素顔の沖縄を紹介するサイト

ちはら屋~沖縄暮らしのステキなものたち vol.1 千原礼子

2009年09月01日 | 火曜(2009年9~10月):千原礼子さん
みなさま、こんにちは。

はじめまして。

親子3人で、沖縄へ移り住み、1年たちました。

日々の暮らしのなかで見つけた沖縄の魅力を、
ゆったり、のんびり
お届けします。



今回は沖縄の「フルーツ」についてのお話です。
市場で珍しいものを見つけたり、
お庭で実った果実を頂いたり、
おいしいものとの出会いがたくさんあります。

島バナナやパパイヤはお庭で育てているお家も多いので、
ゆっくり庭木を眺めていると
バナナの花が咲いていたり、
青いパパイヤがたわわに実っているのをみつけることができます。


いろいろなトロピカルフルーツのなかでも珍しいのがこの「レンブ」。



洋ナシより一回り小さいくらいの大きさで、
蝋引きしたような表面がつるっとしていて美しいフルーツです。
味は梨を薄味にした感じで、さわやかな風味と歯ごたえ。

ピンクや黒のレンブもあって、おとりよせもできます。
ドラゴンフルーツなどに続く
トロピカルフルーツとして人気が出そうなんですって。



沖縄フルーツの定番といえばパイナップル☆ですが、



沖縄県産品は7月からが旬です。
年中あるわけではなく、
冬場は外国産のものしか売ってなくてがっかりする旅行者も。

公設市場などでも買えますが、
おすすめは、「川原婦人パイン生果部会」の石垣島産パイナップル!
まず、大きさにびっくり。
みずみずしく濃い甘さのパイナップルです。
パイナップル好きの友人に送ったら、その後リピートしたとか。



生のアセロラが味わえるのも沖縄ならではです。



「好きなだけとっていいさー」と言われて
おともだちの家の屋上から手を伸ばして収穫。
アメリカンチェリーくらいの大きさです。

まず、その香り高さにうっとりします。
酸っぱいのが苦手な私ですが、
とーっても酸っぱいのにどんどん食べられます。

本土の友達にぜひ送りたい!と思ったけれど、
残念なことに、
生のアセロラは傷むのがはやくて県外に出すことが難しいそう。
置いている店も少なく、期間も短いので、
もし見かけたらぜひ、食べてみてくださいね。
アセロラのイメージが変わります。

「この木、家にもほしい~!」と真剣に思ったのでした。



そしてフルーツの王様はなんといってもマンゴー!!



香りも見た目も味もすばらしい、
文句なくよくできたフルーツです。
おとりよせもできますが、県外向けのものは贈答用なので、
1キロ3500円からと、お値段も高めです。

ひとつに換算すると大きめのが約1800円くらいでしょうか。

ですが、マンゴーがお得に買える場所を発見!
ファーマーズマーケットいとまん うまんちゅ市場です。



空港から、南部へむかって車で15分くらいと便利。
ちょっと傷があるものや、黒い斑点がでたもの
(熟したしるしなのですが、これがあると県外へ送ることができないそうです。)
を安く手に入れることがでます。
味は、贈答品とまったく変わらないのに
1個600円から!

ちなみに、マンゴー最盛期の那覇中央郵便局は、
ドアを開けると、甘い香りでいっぱい。
ひとときの楽園気分が味わえるのでした。


次回は「ブルーシールアイスクリームBig Dipのなぞ」をお送りします。
お楽しみに^^


text :千原 礼子




              ★沖縄観光の旅行雑誌を作る会社が素顔の沖縄を紹介するサイト