沖縄Daily Voice

沖縄在住の元気人が発信する

琉球モダンインテリア~繋げていきたいもの vol.8 金城雅子

2009年12月25日 | 金曜(2009年11~12月):金城雅子さん
みなさま、こんにちは。

暦通り、寒くなりましたね。
とぅんじージューシーは食べましたか?
私はしっかり食べましたよ。
なんとクリスマスパーティーのメニューに『ふーちばーじゅーしー』が!!
沖縄ならではですね。

さて、
‘沖縄の工芸品をもっと身近に’
そんな想いで創作活動をしている<tituti >のお話と
そのメンバーを紹介して参りましたが、
この回で最終となります。

<tituti>のメンバーをご存じの方でしたら
まだ登場してないメンバーが・・とお気づきのとおり。

紅型作家の金城宏次さんをご紹介します。
ご本人の写真を準備できなかったのは残念ですが、男前です。




伝統的な型から、幾何学的でモダンなデザインまで、
幅広く制作しています。
確かな技術を持ちながら、常に新しいことに挑戦しているところが
とても頼もしいです。

沖縄の道端のどこにでもあるような植物をモチーフにした帯地。
工房の前に生えていた植物をスケッチしたそうです。
素朴な色合いにやさしさを感じます。



紅型の帯を締めて、お正月を迎える・・とか
紅型を着こなしてパーティーに颯爽と登場する・・
かっこいいと思いませんか?
今はまだまだという感じですが、
いつかそんな風になれることを夢見ています。

そして、
最後にご紹介するのは、
この集まりの要であり、<tituti >をディレクションし、
まとめあげてきた金城博之さん。

この活動への参加を声かけしてくれたかたです。

県内外で活躍するデザイナーさんです。
人と人が顔を合わせ
コミュニケーションすることを大切にする彼のワークスタイルは
デザインするもの、関わるものすべてに表れています。
金城博之さんの豊かな感性に惹かれる人は多いはず。
彼の事務所ができた当初、その佇まいをみて
この人に会わなくては・・と直感でいきなり電話をし、今に至ります。

人となりは、サイトにて・・。

http://www.think-of/



琉球モダンインテリア~繋げていきたいもの
というタイトルで8回にわたり書かせていただきました。
せわしさにまぎれ、忘れがちになっていたさまざまことに
想いをめぐらす貴重な機会となりました。
また、
伝えたいこと、
表現したいことを文章に綴ることのむずかしさを
あらためて痛感した日々でもありました。


私の好きな言葉に
「住まうとは、幸福な1日を追求すること」
という詩の一節があります。

朝、目が覚めてカーテンを開ける。
外の天気や温度を感じながら身支度をする。
いつもの椅子に腰かけ食事をする・・・
そんな
日々の何気ない一つ一つの行為が、
その人の幸福な一日をかたちづくっていく。

だからこそ
特別でない、ふだんのモノやコトを大切に、丁寧に・・
と思うのです。

食べることも、音楽も人を幸せにしてくれます。

その人らしく幸福であるために、
そのためにインテリアが在ってほしい
と思っています。

あぁ、いい仕事しなくっちゃ・・!


<tituti>の活動は、
これからもまだまだ続きますが、
それぞれの想いをお互いに共鳴、共感しながら、
いいものを作っていけるといいな。
工芸品としてだけでなく
身近なところで、心地よいものとして
人の暮らしのなかで生かされるものを作っていけたらと思います。


今後も、やっていきたいことがたくさんあります。
沖縄の人の力、土地の力、文化の力、
その可能性を思うとわくわくします。
きっと、
見えないけれど感じる沖縄独特のエネルギーみたいなものは
そこからくるのでしょうね。

最後になりましたが、
沖縄の風のスタッフの皆さま、お世話になりました。
担当してくださったSさん、ありがとうございました。
沖縄の風と私を繋げてくれたMさん、ありがとうございました。
そして、つたない文章でしたが、
読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。
心より感謝いたします。

あんせぇやー、See You!
(どこかで聞いたフレーズ、いただきました)
いや、

じゃぁねー、またね。
これが自然かな・・。



text:金城雅子




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琉球モダンインテリア~繋げていきたいもの vol.7 金城雅子

2009年12月18日 | 金曜(2009年11~12月):金城雅子さん
みなさま、こんにちは。
仙台へ行ってまいりました。
宮城インテリアコーディネーター協会の設立20周年記念パーティーと
<Sendai design week2009>に参加するためです。

この時期は、メインの並木通りがライトアップされる
光のページェントも開催されており、
残念ながら雪は見ることができませんでしたが、
沖縄では体感できないピリッとした冷たい空気と
圧巻のイルミネーションを堪能してきました。



<Sendai design week>は建築、インテリア、グラフィック、ディスプレイ・・
さまざまなデザインに関わる人たちが
領域を超えてその価値と可能性を探るというコンセプトのもと
毎年開催しているイベントです。

デザインを通して豊かな暮らしや美しい街づくりを!と
まちをあげての市民参加型の総合的なデザインイベントです。
デザインを介して異分野の人たち、市民、学生、こどもが交流しているというのが
とてもすばらしいことだと思いました。
沖縄でもいつか同じような取り組みができるといいなと思います。


さて、
‘沖縄の工芸品をもっと身近に’
そんな想いで創作活動をしている<tituti >のお話と
そのメンバーを紹介しておりますが、

今回は、漆芸の謝敷眞起子さん。


謝敷さんは、県の工芸技術支援センター(前工芸指導所)で
漆の技術者の育成、指導にあたっています。

琉球漆器は、沖縄を代表する伝統工芸の一つで
琉球王朝時代、漆器の製作は、王府の重要な施策として設けられ
美術工芸品として、首里王府内で生産されていました。

漆は、湿度の高いところでよく乾燥します。
高温多湿の沖縄の気候は、
漆器の生産に最も適していると言われています。
自然のまま乾燥すると漆は鮮明な朱色になり、
強い紫外線は漆を透明にする性質があり、
より鮮やかな朱色になります。

沖縄の色とも言える、
首里城のあの鮮やかな美しい朱色は
沖縄の太陽と気候から生まれるもの。
まさに自然からの贈りものなのです。

漆の器は、お手入れなどの面で扱いにくいというイメージが
一般的にはあるようですが、
食器乾燥機にいれない、硬い素材のもので洗わないなど、
少しだけ気をつければよいだけです。

私の実家では、運動会やシーミー(清明祭)の時、
紙皿ではなく、漆の平皿を持って行きました。
陶器を持ち歩くと割れることを心配してしまいますが、
漆は軽く、もち運びにも便利です。

なんといっても、木ならではの重量感、
持って重過ぎず、軽すぎず。
そして漆ならではのしっとりとした風合い、素材感が好きです。

titutiでは、、
ふだん使いの器をテーマに挑戦していますが、
やはりその挑戦を支えるのは、確かな技術です。
伝統工芸としての技法、技術を大切にしつつ、
今の暮らしにあった感覚でモノづくりをしていく。
技術を継承していくひとつの手だてだと思います。
いいものは残していきたいですから・・。











text:金城雅子




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琉球モダンインテリア~繋げていきたいもの vol.6 金城雅子

2009年12月11日 | 金曜(2009年11~12月):金城雅子さん

ときどき思い出しては読み返す本があります。

岡本太郎の『沖縄文化論』~忘れられた日本。

1972年に書かれたこの本には、
当時の沖縄の様子や人々の暮らしが
生々しく、情景豊かに記されています。
民俗学を学んだ芸術家から見た沖縄を、
ストレートに書いていて、
はっとさせられる言葉や表現の仕方がおもしろく、ひきこまれていく。

この本は、
自分が沖縄に生まれ、沖縄に暮らしていることを自覚したいとき、
リアルな今の沖縄だけではなく、
大切にしていかなくてはと思う沖縄の文化を
思い起こす手助けをしてくれます。

自分らしくありたい、と思う感覚で、
沖縄らしくありたい、と思っています。
ふだんの生活のなかで、仕事のなかにおいても。

このところ、仕事のなかで
沖縄らしい空間、とか
沖縄らしい雰囲気で、という言葉が行き交うことが多くなりました。

沖縄らしさって何だろう?
これがキーワードとなってディスカッションする場面によく会います。

先日、ある沖縄のアーティストとの座談のなかで
沖縄モダンって考えても、沖縄だもんって感じなんだよね・・って。

私はこの言葉があまりにおもしろく、はまってしまい、
そうか、沖縄だもんかぁ、そうだよね。それいいね~。
なんだかしっくりと納得したのでした。

頭で考えたものでなく、
しぜんと体からにじみ出る感覚で、
沖縄だもん、ってさらりと笑ってさわやかに言い放てる感じ、
これくらいの大らかさでいい。

ひとつ答えをもらった気がして気分がよかった。

インテリアの仕事は、
見える形で表現し、伝えなくてはいけないものなので
色や形、素材、といったことに意識がいきがちです。
でも、本当に伝えたいものやことというのは、
それらを通じてその向こうにある想いや願いなどの形のないもの。

言葉で説明をしなくても
モノやその空間からなんとなく感じる空気感のようなもので
想いを伝えることができれば、と思います。
気負わずに・・

今回は、titutiのメンバー紹介をお休みして
脈略もなく、よんなー(ゆっくり)書いていますが
このままいくと、どこまでも脈略なく続きそうなので
このへんで・・

最後に脈略なく、真っ青な沖縄の空の写真と海の写真。




石垣の空




南大東島の海




text:金城雅子




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琉球モダンインテリア~繋げていきたいもの vol.5 金城雅子

2009年12月04日 | 金曜(2009年11~12月):金城雅子さん
みなさま、こんにちは。
12月に入り、沖縄もなんとなく冬らしい感じになってきましたね。


さて、今回も
<tituti >のメンバーを紹介してまいります!

陶芸の金城有美子さん。



この写真は、
今年の五月に京都の哲学の道にあるギャラリーはないろさんで
<tituti>の展示会を行った際、私とふたりで立ち寄った
神戸の洋食屋さんで写したものですが、
ふつうこういう写真って食べる前に移しますよね・・
食べ終わって気づいたちょっと間抜けなふたりでした・・



五月の京都はまだ少し肌寒く、
でも若葉が茂りはじめ、
すがすがしい空気がとても気持ちのよい季節でした。
沖縄では、このころの季節を‘うりずん’と言います。
雨で山々が潤い、植物たちがいきいきと輝く季節。
沖縄のそんな季節感を届けたくて、
うりずん展と銘打って展示会は行われました。

ギャラリーの目の前は疎水が流れ、
かもの親子が上っていきます。
あまりにも気持がいいので、
期間中毎日、朝はギャラリーの前にテーブルを出して
皆でコーヒーを飲んでいました。
贅沢な時間です。

有美子さんは、
ここ何年かこのギャラリーで個展も行っています。

有美子さんの器は、ふだん使いのものから大きな壺まで多種多彩。
えっ!これ有美子さんがつくったの?
と驚かされること多々。



同じ形を作るのが不得意で(本人に怒られそうですが、本人も言っているのでOKかな)
ひとつひとつ少しずつ形がかわる。
作っている過程がうかがえる感じ。
次はどんな形になるの??
手仕事の楽しいところでもあります。


水玉の配置も自由な感じ・・彼女らしい。


有美子さんの器は、使いたいと思わせる親近感があり、
私自身の生活の中にもよく登場します。

最近買ったエスプレッソマシーンで沸かしたコーヒーを
なじみのカップで飲みました。



磁器が繊細な緊張感をもたらすのとは反対に
陶器は、素朴なあたたかさと大らかな存在感を感じます。
そう、沖縄のおばぁのように。

有美子さんがおばぁになるころには、
どんな器を作っているのでしょう。
ルーシーリーのように、しわしわの手になっても
作り続けてほしいな・・



text:金城雅子




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琉球モダンインテリア~繋げていきたいもの vol.4 金城雅子

2009年11月27日 | 金曜(2009年11~12月):金城雅子さん
みなさま、こんにちは。


さて、
‘沖縄の工芸品をもっと身近に’
そんな想いで創作活動をしている<tituti >のお話と
そのメンバーを紹介しておりますが、
三人目の登場は、木工のニッシーこと西石垣友里子さん。



浦添市で「木工房 福木」という工房をつくり、
制作をしています。

にっしーの作る家具や木のものはどこかおもしろい。
木の優しさだけでなく、
思わず すりすりしたくなるような曲線のもの、
クスッと笑ってしまうようなかたち、

手に取る人を楽しませてくれる。

そして
かわいくて、たのしいものばかりかというとそうでなく
どっしりとした椅子を作ったり・・
繊細な手仕事をきらりとみせたり・・






にっしーの手をとおして生まれてきたものたちは、
にっしーの子供のよう、
にっしーにどこか似ている。

本人は気づいていないかもしれないけれど。




テーブルウエアの塗装は、赤ちゃんがなめても安心な
お米を原料とした自然塗料を使用しているとのこと。

木のものは使っているうちに味が出てくるところがいい。
角が取れてなめらかになったり、
よく触れるところはつるつるになったり。

肌感覚になじむところがいい。

木のあたたかさとやさしさ、
そこに作り手の感性が加わりかたちとなり、
使う人の手によってまた味わいが加わる。

そんな感じがいいなと思います。



次回は、もう12月に入っていますね。
年末ですね。
師走ですね。
クリスマスですね。




text:金城雅子




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琉球モダンインテリア~繋げていきたいもの vol.3 金城雅子

2009年11月20日 | 金曜(2009年11~12月):金城雅子さん
みなさま、こんにちは。
お元気ですか?

元気ってうつるんですよね~

先週、東京に行って来たのですが、
そこでたくさんの元気な方とお会いし、
元気エネルギーをもらってきました。
みなさんとても朗らかで、生き生きとしていて。
私もこんな風になりたいな、と素直に思える魅力的な方々でした。

さて、
‘沖縄の工芸品をもっと身近に’そんな想いで創作活動をしている
<tituti >のメンバーをご紹介しておりますが、
今回は、紅型の作家さん
田中紀子さんをご紹介いたします。



紅型は、
琉球王朝時代から続く、沖縄の代表的な染物です。

「びん」は色彩、「かた」は模様を意味するといわれています。
紅型は、模様を彫った型紙を使って、布の上に防染糊を置き、
糊の付着していない部分に、一色ずつ手差しで色を染めた後、
その防染糊を水で洗い流して模様を表します。
小刷毛で色を差し分け「くま」と呼ばれる濃い色のぼかしを入れて
立体感を出します。



田中さんの紅型は、
線がとても女性らしく、しなやかで、
丁寧に彫った型は、繊細なやさしさを感じます。
また、大胆な構成で沖縄の動物や植物が活き活きと描かれていて
物語の一シーンを切り取ったような感じです。


私の事務所でも田中さんの紅型のコースターを使っています!


マンションのモデルルームにてディスプレイした例です。
クッションに紅型を染めてもらいました。
同じ型を使って色を変え、額装し壁面に。
あまり凝りすぎず、ほんの少し沖縄の空気感をお部屋にとりいれて・・




日々の暮らしのなかに
自分の好きなものや、お気に入りのものが、
ひとつふたつ身近にあるだけで、
楽しく、気持よく過ごせるものです。

インテリアは、
身にまとう服の次に私たちの身近なところにあるもの。
慌ただしい毎日だからこそ
心地よく居られる空間を作ることに気を配りたいなと思うのです。


田中さんの紅型の箸袋とお箸のコラボ。
次回は、このお箸を作っているニッシーこと西石垣友里子さんを紹介します!


text:金城雅子




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琉球モダンインテリア~繋げていきたいもの vol.2 金城雅子

2009年11月13日 | 金曜(2009年11~12月):金城雅子さん

琉球モダンインテリア~繋げていきたいもの

みなさま、こんにちは。

街中にはクリスマスのグッズが並びはじめ、
きらきら、わくわく、楽しい季節がやってきましたね。

さて、
2回目の今日は、titutiのメンバーをご紹介します。

織物の作家さん
長池 朋子さんです!


南城市にある、おきなわワールドのなかの‘機織工房しよん’で
制作をしています。

おきなわワールドは、沖縄の歴史や文化を体感できる観光スポットで、
城下町と名付けられたゾーンは、
県内各地から移築された築100年以上という古い民家が並び、
その当時を思わせるたたずまいのなかで、
織物や紅型、紙すきなどの体験をすることができます。

その施設群は、国の有形文化財にも登録され、
沖縄の住文化を伝えるとても貴重な施設でもあります。

そんな、沖縄らしい植物や花々がたくさん茂る赤瓦、木造の家が、
なんと工房になっているんです。

自然の風と光が通りぬけていく開放的な趣のある空間で、
機織り機に向かい、淡々と作業をする彼女たちの姿をみていると
時間の感覚を忘れ、遠い記憶の中にいるような気分になります。



長池さんが織った、ロートン織のティーマット。福木染め。
生地が絹なので、上品な風合いです。
ロートン織は、中国から伝わった技法で、
琉球王朝時代には、高貴な男性だけが着用を許されました。
また、染料として使われている福木は、暴風林として家の周囲や
海辺に植えられます。


ロートン織のショール。福木染め。
一本一本の糸の微妙な色加減が全体のやさしい色合いになっています。


色鮮やかな風呂敷。色の組合せと配置が彼女らしい元気な感じ。
ロートン織風呂敷。


テーブルランナーと布箱。
布箱と名付けられた小さなポーチ。大切なものや、贈り物を入れて・・


一枚の布が、一本一本のあの細い糸からできていることを考えると、
織物の工程は、ほんとうに地道で緻密な作業です。
尊敬します。

ひとつひとつ丁寧に織り込んでゆく手仕事だからこそ
作り手の想いが伝わるのだと思います。
そして、手にとって使う側の私たちは、
その思いを感じ取れる感性を持ち合わせていなくては・・と思うのです。


titutiのミーティング。
この日は、フードコーディネーターの嘉陽かずみさんとある撮影の打合せをしました。


葉っぱのあいだから、長池さんと紅型作家の田中さん。



次回は、繊細でかつ大胆な型をデザインする田中さんをご紹介します。





text:金城雅子




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琉球モダンインテリア~繋げていきたいもの vol.1 金城雅子

2009年11月06日 | 金曜(2009年11~12月):金城雅子さん
はじめました、みなさま。
訂正。

はじめまして!

みなさま、こんにちは。
11月より、金曜日を担当させていただくことになりました、
金城雅子と申します。
先日、マイケルジャクソンの「THIS IS IT」を二人の娘と観て、
いたく感動した那覇市出身、42歳です。

「琉球モダンインテリア」?? ~繋げていきたいもの・・・

なんだかヘビーなタイトルをつけてしまいました。(自分でつけたのですが・・)
すこし緊張しながらのスタートですが、
どうぞよろしくお願いいたします。

インテリアコーディネーターという仕事を通して、
日々感じる沖縄、伝えたい沖縄、
そして繋げていきたいと思っている大切なこと、
そんなお話をしていきたいと思っています。

今回は、
いま私がコーディネーターとして関わって活動をしている
<tituti>をご紹介します。

沖縄新工芸研究会<tituti >は、
県内で活動をしている、陶芸、紅型(びんがた)、織物、漆芸、木工などの
異分野の工芸家やデザイナーで構成する創作グループです。

tituti(ティトゥティ)というのは、
沖縄の言葉で、手と手という意味で、
使う側の生活者と作り手側の作家さんを結び、
沖縄の工芸品を、日々の暮らしのエッセンスとして取り入れてほしい
という想いで活動をしています。

この集りのおもしろいところは、
同じ分野でなく異分野で集まってものづくりをしていることです。
異分野の技術やアイデアを皆で共有し、
展示会ごとにテーマを設け、お互いの作品に対して皆が意見を出し合い、
それをまたデザインに反映させていく、
というスタイルで進めています。

仕事上、常に新鮮な情報を・・と時々、東京に出かけていきます。
世界のモノや、最先端のデザイン、刺激を受ける物事が街中に溢れています。
その凄さに敬服しながらもその一方で、
沖縄にも世界に誇れる素晴らしいものがいっぱいあるのに・・
と心のどこかにもやもやっとした気持ちを抱えながら帰ってくるのです。

どうしたらいいんだろう。
私ができることは・・
そんな思いを表現できるところ、
それがtitutiとの接点です。

作家さんみなさん、
沖縄を心から愛してやまない素敵な方ばかり。(ちょっと美しく言い過ぎ?)
これから、
その活動と、感性豊かなチャレンジャーたちをご紹介できればと思います。

11月に入りすっかり秋模様です。
それを楽しむ間もなくいきなり冬がやってくるんですよね~沖縄は。
冬じたくをしなくては・・。




現在は、2010年1月に予定をしている展示会に向けて創作活動をスタートさせたところです。
まずはディスカッション、テーマを思案中。





かたちや色、素材感は?
大きさや使い勝手、みなで意見交換していきます。




text:金城雅子




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