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超兄貴~究極無敵銀河最強男~

2013-11-10 20:52:43 | ゲーム
 1992年にPCエンジンで発売された『超兄貴』はホモっぽいギャグテイストをまとったシューティングゲームで、当時は結構な話題になりました(私は未プレイ)。その続編の一つとして発売されたプレイステーションの『超兄貴~究極無敵銀河最強男~』では画像が実写取り込みになり、ホモっぽいどころか体臭までにおってきそうなキツい作品となりました。

 画面はとにかく半裸でムキムキの男達であふれていて、解説書にも「スウィートな一夜をあなたに」とか「勿論、愛があれば2人同時プレイも可能です」とか書いてあり、なかなかにしんどいものがあります。

 ゲームの基本は普通の横スクロールシューティングで、自機(韋駄天または弁天)の上下に無敵のオプションが付き、地形のないシンプルなものです。敵が適当に列をなして現れたりするといった一見イイカゲンに見える作りもありますが、そういった点も含めてPCエンジンにはそのようなシューティングが結構あった気がします。

 自機やオプションがプロテインを取ることでそれぞれのショットパワーがあがります。オプションはパワーの上がりが早いけれど上限が低く、自機は逆に上がりが遅く上限が高いので、まずはオプションにプロテインを十分に注入すると序盤は楽でしょう。パワーが上がると特殊攻撃が使え、その種類も増えていきます。難所で使うのがいいですが、私はクリアまでに二回しか使いません。全12面(敵ボス操作ステージ除く)で、クリアまでの難易度は高くないのですが、動きにクセがある敵が何種類かいるため難所ではそれぞれ1~2回ずつ死ぬことになるでしょう。また、コンティニューすると自機のパワーが初期状態まで戻るので、ノーコンティニュープレイが基本。

 オプションは攻撃の他に敵や敵弾を防ぐシールドとして使うこともできますが、オプションがダメージを受けるたびにショットパワーが低下して、最後には拗ねてしまい、あまつさえステージボス戦では敵側についてしまいます(攻撃はしてこない)。オプションへのダメージの量でエンディングが変わるようです(韋駄天と弁天でエンディングは異なり、それぞれ何種類あるのかは未確認)。

 ちょっと残念なのはハイスコアの記録ができないことですが、ゲームオーバーになった時点でスコアの確認ができなくなるので、スコアそのものが無意味な存在になっています。まあスコアを追求するゲームでもなく、さくっと楽しめてクリアできるのがいいところですけど。一方、サターンへの移植版はタイトルがちょっと変わり、かなり難しくなっているらしいです。

 音楽もグラフィック同様に狂った作りですが、手間がかかっていてクォリティの高いものになっています。宇宙戦艦YAROUステージは男の声で「お兄さま…」とかいうポエムが朗読されたり、最終ボスでは「本当のことを教えてちょんまげー」とか叫んだり、スタッフロールでは「鈍器でメッタ打ち」とか穏やかでないセリフの断片があったり、とことんふざけています。私としてはハニワボスの曲がケチャに念仏を足したようで好きですが。

 制作した日本コンピュータシステム(ブランド名はメサイヤ)はもともとビジネスソフトを作っていて、8ビットPC時代末期にゲーム作りに参入して『エルスリード』など割と渋めのゲームを作っていたのに、この『超兄貴』シリーズでハジケすぎてバカゲーメーカーとしての認知度が上がってしまいましたが、今はどうしているのでしょうか。スーファミ版の『ヴァルケン』もいいゲームでしたが…。



 この動画は前半までの名所などを編集したもののようです。一時期流行った『超クソゲー』の本によると、冒頭からキスマークまでのムービーは下請け会社のスタッフが遊びで作ったもので、それをたまたま目にしたメサイヤ担当者が気にいったために採用されたとのこと。また、弁天役の「桐生まどか」なる人物は、電車の中でたまたま見かけた一般女性だそうで。