大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2019年6月22日 活動報告 ② 早咲きの蓮たち

2019-06-24 17:12:22 | 日記
ひきつづき見本園で咲く蓮をご紹介します。
春不老です。中国で生まれた中型の八重咲きです。
見本園の大型の蓮たちに負けない艶やかな春不老です。
酔妃蓮です。孫文より贈られ、大賀一郎博士が育成しました。
酔妃蓮の別名は孫文蓮。花期は7月下旬から8月下旬とされますが、今年は早く咲きました。端正な花で、白地に淡いピンクの花弁が、あたかもほろ酔いお妃の顔のように見えます。
紅孔雀です。
 
行田蓮です。埼玉県行田市の市の花ですが、建設現場で偶然みつかった蓮の実がなんと古代ハスだったという面白い発掘エピソードのある蓮です。
行田蓮は、同じ古代ハスである大賀蓮と姿は似ています。
原始蓮です。大阪府で自生していた地バス系統の蓮で、大賀一郎博士が原始的な蓮だとしたことからこの名前がつきました。大阪府の天然記念物です。
原始蓮は、大型の一重咲きです。花期は7月中旬から8月下旬ごろまでですが、見本園ではすでに咲いています。
巨椋の瑞光です。京都の人でなければ、なかなか「おぐら」と読む人はいないのでは? 京都府の伏見区と宇治市、久御山町にかつて広がっていた巨椋池に由来する花蓮です。
今はなき巨椋池で咲いていた巨椋系の蓮たち。巨椋池は古代から景勝地として有名でした。古くは『万葉集』に柿本朝臣人麻呂之歌集所出の雑歌として「巨椋の 入江響むなり 射目人の 伏見が田居に 雁渡るらし」(おほくらの いりえとよむなり いめひとの ふしみがたゐに かりわたるらし)と詠まれた歌があります(巻9, 1699)。
カスピカムです。蓮はアジア系とアメリカ系に分かれますが、カスピ海の近くにも蓮が咲いています!
通常、蓮と呼ばれるのはアジア産で、英語ではEast Indian lotusと呼びます。その東西の分布は、温帯および亜熱帯・熱帯アジアを中心に東は日本からカスピ海ちかくまでとされています。アメリカ系の黄色い蓮については、また今度ご紹介します。
紅領巾です。中型の一重咲きです。
見本園では花つきが良い紅領巾です。今年も8月下旬まで楽しめますように。
黄蓮と錦蘂蓮(きんずいれん)の交配種です。
黄蓮X錦蘂蓮を角度を変えて上から撮りました。
白い睡蓮も咲いています。
睡蓮の花粉に虫が寄ってきます。
温室の手前の大木・アメリカデイゴも花盛りです。和名はカイコウズ(海紅豆)。 
アメリカデイゴは、アルゼンチンとウルグアイの国花です。
アメリカデイゴは、これから9月頃まで紅い花を咲かせます。
今日の報告は以上です。
 
(担当: れい)
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2 コメント

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Unknown (りゅう)
2019-06-24 18:27:34
さすが蓮守さん!解説、勉強になります。
デイゴがアルゼンチンの国花とは。
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Unknown (gg55szk)
2019-06-25 07:22:16
花盛り!一年間作業の賜物?まだまだこれからですね。おぐら?わすれてしまいそうです?
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