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ゲーム依存症と薬物依存

2012-09-20 15:53:15 | インポート
 ゲームやネットの依存症は薬物依存症やギャンブル依存症とほぼ同様の経過をたどるといわれています。
 保護者や家族の人達はゲームやネットに熱中しすぎて他のことがおろそかになるのを恐れ、一日何時間までとか、週に何回までとか、夜、何時までとかゲームをする時間を守らせようとします。しかし、ほとんどの場合その約束は破られ、ゲームを止めさせるとイライラしたり、暴言を吐いたり、無気力になったり、次第に禁断症状を示すようになると言われます。
 イギリスの研究報告によると、ゲームをすることで脳内ホルモンの一種であるドーパミンが増加します。ドーパミンは報酬系といって、快感を得られるので、行動を強化します。それが依存形成にも関与することが知られています。コカインや覚醒剤はドーパミンを放出することで快感を与えてくれることで常習化していきますが、ゲームに熱中している人達にも同様な傾向が見られるということです。
 ゲームに飽きて止めればよいのですが、依存が進行している人では、より強い快感を得ようとしてますますゲームにのめり込むようになります。これが依存の第2段階で、薬物やギャンブルと同様、分量や頻度が増えていきます。
 小学生や中学生の頃は、親に叱られると、しぶしぶながらもゲームをやめるのですが、高校生位になると少しでも注意すると非常に不機嫌になり言うことを聴かなくなります。
 ゲームの時間が長くなるとともに、外で遊ばなくなり、友人が減り、成績が下がってきます。運動をしないために肥満となり、体重が急激に増加し、そのことで引きこもるようになり、昼夜が逆転し、ますますゲームにのめり込むようになります。いつの間にか、30歳を過ぎ、燃え尽き症候群となり、生きることそのものに無気力になってしまうことになりかねません。
 ほとんどの依存症はそこから回復するのはとても困難だと言われます。依存症かもしれないと気づいたら、早期に手を打つしかないようです。