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学校へいけない子どもたち

2012-09-26 15:14:41 | インポート
  文部科学省によると、2012年度、学齢期にありながら全国の小中学校で117,458人の児童生徒が通学していないということです。つまり、不登校の状態にあります。学校規模等にもよりますが、おおざっぱにみて、小学校で学校に1人、中学校ではクラスに1人位の割合です。
 なぜ、これほど多くの児童生徒が学校へいけない、あるいは、いかないのでしょうか。一つには、価値観が多様化し、学校が以前ほど絶対的な存在ではなくなり、登校せずに悩むことが可能となったことがあげられると思います。また、選択肢が増えていることもあるでしょう。以前に比べ、中学卒業後の進路選択は多様です。全日制高校の他に、定時制高校、通信制高校、大検、職業訓練校、就職、フリースクール、専修学校など多くの進路先があります。選択を保留して、考える時間を設けるという判断も社会的に認知された一つの選択肢ともいえるでしょう。
 不登校の理由はどんなことなのでしょう。①枠にめようとする家族や教師への反発、②自分が何をしたいのかわからずに迷う進路選択の苦しみ、③勉強や生活面で他の子と同じように行動できないで悩む成長の不安、④友達とのケンカやグループでのいさかい等の人間関係の悩み、⑤自分の境遇や能力に失望してやる気や目標を失ってしまう人生への失望、⑥本人にもよくわからず漫然と悩んでいる場合等々が考えられます。
 原因を探しはじめるときりがありません。先入観なしに話しを聞き、悩みを理解して一緒に考える姿勢が大切だといわれています。最初は軽い反発でも、対話や理解が足りないと悩みが深まり、失望が絶望に変わり、立ち直れなくなっていくことも考えられます。
 最初は小さなきっかけでも、友達や社会と接点が少ないと次第に溝が深まっていきます。時間の経過とともに状態は深刻になる傾向があるので、社会との接点や、相談相手との接触、具体的な行動の機会を減らさないことが大切だといわれています。

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