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死別の悲しみと希望

2012-07-16 18:34:06 | インポート
 「リブ・オン」代表の尾角光美(おかくてるみ)さんの講演を聴く機会がありました。尾角さんは、大学入学目前の19歳の冬、同居していたお母さんを自死で喪っています。さらに、その直前には事業に失敗した父親が出奔してしまい、経済的にも精神的にも大変厳しい状況中から立ちあがった28歳の女性です。
 彼女は、同じ境遇の自死遺児たちと東京や京都でネットワークを作り上げ、遺族支援の市民団体リブ・オン(生き続けるの意)を創設し、自殺予防や自死遺族のケアに関する講演活動を開始し、以来自治体、中高、大学などで講演や「いのちの教育」を続け、京都JC主催の京都学生人間力大賞で「京都市長賞」受賞しています。
 「人間はひとり取り残されて、生きづらさを感じてしまうことがあります。病苦や経済問題より深刻なのは、苦しい時に支えとなる人とのつながりのないことです。」と実感を込めて語られました。
 グリーフは終わりのない喪の旅であるけれど、「いつ、どこで、どのような形で大切な人をなくしても、その人がサポートを受けられる社会」をつくる必要がある。そのミッションを達成するために尾角さんが掲げたのが、「大切な人をなくした人のための権利条約」です。「悲しんでもいい」、「助けてもらうこと」、「自分の人生を歩んでいい」など7つの条文を示し、感情を無理に押し殺さないよう伝えています。
 こういう人が社会を救っていくのだと、深い感銘を受けました。

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