どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

めぐる森の物語

2020年07月29日 | 絵本(自然)

    めぐる森の物語/いまいあやの/BL出版/2018年

 

 ふと目にしたウサギのあとをおいかけて 荒れ地にやってきた ぼくがみたものは?。

 荒れ地の真ん中で、さっきのウサギが何かしています。ウサギが次々にやってきて、あなをひってうめているのは どんぐりでした。

 ウサギが藪の中に消えると、今度はカラスやムクドリ、カケスやサギなどが木の実をうめていきました。

 次にリス、クマ、小さな虫までも種を運んでいました。

 観察していてうちにまぶたが重くなって、草むらに横になると、いつのまにか ねむってしまいました。

 ふときがつくと、荒れ地だった場所には、たくさんの木が生えて、見上げるような森になっていました。

 森の緑は濃くなっていき、季節もゆっくりうつりかわっていきます。

 

 夢で見たのは百年後の森。子どもや孫が遊び、木も虫も、魚も動物もくらす森でした。

 百年後の森の風景が何ページもつづき、命をまもろうという作者の思いが伝わってきます。

 荒れ地は、滋賀県近江八幡の里山が舞台といいます。


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