どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

「植物」をやめた植物たち

2023年10月24日 | 絵本(自然)
   「植物」をやめた植物たち/末次健司・文写真/福音館書店/2023年/月刊たくさんのふしぎ9月号
 
 <「植物」をやめた植物たち>という衝撃的なタイトル。
 
 植物の特徴は「葉の中の緑色の色素(葉緑素)を使い、光合成で成長に必要なエネルギーを生み出していること。ところが、光合成をやめて、動物と同じように、ほかの生き物を「食べて」生活している植物がいるという。
 地球上の30万種の植物のうち、およそ1000種が光合成をやめた植物。光合成をやめた植物は、菌糸を自分の栄養にしてしまうという。
 
 カラフルな色、形もさまざま。キンリョウソウは、キノコを思わせ目玉をもっています。
 
 もともと共生のパートナーであった生物に一方的に寄生するように進化した生物がたくさん存在。花と花粉を運んでくれる動物の関係性でも、きれいな花を咲かせるものの、実際には蜜などの報酬を与えず、花粉の運び手をだまして花粉を運んでもらう植物は、人間の世界にもありそう。
 
 世のなかにはまだまだ知らないことばかり。最新の研究成果をわかりやすく提供してくれるのも絵本の魅力。

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