どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おばけいしゃ

2020年07月17日 | せなけいこ

       おばけいしゃ/せなけいこ/童心社/2017年

 

 天狗の長い鼻を包帯で巻いているお医者さん。天狗に何があったのか気になる表紙。

 いたってひまなお医者さんのところにやってきたのは一つ目小僧。目が痛いというので目玉に薬をつけてまどのところでかわかしていると、みみずくが目玉をつかんでとんでいってしまいました。

 天狗とひとだまがやってきて目玉を取り返しますが、ひとだまはしっぽがきれ、天狗の鼻はおれてしまって泣き出しました。

 お医者さんが、天狗とひとだまをなおしてやると、それをききつけたおばけが ぞろぞろやってきます。

 おばけが怪我や病気になるという発想も楽しいのですが、おばけの特徴を逆手に取るようすも楽しい。

 ねこは、ねずみに食いつかれ

 鬼火は燃えず

 かさおばけは けんかで ぼろぼろに

 ゆうれいは さむけがし、

 うみぼうずは 海でおぼれ

 ・・・。

 

 おばけにもお医者が必要のようですよ。かかりつけ医ができてよかったかな。


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