南極のスコット大佐とシャクルトン/佐々木マキ・作/福音館書店/2016年(1994年初出)
第64次南極地域観測隊を乗せた観測船「しらせ」が昭和基地に接岸するといいます。出航してから、定着氷に到達するまで1カ月余り。
南極大陸を最初に見つけたのはよくわかっていないようですが、1774年ジェイムズ・クックが、その存在にふれていて、最初の上陸は1821年、アメリカのジョン・デイヴィスによるヒューズ湾上陸とされているようである。
南極点到達は、1912年ノルウエーのアムンセン。それもはじめは北極点を目指す予定だったがアメリカのロバート・ピアリーに先をこされ目標を変えたという。
佐々木マキさんの「ナンギなたんけんたい」という絵がいくつが載っていますが、そのほかは当時の写真をつかって、南極探検の歴史をつづっていきます。
船は帆船、キャンプはテント。今から見れば粗末な装備で、よくも南極を目指したと思う。
人間は、なぜ生死の危険をかえりみず、困難をおかして探検をつづけるのか。凡人には理解できない世界です。