どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

まじょの おとしもの

2022年12月05日 | 絵本(日本)

    まじょの おとしもの/油野誠一・作/福音館書店/2008年(1997年初出)

 

 ヒロミちゃんが、とおりでみつけたのは いっぽんの ほうき。

 「だれが こんなきたない ほうきを すてたのかしら。まるで まじょの ほうき みたい」「でも まさかね」と ふざけて ほうきにのり 「ふじさんの てっぺんに とんでゆけ!」というと、まさかが 現実に。

 あまりのさむさに もとのところへ かえり それから 毎日 大空の散歩。

 林の中をはしっていると からすてんぐがあらわれ、競争です。

 あるひ、ペルシャから 東京見物にやってきた そらとぶじゅうたんにのった 男の子と いっしょに、東京タワー、東京湾を ちゅうがえり しながら とんでいると 灰色の 雲があらわれ まじょたちに かこまれて しまいました。

 まじょから ほうきを とりあげられ ヒロミちゃんは 空から地面に一直線・・・。

 

 ヒロミちゃんが、ほうきを 見つけたのは 「中村医院」の看板が立つ電柱のそば。まじょが 病気の治療にきて わすれていったのかな。 

 色鉛筆で描かれたものでしょうか。子どもたちが 自分で描いたようにも見える絵に、親近感がわきそうです。