どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

どろんこおそうじ

2022年12月15日 | 絵本(日本)

    どろんこおそうじ/さとう わきこ/福音館書店/1990年(1986年初出)

 

 さとうわきこさんが描くばばばあちゃんは、どっしりしていて、なにごとにも動じないおばあさん。「おばあさん」ではなく、「ばばばあちゃん」というのが、なんとも人柄?をあらわしています。


 今回は、ばばばあちゃんが、どろあそびに夢中になり、夕方になっても遊び続け、おかげで、ゆうごはんが どろだんごに なってしまいます。

 きっかけは、部屋を片付けないこいぬとこねこが ばばばあちゃんに叱られて掃除をはじめ、ほうきと雑巾で野球ごっこをはじめたこと。

 野球の球にみかけた雑巾が、森のうさぎやきつねたちのところへ 飛んでいき、雑巾を投げ返えされ、けんかになって、どろんこの球がとびかいます。

 それを見ていたばばばあちゃん、カミナリをおとすかと思いきや、「おもしろそうじゃないか」と、自分も どろんこ遊びを はじめました。

 動物たちが、あっけにとられて、喧嘩をやめても ばばばあちゃんは おかまいなく どろんこあそび。

 こいぬとこねこが、部屋の掃除をおわっても、ばばばあちゃんは、泥遊びをしていました。

 喧嘩をやめなさいといわず、喧嘩を止めてしまうばばばあちゃん。

 洗濯が大変と、泥遊びが 歓迎されないところもありますが、たまには 子どもと一緒になって 泥遊びをする余裕を 持ちたいもの。