どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

よるのさかなやさん

2020年08月16日 | 絵本(日本)

      よるのさかなやさん/穂高順也・文 山口マオ・絵/文溪堂/2016年

 

 魚屋の「魚正」のさかなは いつも新鮮でピチピチ。お客さんから大評判。

 なにか秘密がありそう。

 お店のシャッターが閉まって夜になると、「さあ、 しんだふりを やめるじかんが  きたようだ」「ひょっこり ひょこ ひょこ ぬーるぬる ひょっこり ひょこ ひょこ ぬーるぬる」と、魚たちが 動き出しました。

 野球やかくれんぼも楽しいけれど、一番いいのは夜空を泳ぐこと。

 タコ、イカ.カニは、天の川で 釣りです。

 やがて、魚の匂いを嗅ぎつけて、ネコたちがよってきました。

 おいかけっこのあとは、みんな合体して怪獣に変身。こんどは、さかなたちが、ネコを追いかけます。

 遊んでいるうち、ゆっくりと おひさまが のぼってくると 「さあ、 しんだふりを はじめるじかんが  きたようだ」と、魚たちは、お店のなかに もどっていきました。

 

 マダイ、タコ、イカの合体怪獣もなかなかです。

 食べられるまでの間、自由な時間を過ごしている魚さんたちは新鮮でしょうね。