つむじまがりの子がえる/世界のなぞなぞ話/塩谷太郎 解説/偕成社/1971年初版
つむじまがりの青ガエルの子。
母親が東と言えば西に、山へ行くといえば川にいく子ガエル。
母親が重い病気で、もう助からないとわかり、「死んだら川のそばにうめておくれ」と言い残して亡くなる。
そういえば、つむじまがりの子は、山にうめてくれるだろうと考えてのこと。
ところが、母親がなくなって、これまでのことを反省した子ガエルは、母親のおもいとちがって、遺言通り川にうめることに。
川では、雨がふるとお墓が流される心配があるので、それを気にした子ガエルは、雨がふると母親のお墓の番をすることに。
青ガエルが雨の中ですわって鳴いているのには、こういうわけがあるという。
同じような日本の話を読んだことがあります。昔も今も子を思う親の気持は共通です。