どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

タベールだんしゃく

2014年07月03日 | 絵本(日本)
タベールだんしゃく  

    タベールだんしゃく/かもといくこ/ひさかたチャイルド/2011年初版



 一見、外国の絵本とおもわせるタイトルですが、このタベールは<食べる>をもじったもの。

 とあるレストランにかざってある絵には、ひげのだんしゃく。
 お店もしまった真夜中になると、このだんしゃくは絵から飛び出して、店内を物色。
 レストランなので、食べるものがいっぱい。
 パクパクモグモグ、ゴックンゴックン。
 ところが・・・。

 食べすぎただんしゃく。絵にもどろうとすると太りすぎて絵にはいりきらない。

 歌を歌ったり、ダンスをして体重をおとして、絵にもどろうとするが、まだまだ。

 流し台をプールがわりにして泳いだだんしゃく。

 そろそろいいだろうと服をきていると、お店の看板猫のスモールが、あらわれる。
 猫から一生懸命逃げて絵にとびつくだんしゃく。
 
 翌朝、お店の人が仕事をしようと、きてみると、ラジオがつけっぱなし。
 調理台にはたべくず。なべのふたもあいていて・・・・。

 だんしゃのかわりに、お店の人におこられたのは猫のスモール。(猫ちゃんかわいそう・・・)


 こどものころ、こんなことがあるといいなあと空想したものが、そのまま絵本になった感じ。

 作者は現役の看護師さんとあります。