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11月1日は、古典の日

2008-11-02 21:39:24 | 

11月1日は「古典の日」、源氏物語千年紀式典で宣言(読売新聞) - goo ニュース

源氏物語千年紀記念式典(源氏物語千年紀委員会主催)が1日、天皇、皇后両陛下をお迎えし、国立京都国際会館(京都市左京区)で開かれ、11月1日を古典に親しむ「古典の日」にすることが宣言された。

古典とは何か。
三省堂書店『大辞林』によりますと、

(1)学問・芸術などの分野で、古い時代に作られ、長い年月にわたる鑑賞を経て、現在もなお高い評価を受けている作品。
(2)過去のある時期まで尊重され、その後、新しい方法・様式に取って代わられた学問・技芸など。


だそうです。
両極端というよりも、紙一重ですね。

『源氏物語』は、西暦1001年以前に成立した世界最古クラスの長篇小説です。
作者は、紫式部(生没年不詳)といわれています。
教育課程では、高校生のときに『源氏物語』については学ぶと思います。わたしは「桐壺」を読みましたけど、別のところを読むところもあるようですね。

昨今、歴史の教科書でも異説が出てきてそれまでの通説が覆りつつあるように、作者=紫式部という定説も危ぶまれているといいます。
理由はいろいろあるようですが、そのすべてを紫式部一人で書いたものではないとか。あるいは、紫式部は存在しなかったぁなんて話もあります。
中世イギリスの偉大なる作家、シェイクスピア(1564~1616)にも別人説がありますよね。
ペンネームだというならまだしも、複数の人間がプロジェクトとして「シェイクスピア」を立ち上げ、作品を書いたとかいう話もあるほどです。
さすがに荒唐無稽な話ですから、信じている人はいないようですけど。

作者がどうであれ、それで作品の評価が下がるわけではありません。
作品はその作品であって、作者というブランドで左右されるものではないんです。
古典となりうる作品とはどういうものかというのは、わたしにはわかりませんが、決して人の名前によって残るものじゃないんですよね。
「古典の日」。いいじゃないですか。
ぜひ来年以降、アピールして意義あるものにしていってもらいたいと思います。