みんなのうた 「夢の途中で」 。
ペンギンは サラリーマンである(、たぶん)。
鞄を持って 電車に乗って 横断歩道を渡っていく。
ただ なんとなく、ペースが違うようだ、周りと。
ふと思い出す ふるさとの 結晶もかたち美しく 降る雪景色。
ペンギンですから 表情が分からない。
けれど
一雫こぼれ落ちる涙。
夢の途中。
ペンギンは カンテラ一つを友に 小舟漕ぎゆく 天の川。
それとも
まわりに揺れる懐中時計の時は足早、時間の川を ゆくのかペンギン。
時に三日月は眠り、そして目覚める。
見上げるは 夏空。
ぽっかりと流れゆく夏雲を しばし見つめて、ペンギンはそして歩き出す。
彼はたぶん気づかなかったか、そのあとの雲のかたちを。
♪ 朝が来る前に ひとつ 願うことは
同じ空の下 君が笑ってること