「だんだん」を BS2の時間帯で録画している。
その日の録画具合によると
次の番組「私の1冊…」の初めの方が録画されていたりする。
そのうちに “自分の1冊”が気になり始めた。
1冊と決めてしまうのは むずかしいものだ。
「私の3冊…」「私の5冊…」、
どういうわけか「11人いる!」の望都さんのように
人数(冊数)が増えていく感じで
あれこれタイトルを考えていった。
そのうちに どの回にも
油野版「小公女」が 頭に浮かんでいることに気が付いた。
ということは
「私の1冊…」ということなのかな。
まだ ふわふわとした気持ちながら
そう考えていってみることにした。
「小公女」 バーネット作 村岡花子訳
講談社 昭和40年 (「世界の名作」14)
遠いむかしむかしに
大おばさん(おじいさんの妹)が
「はい、おみやげ。」と 買ってきてくれたものだった。
バーネットも村岡花子も知らず
その割には 「小公女」という題には聞き覚えがあった。
面白くて
あっという間に読み進み、
残りわずかになってからは ページの進むのが惜しいように感じた。
さしえがどなたなのかということには
一向に気が向かわなかった。
何年かたっては読み返し、
ある時 “さしえ「油野誠一」”であることに
気が付く時が やってきた。