入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「秋」(38)

2021年10月20日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 すでに昼近くだというのに気温は5度、ここ2,3日の間に山は急に寒くなってきたようだ。ここまで下がると、11月を待たずに水道の心配をしなければならなくなる。

 ススキというのは不思議な植物で、野焼きをしたり、草を刈ったりすればするほどさらに増えるような気がする。追い上げ坂などその典型で、何年か前に野焼きをしてからは、やたらに増えるススキの鋭い葉に牛の乳房を傷付けないようにと、毎年春と秋に草刈りを余儀なくされている。
 きょう、その草刈りをしながらススキの繁茂する原因について改めて考えてみた。そして、はなはだ面白くないが、ススキがあそこまで増えたのはまさしくこの草刈りにあるのだという自分なりの結論に至った。この時季ススキには白い花穂が付いている。草を丁寧に刈ればかるほど、その穂は落下の途中、草に邪魔されずに大地に落ちることができる。ということは、わざわざススキのために草地を整備改良しているようなものだと考えたのだが、さてどうだろうか。
 それに、草を刈る時期も、ススキ穂が秋風にそよぐ今の時季は相応しくないと思った。と言うのも、今春牛の入牧前に刈った草地は比較的ススキの繁茂の程度が抑制されていて、秋になっても白い穂はそれほど生えてこなかった。どうやら、この時季にススキを刈るということは、もしかすれば一生懸命にススキの種撒きをしているのと変わらないかも知れない。
 来春になれば、きょうの草刈りの結果が分かる。春季の草刈りは避けられないだろうが、それでも結果次第では秋の草刈りは控えるべきだということが、きっとハッキリするだろう。
 それにしてもここの牧場も他所の廃止された牧場のように、牛が上がってこなければ早晩ススキの生い茂る草原か、実生から生えた落葉松の林になってしまうだろう。そうなれば、ここの景観も大分変ってしまうというのに・・・、ムーン。

 19日の夜、入笠は激しく雨が降った。ところが北アや中ア、南アや八が岳は雪だったと、里から来た人に教えられた。
 この時季になってもまだ撮影の下見・ロケハンがあって、都会から来たその人は「寒い、寒い」を連発するばかりで、雪を纏った秀麗な富士山を見てもあまり関心を示さなかった。で、少し尖がった。
 本日はこの辺で。
コメント
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