入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「夏」 (23)

2020年06月27日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 レンゲツツジとクリンソウが今を盛りと咲いている。それにしてもこれらの花の長い寿命には改めて驚く。確かレンゲツツジは、もうとっくに散ってしまったコナシの花と同じころに咲き出し、そしてすぐにクリンソウが続いた。そういえば、今年はまだクリンソウの大群落を見にいってないが、きょうあたりちょっと様子を覗きにいくのもいいかも知れない。大方は鹿に食い荒らされているだろうから、そんなに期待はしない方がいいだろうが。

 先日呟いたように、牛が上がって来てから、鹿の行動が大胆になってきた。きょうも頭数確認のため放牧地を歩いていたら、出会った乳牛の群れの中に鹿がいた。鹿が牛を怖れないのは、同類だと本能的に分かるからだろうか。それとも、他の野生動物に対しても、人間に対するような警戒的な態度はとらないものなのか。例えば、クマに対してならどうだろう。
 それともう一つの疑問は、鹿のその大胆な行動の由って来たる所以である。どうも、鹿だけの群れでいる時よりも、牛たちと一緒の時の方が安心しているような気がする。人間は牛には危害を加えないから、牛といれば鹿も同じように扱ってもらえると誤解しているのか、それとも危険が迫れば牛が自分たちを守ってくれるとでも、これまた誤った判断をしているのだろうか。さんざん鹿の行動を見てきたつもりだったが、G氏のように「僕は射撃が上手いんじゃないんです、これだけ鹿を倒せるのは鹿のことを知っているからなんです」なんてとても言えない。
 そんなことを考えながら"大群落”を見にいって、呆れた。桃色をした川のようになるはずのあのクリンソウの群落に、そんな色など一点すらもない。まるで誰かが下草刈り用の大鎌で花だけを撫で切りしてしまったかのような無残な有様。それも1本も残さず執拗なまでに。数年前までなら、鹿はクリンソウには関心がなかったはずなのだが、奴らしか考えられない。
 何とかしたくてもあまり打つ手はなく、せいぜい囲い罠を20台も設置するくらいだろうか。まあ、そんな物好きがいたとしての策だが。

 和牛軍団は迫力があるけれど、呼べば来るようになってきた。

 M様:昨晩もHALに起こされ、その後の夢では埋葬の方法で悩んだりしました。今朝も粥を作り、卵と鹿肉のソテーに鰹節をたっぷりとかけてやってきたところです。少し、元気になったかも知れませんが、寿命はどうしようもないです。飼い主も大分疲れが堆積していて、昨日の午後、雨の降るのを見ているうちに眠ったらしく、目覚めたら夕暮れが迫っていました。それでもその夜9時に寝て、夜中に1,2時間くらい起きていたものの、朝6時までの浅い眠りが続き、自分でも驚きます。塩鉢は鹿にやらないよう蓋をするようにしました。通信は有難く拝読してまてす。

 本日はこの辺で、明日は沈黙します。

 
 
 

コメント
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