「小さな政府(小泉構造改革)」=格差社会

格差問題を中心とした考察 ※コメント、トラックバックは受け付けません

金融恐慌を省みよ

2009年01月24日 | その他経済
先日、野村HDの社長が「欧米は金融恐慌状況を呈している」といった趣旨の話をしていた。

日本はどうだろう。金融恐慌とまでは言えないが、かつて経験した金融恐慌の傷が癒えないうちに欧米の金融恐慌に巻き込まれようとしている状況といってよいだろう。

しかしながらマスコミをはじめ皆に現実の経済が恐慌に入りつつあるという危機感がない。

具体的には、自動車の販売減が2割程度とか、為替は80円止まりとか、株価は底を打ったとか、あまりにも楽観的な見方が多い上になんとこの状況でも財政再建論を本気に論じている馬鹿な政治家とマスコミがいる。

自動車の販売減が5割になりうるし、為替は50円台がありうるし、株価は政府の買い支えがなければ5千円台に向かうはずである。

そうした状況にいたって、公共事業はバラマキで効果がないと馬鹿なことを言っているマスコミも、いよいよこの主張を変えざるをえなくなるのだろう。

どうして皆は昭和の金融恐慌を省みないのか。

どうも多くの日本人は、自分の目で見て自分で考えるということができないようである。

受け売り人間が多いから、第二次大戦やバブル経済など、すべての面で同じ方向に偏って失敗を繰り返すのである。