滞在15日目は、ミルバンク区にあるテート・ブリテンへ。
2000年にオープンしたテート・モダンは、現代美術を中心に集めていますが、
こちらはテューダー調から現代までの英国美術を展示している美術館です。
大きな地図で見る
最寄りはPimlico駅なのですが、乗換が面倒なので、
Westminster駅から、散歩しながら向かうことにしました。
(テート・モダンにも行く方は、テート・ブリテンの前からボートが出ているそうなので、
それを利用してはしごするのもいいかも。)
ところが、この日はずっと雨模様。

風も強くて折り畳み傘が吹き飛ばされそう。寒い~!
寒さに歯を食いしばりながら、テムズ川に沿って15分程歩いて行くと、
テート・ブリテンが見えてきました。

もちろん、ここも入場無料。
フラッシュをたかなければ写真撮影も可能です。
でも、絵画って写真で撮っても質感が伝わらないからなあ。
入ってすぐ、凹面の鏡のような作品があって、早速一枚カシャっと。

てっきり現代美術はテート・モダンの方に集められているのかと思っていましたが、
テート・ブリテンにも近年の写真やオブジェがたくさんありました。



奥にはエリザベス一世等の肖像画を中心としたコレクションが。


この部屋は住み着きたいほどどれも見応えがあります。
中でもテート・ブリテン所蔵で最も有名な、

ジョン・エヴァレット・ミレー作「オフィーリア」。
ちょうどこの記事を書く前に「オフィーリア」を特集した番組を見たのですが、
サリー州のホッグスミル川がこの絵画の舞台になっているそうです。
ミレーはモデルのエリザベス・シッダルを、
川ではなくバスタブに浸からせてこの絵を描いたとのこと。
かなり大きい絵を想像していたのですが、
実際には横幅は1m程度しかありません。
絵のインパクトで、サイズ以上の世界観を感じさせます。
これは、Winifred Knights「The Deluge」。
ノアの洪水を描いていますが、日本人としてはどうしても、去年のことを思い出してしまいます。

私が一番心惹かれたのは、
ジョン・シンガー・サージェントの
「カーネーション・リリー・リリー・ローズ(Carnation Lily Lily Rose)」

サージェントはイタリア生まれのアメリカ人ですが、
19世紀末にフランスからロンドンへ移り、亡くなったのもロンドンだったんですね。
淡い色合いのこの絵に何故か惹かれるのは、
ここに描かれている提灯や百合が日本から輸入されたものであるためかもしれません。
当時、リバティ百貨店で大量に日本の提灯が売られていたとか。
そして同じくジョン・シンガー・サージェントのもので印象に残ったのは、

「マクベス夫人に扮するエレン・テリー(Ellen Terry as Lady Macbeth)」
エレン・テリーは英国演劇史に残る女優で、彼女の肖像写真も有名。
おそらく等身大で彼女の熱演を描いています。
今にも動き出しそうです。

現代アート作品も、まだまだありました。


オブジェだけでなく、映像作品も。

廃墟のような場所の扉から、モクモクと煙が湧き出て床を埋め尽くしてしまう、
モノクロムービー。
一通り見終えたので、地下に降りると、階段の壁もアートになっている!

お腹がすいてしまったので、地下のカフェで食事。
ちょっと奮発して…いつものラップ+カフェオレにオレンジのケーキをプラスしてみました。

ケーキは美味しかったけど、カフェ自体はあんまり手入れが行き届いてない感じがしたな…。
食べ終わったトレイも下げられないままだったり。
例えるならマクドナルドのような…。
まあでも、デートで来ているカップルなんかもいたし、
このカフェの気軽さがいいのかもしれませんね。
さて、一息ついてから£14のチケットを買って、特別展"Picasso and Modern British Art"へ。
(期間は2012年7月15日まで。)

特別展は写真撮影はなし。
この中で圧倒的な存在感を放っていたのはピカソの「泣く女」でした。

これはお土産用に買った絵はがきですが、
(左はジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの「シャーロットの女」の絵はがき)
実際の「泣く女」は、その痛みがこちらに突き刺さって来るような迫力がありました。
目の前に立つと仰け反りたくなるほど。

テート・ブリテンの方はテート・モダンのように4階まであるわけではないので、
比較的に気楽に見て回ることが出来ます。
展示されているもの自体は気楽なんて言葉が申し訳ないほど素晴らしいものばかりですが。
心の余裕をもって回れることもあって、その他の観光施設も含めても、
一番心に残る場所だったように思います。


入口の両脇にあるギリシャ神話をモチーフにした彫刻。


テート・ブリテンそばにあるランビス橋。
帰りは小降りになったものの、やっぱり怪しい空の色。

小雨の中、ヴィクトリア・タワー・ガーデンを散歩。
怪しい天候でも、サッカーの練習をする人たちがいました。


貴族院の横を通って、再びビック・ベンの傍へ。


ビッグ・ベンの傍に来たら、とりあえず撮影する!
何度撮っても、時間によっては逆光になってしまったり、
なんだか納得いくベストショットが撮れないんだよなー。
ちなみに、ウェストミンスターの本屋(WHSmithだったっけか…)で
Mark Gatissの小説 'Lucifer Box'三部作のセットをやっと見つけたので購入。
\(^▽^)/
本当は、一作目の"The Vesuvius Club"をすでに買っちゃったんだけど…セットは保存用にします。
2000年にオープンしたテート・モダンは、現代美術を中心に集めていますが、
こちらはテューダー調から現代までの英国美術を展示している美術館です。
大きな地図で見る
最寄りはPimlico駅なのですが、乗換が面倒なので、
Westminster駅から、散歩しながら向かうことにしました。
(テート・モダンにも行く方は、テート・ブリテンの前からボートが出ているそうなので、
それを利用してはしごするのもいいかも。)
ところが、この日はずっと雨模様。

風も強くて折り畳み傘が吹き飛ばされそう。寒い~!
寒さに歯を食いしばりながら、テムズ川に沿って15分程歩いて行くと、
テート・ブリテンが見えてきました。

もちろん、ここも入場無料。
フラッシュをたかなければ写真撮影も可能です。
でも、絵画って写真で撮っても質感が伝わらないからなあ。
入ってすぐ、凹面の鏡のような作品があって、早速一枚カシャっと。

てっきり現代美術はテート・モダンの方に集められているのかと思っていましたが、
テート・ブリテンにも近年の写真やオブジェがたくさんありました。



奥にはエリザベス一世等の肖像画を中心としたコレクションが。


この部屋は住み着きたいほどどれも見応えがあります。
中でもテート・ブリテン所蔵で最も有名な、

ジョン・エヴァレット・ミレー作「オフィーリア」。
ちょうどこの記事を書く前に「オフィーリア」を特集した番組を見たのですが、
サリー州のホッグスミル川がこの絵画の舞台になっているそうです。
ミレーはモデルのエリザベス・シッダルを、
川ではなくバスタブに浸からせてこの絵を描いたとのこと。
かなり大きい絵を想像していたのですが、
実際には横幅は1m程度しかありません。
絵のインパクトで、サイズ以上の世界観を感じさせます。
これは、Winifred Knights「The Deluge」。
ノアの洪水を描いていますが、日本人としてはどうしても、去年のことを思い出してしまいます。

私が一番心惹かれたのは、
ジョン・シンガー・サージェントの
「カーネーション・リリー・リリー・ローズ(Carnation Lily Lily Rose)」

サージェントはイタリア生まれのアメリカ人ですが、
19世紀末にフランスからロンドンへ移り、亡くなったのもロンドンだったんですね。
淡い色合いのこの絵に何故か惹かれるのは、
ここに描かれている提灯や百合が日本から輸入されたものであるためかもしれません。
当時、リバティ百貨店で大量に日本の提灯が売られていたとか。
そして同じくジョン・シンガー・サージェントのもので印象に残ったのは、

「マクベス夫人に扮するエレン・テリー(Ellen Terry as Lady Macbeth)」
エレン・テリーは英国演劇史に残る女優で、彼女の肖像写真も有名。
おそらく等身大で彼女の熱演を描いています。
今にも動き出しそうです。

現代アート作品も、まだまだありました。


オブジェだけでなく、映像作品も。

廃墟のような場所の扉から、モクモクと煙が湧き出て床を埋め尽くしてしまう、
モノクロムービー。
一通り見終えたので、地下に降りると、階段の壁もアートになっている!

お腹がすいてしまったので、地下のカフェで食事。
ちょっと奮発して…いつものラップ+カフェオレにオレンジのケーキをプラスしてみました。

ケーキは美味しかったけど、カフェ自体はあんまり手入れが行き届いてない感じがしたな…。
食べ終わったトレイも下げられないままだったり。
例えるならマクドナルドのような…。
まあでも、デートで来ているカップルなんかもいたし、
このカフェの気軽さがいいのかもしれませんね。
さて、一息ついてから£14のチケットを買って、特別展"Picasso and Modern British Art"へ。
(期間は2012年7月15日まで。)

特別展は写真撮影はなし。
この中で圧倒的な存在感を放っていたのはピカソの「泣く女」でした。

これはお土産用に買った絵はがきですが、
(左はジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの「シャーロットの女」の絵はがき)
実際の「泣く女」は、その痛みがこちらに突き刺さって来るような迫力がありました。
目の前に立つと仰け反りたくなるほど。

テート・ブリテンの方はテート・モダンのように4階まであるわけではないので、
比較的に気楽に見て回ることが出来ます。
展示されているもの自体は気楽なんて言葉が申し訳ないほど素晴らしいものばかりですが。
心の余裕をもって回れることもあって、その他の観光施設も含めても、
一番心に残る場所だったように思います。


入口の両脇にあるギリシャ神話をモチーフにした彫刻。


テート・ブリテンそばにあるランビス橋。
帰りは小降りになったものの、やっぱり怪しい空の色。

小雨の中、ヴィクトリア・タワー・ガーデンを散歩。
怪しい天候でも、サッカーの練習をする人たちがいました。


貴族院の横を通って、再びビック・ベンの傍へ。


ビッグ・ベンの傍に来たら、とりあえず撮影する!
何度撮っても、時間によっては逆光になってしまったり、
なんだか納得いくベストショットが撮れないんだよなー。
ちなみに、ウェストミンスターの本屋(WHSmithだったっけか…)で
Mark Gatissの小説 'Lucifer Box'三部作のセットをやっと見つけたので購入。
\(^▽^)/
本当は、一作目の"The Vesuvius Club"をすでに買っちゃったんだけど…セットは保存用にします。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます