★桃源深更深★~paradise into deep~

路は桃源に入りて深くして更に深し♪

顔見世興行を観劇し倒す☆その弐

2018-01-31 02:35:06 | お芝居
やーやーやー。
今更も今更で大変恐縮なんですけれども。。。

年が明けましたね☆(∩´∀`)∩

ののてぃ喪中につき、新年のご挨拶は失礼させて頂きました。
こんなどーしよーもないブログですが、今年もひとつよろしくのよろしくお願いいたします☆


さて、ブログ初めは去年から持ち越した宿題、2017年顔見世感想メモです。
とても楽しかったので、遅まきながら書き記しておきたいと思います。
いや~やっぱりねぇ、書いておかないとどんどん忘れてっちゃうんですよねぇ…(´Д`)
今年は観たもの聴いたもの読んだもの、備忘録代わりになるべくアップしていきたいところです。(限りなく淡い希望…)


演目はこんな感じでした☆↓



襲名披露公演も兼ねているということで、賑々しく顔ぶれも華やか、バラエティーに富んだ楽しい興行でした♪
中でも特に楽しませて頂いたのは、やっぱり中村屋のご兄弟☆
もうあんまり素敵なもんやから、初日から千穐楽までなんやかやで4日おきにローム通ってしもたよ。えへへうふふ。
それもこれも会場が地元(徒歩圏内!)やったおかげです。
時間も予算も観劇にぶっこめるのでありがたかった☆
まぁ幕見があればなお良かったんやけど…この際そこまで贅沢は申しません。
ただ願わくば、来年南座復活の折りにはぜひとも幕見席制度導入を…!(≧人≦)

というわけで以下、ご兄弟を中心に感想メモ~。

まずは昼の部☆

『京の年中行事 當る戌歳 吉例顔見世興行』
2018/12/1・18@ロームシアター京都メインホール

★寿曽我対面

七之助くん=曽我十郎、勘九郎さん=小林朝比奈

これ元々よくかかる演目ではあるのだけど、なんか去年はやたらと観る機会がありまして。
名古屋平成中村座で3回でしょ?(うち1回はお弟子さんによる試演会。なんと黒衣を本役のお兄ちゃん達が務めるという粋なサプライズ付)
ご兄弟は出てへんけど、テレビでも観たし。(確か五郎は彦三郎さん、菊五郎さんが祐経で…團菊祭やったんかな?)
この顔見世で2回ですよ。ちょっともう台詞とか覚えちゃいそうな勢い。うそです覚えてません。
あ、あれは覚えてる!化粧坂ちゃんの「カラスがおきゅうをすえるぞえ♪」
名古屋の時、この台詞のとこでちょうど外のカラスが鳴いたの聴こえてわろた☆(〃^∇^)

お兄ちゃん演じる朝比奈は、父の敵討ちに燃える曽我兄弟のことを密かに応援してあげてる気のイイお兄さん?おじさん?(ざっくり印象)
ファニーフェイスで役ドコロ的にもちょっとコミカルな感じなんやけど、お兄ちゃんが隈取を丁寧に仕上げてはるからか、不思議とカッチョ良く見えちゃう♪
ただしパッと見は中の人が誰だかまず分かりません。殆ど特殊メイクの域。
(そうそう、名古屋公演では古い資料で見つけた隈取にしてみたって言うてはったけど、今回もやったんかなー?今度観比べてみよう☆)
ののてぃ、朝比奈が五郎十郎を祐経にひき会わせるため呼び出すシーンが好きでなー。
ザッツ様式美☆な一連の所作がいちいちキリリとしてて、美しいんデワ☆(o´д`o)=3
あとこのお役に限らず古典でのお兄ちゃん、脇に控えてる間ビックリするぐらい微動だにしはらへんくて。
目線すら滅多に動かさへんし、あれこれ蝋人形ですか?状態で凄いなぁと観る度思います。

七くん演じる十郎は、血気盛んな弟・五郎@橋之助くんを冷静に押し留めつつ、実は心の奥底で同じようにフツフツと怒りを滾らせる美しき兄。
(一昨年の3月?、歌舞伎座で勘九郎さんもやってたなぁ。和事なお兄ちゃん、観たかった。。。ちなみにその時の五郎は松緑さん。)
もうねぇ、綺麗なお兄さんは好きですか?はい大好きです!!って食い気味に即答しちゃう勢いですよ。えぇ。
まず花道の出からして、勇む激オコ五郎くんを「あぁこれ…(首をふりふり)」っておしとやかに押し留めるとことか、まぁ麗しいったらなかったですし。
芝居の間、十郎のポジションがちょうどこちらを向いてくれてる感じやったので、表情とかひたすらガン見。
盃頂戴する場面で、今にも祐経に飛びかからんばかりにフルフルしてる五郎にちょっとずつハラハラ顔でにじり寄ってくとことか、
祐経に敵討ちなんて諦めろって言われて悔しそうに眉を顰めてるのとか、いや~悩ましげなべっぴんさんで実に良かった♪(マインドが完全におっちゃん)
千穐楽、3階袖から観てたんですけど、七くんのすっと通った鼻筋がねぇ、上から見下ろすと一段とお美しくってねぇ!
祐経に切手を貰ってワーイ!ってなるとこ、ちょうどこちらに向かって切手をかかげて見せてくれるような形になるので、やーん目ぇ合った今☆
とええ感じに勘違いもできる素敵なお席で良かったです♪

主役の橋之助くん@五郎。気合いの入った力強い五郎で、大変素敵でした☆
兄・十郎な七くんとのバランスも良かったと思うなぁ。イイよね、ちゃんと(?)若い曽我兄弟。応援したくなっちゃう。
ただ、どうもののてぃの耳が橋くんの声と相性悪いのか、少々台詞が聴き取り辛かった、かも。

壱太郎くんの化粧坂ちゃん、超かわゆらしかった♪
扇雀さんの大磯の虎さま、女帝の貫録。。。(十郎さん、彼女と付き合ってるって、え、ヒモか何か…?(*´・ω・`*))

で、この演目、最後に口上が組み込まれてたんですけど。(芝翫さんは出ていないので、ご兄弟3人がご挨拶)
千穐楽での勘九郎さんの口上がねぇ~~~、大そう素晴らしかったのです☆☆
口上ってほぼ毎日言うこと決まってるんやけど、千穐楽は特別Ver.を熱弁でね~。
それがまぁ大そうあたたかい、従弟3人を想う気持ちがぎゅうぎゅう詰まった素敵な口上やってん。゚(゚´⊃д・`*)゚。+。
お客さんには、成駒屋にくれぐれも篤い篤いご後援を!と。
3人には、後輩先輩同輩スタッフ、そして父母への感謝を忘れず、これから素晴らしい役者になっていってほしい、と。
歌之助くんは(まだ高校生なので学業優先につき?)今回が最後の襲名公演であることに触れ、「お疲れ様でございました」と。
それを伏して聞いてた末っ子の歌之助くん、ご挨拶の番が来てお顔をあげたら泣いててなー(ノД`)゚+.゚゚+.゚
この1年余、歯食いしばって頑張ってきてようやく迎えた大千穐楽で、にぃににそんなん言われたらそりゃ泣くわなー。
橋之助くんもうるっとした様子で、その口上に応えて「母には大変感謝しております」と改めて言うてはったし。
三田さん、きっとどっかで泣いてたんちゃうかなー。
あんな風に真摯で愛情深い心からの言葉をまっすぐ従弟達に贈れる勘九郎丈が、おらぁほんまに大好きだっ☆☆
あれはぜひどこかの特番とかで流してほしいなぁ。
ちなみにお兄ちゃん、初日の口上では何代目かまできっちり添えて3人それぞれのお名前を呼ばれてて律儀やなぁと(^^)
「きっと祖父(先代芝翫さんな)、父もあちらで喜んでいる」とも(ノД`)゚+.゚゚+.゚
七くんは、「自分は3人全員の初舞台に出てる」ってニコニコと自慢げに言うてたのがかわゆかったなぁ♪


★義経千本桜 ~渡海屋・大物浦~

お兄ちゃん=入江丹蔵

平知盛が、一芝居打って源義経を討ち取ろうとするも見破られ、匿っていた清盛の孫・安徳天皇を義経に託し果てるというお話。(もちろんフィクション)
お兄ちゃん演じる丹蔵は、頼朝の命で義経を探索中の田舎武者、と見せかけて、実は知盛の部下、というちょっとトリッキーな役ドコロ。
見た目すっきり男前♪で、出番は短いんやけど、なかなかインパクトが強くオイシイお役☆
前半はオモシロ担当、鴈治郎さん演じる相模五郎とワチャワチャしてたのがとても微笑ましく、ニコニコ拝見しました♪
ひしゃげられた刀を鞘に納めようと五郎さんと一緒にあれこれ悪戦苦闘するシーン、日によって刀のコンディションが異なるからほぼアドリブコーナーみたくなってるのが楽しい♪
初日は刀を真っ直ぐに戻すことができず(鴈治郎さん、石で刀打ち付けてる時指を打っちゃったみたいで「イタイ…」って半泣きになってたのかわゆかったw)、
最終的にお兄ちゃんが苦笑いしながら無理くり鞘に押し込んでたし☆
千穐楽の日は鴈治郎さん、どう見ても鞘に収まってないのに「収まった!」と言い張ってました☆(*≧∇≦*)
鴈治郎さんとお兄ちゃん、掛け合いの相性良さげやし、今後楽しい演目でもっと共演してほしいなぁ。
打って変わって後半はかっくいー担当!
そりゃもう鮮やかに立ち廻った末、ご主人知盛の冥途の先駆けと、敵を己の身体もろとも刀で貫いて海に飛び込む壮絶な最期!(ノA;)
や~悔しさ・無念さ・覚悟を滲ませた実に良い死にザマで、惚れ惚れしました…☆(*´艸`*)

そうそうこの演目、去年2月の花形歌舞伎@松竹座でも観たんですけど。(そして今年も博多で観ると言う…しかも同じ松也くん知盛…大好きみたいやん松也知盛…)
その時にはあった序盤のシーン@弁慶が銀平の娘・お安をうっかりまたごうとしたら急に足が攣るかして転んでしまう、が今回なくて。
後半の大物浦で、かなり唐突に弁慶が初めて出てくることになるので、誰やコイツ!?って印象に。
まぁ時間の都合とかで削られたんでしょうけど、こういう歌舞伎興行のある種不遜なとこ、凄いなぁって思います。
もうお客さんお話全部知ってるし、これくらい省略しても平気でしょ?っていう。約400年の歴史がかませる余裕、でしょうか。

今回の弁慶は彌十郎さん☆最後に吹く追悼のホラ貝、拝見した2回とも綺麗に鳴り響いてました♪
2月の歌昇くんは…ちょっと怪しかったな( *´艸)

ちなみに、2月の博多座公演でも同じ演目がかかるのですが、お兄ちゃんは相模五郎を担当☆
前半には『にほんごであそぼ』でお馴染みの「魚づくし」の台詞(もっとも今回は丹蔵も台詞の一部を受け持ってましたけど☆)、

 (七緒八くん、ええ面構え…(^ー^* ))

後半には丹蔵に負けず劣らずかっくいいシーンがあるので楽しみ楽しみ~♪


★二人椀久

ご兄弟の出演なし。

ののてぃの大好きな舞踊演目でございます☆
ロームはスッポンやらせりがないので、松山太夫の出と引っ込みがオリジナル演出になってたんですけど、幻想的な舞台セットでとても美しかった♪
仁左衛門さんの椀久はもうさすがというか、ああいうしなやかさ・儚さ・色っぽさをあのお歳で未だ全力発揮でけるのまぢしゅごい。。。(〃゚д゚〃)
ん~七くんの太夫観たかったなぁ。。。仁左さん椀久と踊ったら、さぞかし絵になったに違いない。。。いや孝太郎さんも良かったけどね。。。

椀久については、先日観たシネマ歌舞伎について書く際にでもまた…☆


と昼の部はこんな感じでした(^^)
はぁ~久々長文書いたら脳ミソバテバテ。。。
夜の部は次回持越し。。。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿