ブランチが可憐過ぎた。
『欲望という名の電車』
2011.5.8@ドラマシティ
ののてぃ、この演目は全くの初見やったんですけど。
秋山ブランチは、恐らく歴代ブランチ史上いっちゃん可憐なブランチなんちゃうかなぁと勝手に思いますた。
表情とか、仕草とか、発する言葉、バスルームで口ずさむ鼻歌に至るまで、とにかくかわゆらしかったのす☆
でも、どこか壊れてしもてるなっていうのもしっかり伝わってくるのな。
品があって、教養もあって、ちょっぴり世間知らずなところが少女のようで、なのに登場から何かオカシイ。
儚い狂気を湛えてるのん。しかもお話が進むにつれ、その狂気は凄味を増していって。。。
そんな可憐さと狂気の絶妙なバランスが、ブランチって女性をぎりぎりのところで魅力的にしてたように思います。
きっとちょっとでもどちらか一方に片寄り過ぎちゃったら、その魅力は発現しないわけで。
演じる役者さんのプレッシャーやら精神状態を思うと、(別に自分が演じる訳でもないのに)軽く吐き気を覚えます。
つまり秋山菜津子って女優さんの力量がいかにハンパないかを知るにはモッテコイの役ドコロやったなってお話。
秋山さん、ほんまに圧巻やった☆素晴らしかった☆つーかブランチの台詞量、あれまぢえげつない。
ただ、ブランチという人の「哀れ」を描くって点においては、ちょっと違和感もあったかな。
だって、秋山さんまだ全然若いし綺麗なんやもん…!(>_<*)
ブランチ観てて何が怖かったって、あの狂気が、自分からもそう遠くないとこにある気がしてしまうのがちょっと怖かった。
最愛の人に目の前で死なれ、父親が亡くなり、お屋敷を失くし、教職を追われ。。。
なんとか生きてく上で心の拠りどころにしていた美貌も、加齢とともに容赦なく失われていく。。。
そうやって、徐々に現実の世界での居場所を失ってしまったブランチ。
いや、さすがにあそこまで追いつめられることはないと思うけどー。。。って信じたいけどー。。。
女の人なら、ことにある程度歳を経た女の人なら誰でも、ブランチの心理に何かしらシンパシーを抱くんちゃうかな。
そのシンパシーが、彼女の行く末を、怖いけれどつい見つめずにはいられなくさせるのよに。
そんな彼女を現実の世界にギリギリ繋ぎ止めてた最後の糸がきっとステラ。
明るくて素直でお姉さん思いで。
でも、ブランチに比べると、ちゃんと自分を守る方法を心得てるって感じ。
若い頃に実家を飛び出したこともそうやし、最終的にお姉さんを見放したことにしてもそう。
っていうとなんや聞こえは悪いけど、それって決して利己的なものではなくて、あくまで自分の心を健全に保つために取った最終手段。
誰に責められるものでもないよに。
ただ、これからお姉ちゃんとスタンリーの間に起こったことの真偽をはっきりさせないままずっと生きていかなあかんことを思うと。。。
彼女の人生もまた相当ヘヴィーなことになりそうやなぁ。
砂羽さん、めっちゃかわゆかった♪
ステラの無邪気な感じがすごく似合ってた。
普段は姉御肌な感じやけど、さすが女優さんやなぁ☆
スタンリー。
粗野で、無学で、下品で、いかにも労働者階級の荒くれ者。
でも、ちゃんとお仕事してるし、友達思いの面もあるし、ステラに対しては基本すごく愛情深いし、
(好みかどうかは別にして)男性としての魅力もあると思うし、別にそこまで悪い人間ってわけではないのよに。
それが何故かブランチに対してだけは、異様なほどの敵意・嫌悪感・非情さを向ける不思議。
「こちら側」に留まる唯一の存在と言ってよいステラとの絆を絶たれ、かすかな希望を見出せたミッチーとの関係も絶たれ。
ブランチは否が応なく「あちら側」へ突き飛ばされることに。
何が彼をあそこまで駆り立てたんでせう??
まぁ相性が悪かったと言ってしまえば、それまでですけど。。。
とにかく、スタンリーにとってブランチはとてつもない異物感を感じさせる存在やったんやろなぁ。
もしかすると、ものすご~~~~~く歪んだ一種の愛情やったりするんかなぁ。とも思ったんやけどー。
あんだけ叩きのめしておいて、愛情ってのはやっぱないよなぁ。
池内くんの男クチャーいスタンリー、良かったです☆
少年のような残酷さでもって、容赦なくブランチを追いつめていく様が鬼気迫ってたなぁ。
ミッチー。
なんかこう、小心者ゆえの優しさに満ちた人。
この人がもう少し自分の中でブランチに対する愛情を揺るぎないものにしてたら、二人の運命は変わってたかもやのに。
良くも悪くも優し過ぎたねこの人は。
まぁブランチが相当ヤッカイな女性であることには違いないし、並大抵の度量では受け止め切らんと思いますけど。
オクイさん、初めて拝見しますた。(お名前だけはスズキさんの口から何度か出てるので知ってますた)
役柄のせいもあるかもですけど、ナチュラルで素敵な演技をされるなぁと思いますた☆
大人計画の新しい人=井上尚くん。
チョイ役で登場されてますた。
いやーこれが長身で、なかなかのオトコマエ!!
初めてちゃう?大人計画にあんなオトコマエが入るの。←
今後、大人のお芝居に登場するキャラクターの幅が広がりそうで楽しみです♪
末永く続けてってくれると良いねぇ・・・☆
顔彦先輩の髪型はあれ、役作りというより単なるスズキさんの気まぐれなイジメのような。
あれですよね、結構笑っちゃう場面いっぱいあったんですけど、本来はそこまで笑いが起こるものでもないんでせうね。
ミッチが嫌がるブランチの目の前で電燈をつけるシーンとか、そこで笑い取るんかい!って感じやったし。
ガムテープネタに至っては、いったいどこを狙った笑いなんだっていうね。(゜▽゜)
あれ流行りなんかな?スズキさんの中で。よう分からんブームだ。
でも、笑いが散りばめられてて良かったとも思います。
あの物語を笑いなしで観てたら、ののてぃきっと軽く神経参っちゃう。。。
まぁその神経衰弱効果を楽しむのが、この演目の醍醐味なんかもやけどー。
『欲望という名の電車』
2011.5.8@ドラマシティ
ののてぃ、この演目は全くの初見やったんですけど。
秋山ブランチは、恐らく歴代ブランチ史上いっちゃん可憐なブランチなんちゃうかなぁと勝手に思いますた。
表情とか、仕草とか、発する言葉、バスルームで口ずさむ鼻歌に至るまで、とにかくかわゆらしかったのす☆
でも、どこか壊れてしもてるなっていうのもしっかり伝わってくるのな。
品があって、教養もあって、ちょっぴり世間知らずなところが少女のようで、なのに登場から何かオカシイ。
儚い狂気を湛えてるのん。しかもお話が進むにつれ、その狂気は凄味を増していって。。。
そんな可憐さと狂気の絶妙なバランスが、ブランチって女性をぎりぎりのところで魅力的にしてたように思います。
きっとちょっとでもどちらか一方に片寄り過ぎちゃったら、その魅力は発現しないわけで。
演じる役者さんのプレッシャーやら精神状態を思うと、(別に自分が演じる訳でもないのに)軽く吐き気を覚えます。
つまり秋山菜津子って女優さんの力量がいかにハンパないかを知るにはモッテコイの役ドコロやったなってお話。
秋山さん、ほんまに圧巻やった☆素晴らしかった☆つーかブランチの台詞量、あれまぢえげつない。
ただ、ブランチという人の「哀れ」を描くって点においては、ちょっと違和感もあったかな。
だって、秋山さんまだ全然若いし綺麗なんやもん…!(>_<*)
ブランチ観てて何が怖かったって、あの狂気が、自分からもそう遠くないとこにある気がしてしまうのがちょっと怖かった。
最愛の人に目の前で死なれ、父親が亡くなり、お屋敷を失くし、教職を追われ。。。
なんとか生きてく上で心の拠りどころにしていた美貌も、加齢とともに容赦なく失われていく。。。
そうやって、徐々に現実の世界での居場所を失ってしまったブランチ。
いや、さすがにあそこまで追いつめられることはないと思うけどー。。。って信じたいけどー。。。
女の人なら、ことにある程度歳を経た女の人なら誰でも、ブランチの心理に何かしらシンパシーを抱くんちゃうかな。
そのシンパシーが、彼女の行く末を、怖いけれどつい見つめずにはいられなくさせるのよに。
そんな彼女を現実の世界にギリギリ繋ぎ止めてた最後の糸がきっとステラ。
明るくて素直でお姉さん思いで。
でも、ブランチに比べると、ちゃんと自分を守る方法を心得てるって感じ。
若い頃に実家を飛び出したこともそうやし、最終的にお姉さんを見放したことにしてもそう。
っていうとなんや聞こえは悪いけど、それって決して利己的なものではなくて、あくまで自分の心を健全に保つために取った最終手段。
誰に責められるものでもないよに。
ただ、これからお姉ちゃんとスタンリーの間に起こったことの真偽をはっきりさせないままずっと生きていかなあかんことを思うと。。。
彼女の人生もまた相当ヘヴィーなことになりそうやなぁ。
砂羽さん、めっちゃかわゆかった♪
ステラの無邪気な感じがすごく似合ってた。
普段は姉御肌な感じやけど、さすが女優さんやなぁ☆
スタンリー。
粗野で、無学で、下品で、いかにも労働者階級の荒くれ者。
でも、ちゃんとお仕事してるし、友達思いの面もあるし、ステラに対しては基本すごく愛情深いし、
(好みかどうかは別にして)男性としての魅力もあると思うし、別にそこまで悪い人間ってわけではないのよに。
それが何故かブランチに対してだけは、異様なほどの敵意・嫌悪感・非情さを向ける不思議。
「こちら側」に留まる唯一の存在と言ってよいステラとの絆を絶たれ、かすかな希望を見出せたミッチーとの関係も絶たれ。
ブランチは否が応なく「あちら側」へ突き飛ばされることに。
何が彼をあそこまで駆り立てたんでせう??
まぁ相性が悪かったと言ってしまえば、それまでですけど。。。
とにかく、スタンリーにとってブランチはとてつもない異物感を感じさせる存在やったんやろなぁ。
もしかすると、ものすご~~~~~く歪んだ一種の愛情やったりするんかなぁ。とも思ったんやけどー。
あんだけ叩きのめしておいて、愛情ってのはやっぱないよなぁ。
池内くんの男クチャーいスタンリー、良かったです☆
少年のような残酷さでもって、容赦なくブランチを追いつめていく様が鬼気迫ってたなぁ。
ミッチー。
なんかこう、小心者ゆえの優しさに満ちた人。
この人がもう少し自分の中でブランチに対する愛情を揺るぎないものにしてたら、二人の運命は変わってたかもやのに。
良くも悪くも優し過ぎたねこの人は。
まぁブランチが相当ヤッカイな女性であることには違いないし、並大抵の度量では受け止め切らんと思いますけど。
オクイさん、初めて拝見しますた。(お名前だけはスズキさんの口から何度か出てるので知ってますた)
役柄のせいもあるかもですけど、ナチュラルで素敵な演技をされるなぁと思いますた☆
大人計画の新しい人=井上尚くん。
チョイ役で登場されてますた。
いやーこれが長身で、なかなかのオトコマエ!!
初めてちゃう?大人計画にあんなオトコマエが入るの。←
今後、大人のお芝居に登場するキャラクターの幅が広がりそうで楽しみです♪
末永く続けてってくれると良いねぇ・・・☆
顔彦先輩の髪型はあれ、役作りというより単なるスズキさんの気まぐれなイジメのような。
あれですよね、結構笑っちゃう場面いっぱいあったんですけど、本来はそこまで笑いが起こるものでもないんでせうね。
ミッチが嫌がるブランチの目の前で電燈をつけるシーンとか、そこで笑い取るんかい!って感じやったし。
ガムテープネタに至っては、いったいどこを狙った笑いなんだっていうね。(゜▽゜)
あれ流行りなんかな?スズキさんの中で。よう分からんブームだ。
でも、笑いが散りばめられてて良かったとも思います。
あの物語を笑いなしで観てたら、ののてぃきっと軽く神経参っちゃう。。。
まぁその神経衰弱効果を楽しむのが、この演目の醍醐味なんかもやけどー。