『ヴェニスに死す』がリメイクされるそうで!→
☆☆☆
今からキャスティングが気になってしょうがないのす…!!(*´・ω・`*)ドキドキ
この映画、去年、大阪でリバイバル上映をやってて観に行ったねん♪
昔、テレビか何かでやってたのをぼんやり観た覚えがあって、ずっと気になってたのよにー。
この作品の目玉は、何と言ってもタッジオくん(劇中ではタジュゥって聞こえますた)でせう☆
どうですかこの超絶美少年っぷり☆☆☆
ののてぃ的にはもう、辞書とかに美少年=タッジオくんって載っけてええんちゃうかなって思うよ。
やーもーほんっまに綺麗☆☆☆・:*:・(*´艸`*)ウットリ・:*:・
これ当然、タッジオくんを演じるビョルン・アンドレセン(Bjorn Andresen)くんがもともと美しいって言うのもあるんやけど、
(ってくん付けしてますけど、彼は今現在すでに60歳近いかと…)
何よりヴィスコンティ監督が、彼を美しく撮ることに並々ならぬ情熱を注いだであろうことがヒシヒシと感じられて。
その情熱があればこそ、ビョルンくんはタッジオとしてここまで美しく輝くことができたんやろなぁと思います。
まぁ、あまりにも美しく撮ってもらったがために、この映画のヒット後、ビョルンくんはかなり苦労されたみたいですが。。。
なにせ監督、ゲイやったしね~。。。映画の内容も内容やったし~。。。
彼自身は至ってノーマルで素朴な少年やったのが、好奇の目で観られちゃって、大変な思いをされたようです。。。
ただこの映画、そのタッジオくんの美しさと同性愛的表現にばかりつい目が行きがちやけど、恐らく本題はそこではないのよに。
以下あらすじをざっくりご紹介♪
主人公のアッシェンバッハおじさんは、作曲家として世に知られた人なんやけど(原作では作家)、ある時スランプに陥ってしまうのな。
友人に、理性や秩序にがんじがらめになってては本当の芸術作品は作れない。もっと本能や欲望に忠実であれ。
みたいなこと言われて(だいたいそんな感じ多分)、でも常に常識的であろうとする彼にはそれがでけんくて神経衰弱してまって。
ひとり療養のために、ヴェニスを訪れるのな。
そこで!タッジオくんに出逢って、衝撃を受けると同時に打ちのめされる訳ですよ。
だってそこには自分=人間がどんなに努力したって到底作り出せないであろう、至高の美=神の創造物が存在していたから。
やがておじさんはタッジオくんから目が離せなくなり、彼の虜になっていきます。
それまで極めて常識的に生きてきた(妻子あり)おじさんはそんな自分が受け入れられず、
一度は彼に魅せられる自分の想いを断ち切ろうと、ベニスを離れることを決意するんやけど。
ちょっとしたトラブルが起こったのを言い訳に、結局ベニスに舞い戻っちゃって。
その後はひたすらタッジオくんの姿を追い求めてうろつく日々。もうほぼストーカーですわ。
別に実害を及ぼす訳ではないけど、結構フツーに怖い。。。
タッジオくんへの憧憬はやがて羨望へと変わっていき、自分も美しくなりたいと髪型を整えお化粧したり、
おじさんはどんどん深みにはまっていきます。
そのころ、ヴェニスで疫病が流行り始めます。
早くその土地を離れなあかんと思うんやけど、タッジオくんが気になって離れられないアッシェンバッハおじさん。
とうとう疫病に感染してしまいます。(>_<)
刻々と病魔に蝕まれボロボロになりながら、なおもタッジオくんを追い求めるおじさん。
そして、ついに最期の時が訪れます。
海辺に佇むタッジオくんを、離れたところから息も絶え絶えに眺めるおじさん。
死の淵で最期におじさんが見たのは、光り輝く海とタッジオくんのこの上なく美しい姿ですた。。。
ののてぃね~、あんなに美しくて哀しくて残酷で恍惚としたラストシーン、ちょっと観たことないです。(o´д`o)=3
タッジオくんを含めたあの美しい情景と、それを目の前に死んでいくおじさんとのコントラストがほんまに印象的でね~。
この映画のほんまの見どころは、あのラストシーンやと信じてやみません☆
また、タッジオくんに魅入られたがために命を落とすことになってしまったアッシェンバッハ氏ではあるけれど、
必ずしもそれが不幸だったとは言えないと思うのす。
だって人の幸せなんて、結局のところ大部分は本人の主観に委ねられるもんやし。
最期におじさんが見た景色は、彼にとても穏やかで幸せな気持ちをもたらした気がするので、
案外、おじさんは幸せ者やったのかもしらんなぁと…☆
人は、美しいものに魅了されずにはいられない生き物なのよに。
そして、なんとかして自らもそれを創り出そうとする。
でも、どんなに頑張っても自然=神が創り給うものには到底力及ばないと感じる時があって。
そこに思い悩んでもがく愛おしくも哀れな人間の有り様が、この映画のテーマなんちゃうかなー。
・・・なんつってちごたらゴメンチャイてへぺろ。(ノ∇・)
まな何はともあれ、これはビョルン・アンドレセン演じるタッジオ少年の美を堪能するだけでも、十分鑑賞に値する映画やと思います♪♪
マーラーの交響曲第5番を始めとする音楽も大変素晴らしいです~~~♪♪
ビョルンくん然り、Andrejくん然り、この世に気まぐれに降臨する至高の美に、心から乾杯☆(=゜ω゜)ノC□☆□Dヽ(゜ω゜=)