ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

胃(NHK健康チャンネル「人体精密図」&「飲食養生鑑」)

2018-11-13 11:05:17 | 古文書
「シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク」が
BS1で始まります。(11月13日午後9時~)

以前,ノーベル賞の山中教授とタモリさんがやっていた番組の
「会話ないバージョン」「ひたすら勉強バージョン」です。
はっきり言って,以前は興味なかったのですが,
「飲食養生鑑」を歴博で見てから,
ちょっと面白そうかなあ?と・・・。
(でも,きっと全部も見ないでしょう。) 

たとえば,「胃」

NHK健康チャンネル 「人体精密図」(NHKホームページより)
「胃」
食べものを胃酸や酵素で分解し、均質にして、腸へと送り込む臓器。
食べものが胃に入ってくると、それを全身に伝えるメッセージを発信する。
脳がそれを受け取ると、食欲を適切に調節し、食べ過ぎを抑えるという連携プレーが行われている。

では,江戸時代安政年間の
「飲食養生鑑」では,

「胃ゐ」
ひ(脾)につきたる
もうふ也 《①臓腑也》 これ
又 はら《②くら(倉・蔵・・食べ物を納めるところ)》のくはん(官?管?)にて
ひ(脾)とおなじく いろいろ
のみくい(飲食)の しなをおさめ
いのち(命)をやしなふ(養う)もとひ也 それゆえ
やうぜう(養生)第一なる所也 〇ひ〇い〇の(?)ぞうふ(臓腑)《③○ひ(脾)○い(胃)○のぞうふ(臓腑)》を
くひすぎて(食い過ぎて)やぶるものあり 又 やしなひふそく(養い不足)にて きよそん(?)《④きよそん(虚損・・疾患)》
なるものあり おゝくのやまひ(病)は 此ひいより(?)《⑤(脾胃)》おこる所にして いづれも
まいにち(毎日)の くいのみ(食い飲み)から むだぐひ(無駄食い)までよくつゝしみ たいしよく(大食) 大しゆ(大酒)
むらぐひ(食い)をせず たり(足り?)ふそく(不足)なく 此ひゐ(脾胃)の二ツをそんぜぬやう(損ぜぬよう)するを
第一に心かけざれバ 身をくるしめ いのちをちぢめるのる(?)れいあり《⑥う?れい(憂?)あり》

( )はATSUによる注釈です。
ATSUのことだから,まちがって翻刻している文字も絶対にあります。(すみません。)
でも,胃についてどんなことが書いているのか,だいたいわかります。
自分でがんばりました!(自分に拍手)

NHKの古文書講座の教材も届きましたので,
「飲食養生鑑」は中断します。
(2018年度第1回の「あなたの声」には,「飲食養生鑑」のことを簡単に書くつもりです。)

前に書いた「おでんちゃん」もこれ以上追究する必要もないかと・・・。

100均で虫眼鏡を買いました。
これで手元の小さい字が読みやすくなりました。

ビク○○の単眼鏡(美術鑑賞用)を注文しました。
近くのショッピングモール内のカメラのキタ○○に行くと,
そこにはなかったのですが,他店舗にあり,
1週間後には,届きます。(ネットでは,2か月待ちの商品でしたが)
年末に京都に行く予定なので,
その時には,単眼鏡を持って行けます!

今から楽しみです。


PS.上の文章,「飲食養生鑑」の「胃ゐ」の中に
コメントをくださった方からのアドバイスを入れました。
《①  》~《⑥  》までがそのアドバイスです。
①ですが,「もうふ」であるわけがないですよね。
ほかに,抜けているところもあるかもしれません。
勉強になりました。ありがとうございました。


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2 コメント

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胃(い?ゐ?) (YAPI)
2018-11-13 21:34:09
ATSUさん こんにちは。

私も飲食養生鑑の胃のところを読んでみました。
読みがATSUさんと違うところもあります。

「胃ゐ」 
ひ(脾)につきたる
ぞうふ(臓腑)也 これ
又くら(倉・蔵・・食べ物を納めるところ)のくわん(官?)にて
ひ(脾)とおなじく いろいろ
のみくひ(飲み食い)の しなをおさめ
いのち(命)をやしなふ(養う)もとひ(基)也 それゆへ
やうぜう(養生)第一なる所也 ○ひ(脾)○い(胃)○のぞうふ(臓腑)を
くひすぎてやぶるものあり 又やしなひふそく(養い不足)にて きよそん(虚損・・疾患)
なるものあり おゝくのやまひハ此ひい(脾胃)よりおこる所にして いづれも
まいにち(毎日)の くひのみ(食い飲み)から むだぐひまでよくつゝしみ たいしよく(大食)大しゆ(大酒)
むらぐひをせず たりふそく(足り不足)なく此ひゐ(脾胃)の二ツをそんぜぬやうするを
第一に心かけざれバ身をくるしめいのちをちゞめるの う?れい(憂?)あり

胃の読み方が「い」とか「ゐ」の二つあるようです。
江戸時代の仮名遣いは「歴史的仮名遣い(旧仮名遣い)と違って,こんな風に随分いい加減だったようです。
よく言えば融通無碍,悪く言えばちゃらんぽらんて事ですかね。
またいつか余裕が出来ましたら,他の文の翻刻も教えて下さい。
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「毛布」なわけないですよね。 (ATSU)
2018-11-14 10:16:18
YAPIさま,こんにちは!
早速,ありがとうございます。
数少ないとはいえ,このブログを見て下さっている方がいます。
「毛布」のままではいけないと思い,勝手ながら,YAPIさまのアドバイスをブログ本文に追記させていただきました。(ほか,抜けていたら,すみません。)
「よく言えば融通無碍,悪く言えばちゃらんぽらんて事ですかね。」は,今読んでいる妖怪の本を見ていても思います。
明らかな誤字もあります。
ちょっとしたダジャレもあるのですが,くずし字を読むのが精一杯で,ダジャレの面白さを味わうまで行きません。
NHK古文書講座の課題関係のことは,ここでは質問しません。自分で解いて,提出しないと講座を受けている意味がありませんから。
でも,今回の「飲食養生鑑」のように,また面白いものがあったら,またブログに載せます。
その時はまた,アドバイスをくださいね。
YAPIさま,ありがとうございました。
またお越しください。


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