ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

「驚異と怪異  -モンスターたちは告げる-」遅れてもありますように・・「アマビエ」も楽しみにしていますから

2020-04-11 16:39:10 | 歴博
驚異と怪異
 -モンスターたちは告げる-
会期:令和2年(2020)年4月25日(土)~ 6月14日(日)
     開幕延期 

東京国立博物館の特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」
※当初は2020年3月17日(火)~5月10日(日)の開催予定だったが、
 臨時休館のため開催中止が決定。

東京国立博物館のことは,昨日だったかな?いつだったかな?
ニュースで知りました。

兵庫県立歴史博物館
「驚異と怪異  -モンスターたちは告げる-」遅れてもありますように・・

昨日の朝日新聞に
「疫病退散! アマビエチャレンジ」
という記事がありました。

アマビエとは,今,SNSで人気があるそうで,
半人半魚の江戸時代の妖怪で,
この先6年の豊作を予言し,
「病気が流行することがあれば,私の姿を絵に描いて人々に見せよ」
と告げたと伝えられているそうです。

「アマビエ」
ネットでちょっと調べたら,
歴博香川先生の
「特集 読み物 怪と幽 号外
 話題の「アマビエ」とは?」
という記事が出てきました。

詳しいことは省きますが,
妖怪が病気を予言し,
その絵姿を見ることで流行病から逃れることができるという話は,
江戸時代にはたびたび見られ,
一種の定型化した伝承だそうです。

そして,
今回話題の「アマビエ」の摺物(京都大学付属図書館所蔵)は,
歴博の特別展
「驚異と怪異  -モンスターたちは告げる-」で展示されるそうです。

見たい,見たい,絶対見たい!!!
「驚異と怪異  -モンスターたちは告げる-」遅れてもありますように・・

  「アマビエ」です。
絵の右の文章は,京都大学付属図書館の「肥後国海中の怪」で検索してください。
上記の香川先生(香川雅信氏)の文章や朝日新聞の記事等で見ることもできます。

(忙しい,忙しい,古文書の勉強をする時間がない!と言いながら,
 「アマビエ」に当分の間,凝りそうです。
 「アマビエ」の摺物の文字を今から翻刻します!)

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下張り文書(したばりもんじょ)

2019-10-20 16:36:33 | 歴博
「ふすまや屏風の表面には,ふすま紙や絵画,書が貼られています。
 さらにその下には,ふすまや屏風を補強するために,
 何層にもわたって紙が張り重ねられています。
 このように,ふすまや屏風を仕立てる際に張り重ねられた紙は,
 「下張り文書」と呼ばれています。
 下張りに使われた紙の多くは,反古紙(ほごし)として使われたものですが,
 そこからは,地域とそこに生きた人びとの歴史的なあゆみを読み取ることができます。」

「和紙が大変貴重であった時代,
 不用となった台帳,手紙,日記(以後,文書とします)などが再利用されました。
 不用とされたこれらの文書は,
 その時代の背景を知ることのできる貴重な歴史資料の一つとなります。」

今,兵庫県立歴史博物館では,
「下張り文書の世界」という展示がちょこっとされています。
展示されている下張り文書はほんの数点ですが,
上の説明は,この展示にあった説明の一部です。
この他にも,
下張り文書のはがし方なども写真パネルつきで,説明があります。

いくつか展示されていますが,
その中から一つ,

2009年台風9号の際に兵庫県佐用町で被災した家から救出された屏風



そして,その下張り文書
播磨国佐用郡大谷五左衛門家文書
中川宮家令日記断簡(中川宮家の家政職員が作成した日記)
文久3年(1863)~元治元年(1864)ごろ

「幕末京都の政治情勢を記録する文書が,
 どのような経緯で下張りに利用されたのかは,
 今のところ分かっていません。」
とのことです。

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北斎の青,国芳の武者絵(蛙がすっごい!)

2019-05-10 15:15:37 | 歴博
ここ1か月近く,
私にしてはすごく忙しかったのです。
ウロウロ,あちこち行くのが好きな私ですが,(近場の史跡や博物館など)
どこにも行くことができず,
せいぜい合間に,本を見る(読む?)くらい・・・。

それがやっと今日,
行けました!

兵庫県立歴史博物館

五大浮世絵師展
 -歌麿・写楽・北斎・広重・国芳-
会期:2019年4月20日(土)~ 6月16日(日)

連休中は,
姫路駅から姫路城まで,バスで40分もかかったとか。
(今日なら10分もかからないのに)
姫路城に入るのに,1時間半待ちだったとか,2時間待ちだったとか。
歴博の五大浮世絵師展もすごい人で,
受付の人の話では,
右手と左手で違う人の対応をしていたとか・・・。

でも,今日は,結構人はいましたが,
ゆっくりと,はりついて,
絵から5センチ,10センチのところからも
眼鏡をはずし(老眼ですので)
細かい文字までも見ることができました。
写真撮影禁止ですが,
写真コーナーの写真だけ載せます。



書くときりがないので,
少しだけ。

北斎は青が印象的でした。
職員さんの話では,
富嶽三十六景などは,青がきれいですが,
もっと前の作品は,
青が年月が経って抜けてしまっている,退色しているそうです。
ここで
疑問①退色する青としない青,
この違いは,ベロ藍かどうかでしょうか。

絵を見ていくと絵に押されているハンコ
疑問②「極」,
検閲のハンコではないかと思うのですが,
「極」のハンコのないものも・・?

私の課題です。


続けて,国芳
私は元々国芳ファンですが,(と言っても,この2,3年)
今回は大好きな「源頼光公館土蜘作妖怪図 」はありませんでした。
とっても残念なのですが,
その分,今までじっくり見てこなかった武者絵をはりついて見ました。
(いや,おもしろくて,見入ってしまいました。)
水滸伝はすごいですね。
ズバッと太い線。
筋骨隆々とはこのこと!って感じです。
そりゃあ,人気があったはずです。
異様だったのが,
「唐土姫 天竺冠者 斯波衛門」の大きな蛙の群。
国芳の大きな猫又は見たことがありましたが,
この蛙は不気味!
思わず隣にいた見ず知らずのおばさんと顔を見合わせ,
「すごいですね。」と言い合いました。

ホント,書くときりがありません。
だから今日はこのくらいにします。

「感想」の用紙には,
「東京や大阪,京都に行かなくても,
たくさんの浮世絵を見ることができました。」
というようなことを書いてきました。


さて,
すっかり浮世絵が楽しくなった私です。
ここで2つ,テレビ番組の紹介。

BS11「フランス人がときめいた日本の美術館」
今日夜8時からは,すみだ北斎美術館です。

ひょんなことから見つけたのは,
Eテレ水曜朝5時55分から5分だけの番組。
「浮世絵 EDO-LIFE」
前回は,歌麿でした。
次回は,「やべっ!大名行列来た!広重“東海道五十三 日本橋朝之景”」です。


コメント (4)
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兵庫県立歴史博物館「近現代兵庫の災害史」

2019-01-19 11:17:27 | 歴博
昨日,兵庫県立歴史博物館で「近現代兵庫の災害史」を見てきました。
前々回,ホームページに載っていた「大坂神戸兵庫湊 大津浪之新聞」の翻刻を載せましたが,
見にくかったところ,間違っているところもあるので,近いうちに訂正します。(少々お待ちください。)

さて,今回の展示,
一番のポイントは,
平成7年1月17日の神戸新聞夕刊だと思います。
神戸新聞社も地震で大きな被害を受け,新聞製作が不可能になったため,
夕刊は京都新聞社の全面的協力により発行されているそうです。


その記事の見出し
「近畿で大地震」
そして,
「死者203人 不明331人」
「家屋倒壊や火災」「JR全線不通」
写真は「高速道崩壊」

まだまだ地震の被害の大きさがつかめていなかったことがわかります。

(あの日,我が家も揺れて,(姫路は震度4でしたが)
 びっくりして,テレビをつけても,
 うつるのは京都や大阪ばかり。
 神戸や淡路がテレビになかなか出てこなかったのを覚えています。)


このほか,
嘉永7年の地震に関する「瓦版聞書諸国並大坂大地震つなみ」
安政2年安政江戸地震に関する「地震けん」なども展示されていました。
(もちろん,明治・大正・昭和・平成の地震や水害の史料もありました。)
これらの史料,簡単な解説と翻刻文がついています。
どんなことが書かれているのか,くずし字が読めなくてもわかります。
ちなみに,「瓦版聞書諸国並大坂大地震つなみ」の方が
「大坂神戸兵庫湊 大津浪之新聞」よりも読みにくかったです。
写真撮影可なので,瓦版も翻刻文も写真を撮ってきました。
また,時間のある時に翻刻に挑戦です。
(昨日も,展示のガラスにはりついて(?)翻刻に挑戦してみましたが,
 時間がかかるので,ちょっと恥ずかしくなって中断しました。)

たまたま担当学芸員の先生にも少しお話が聞けましたが,
(いつも担当学芸員の先生がこの場所にいるわけではありません。
 今日19日と20日は14時から解説があります。)
嘉永7年の地震に関する史料は,
「瓦版はあっても,播磨に詳しいものは見当たらなかった。」とのことでした。
残念です。
赤穂については,史料が残っているとのことでしたので,
また,『赤穂市史』を見てみようと思います。



お近くの方,特別展ではないので,史料の数は少ないですが,
ぜひ歴博で「近現代兵庫の災害史」みてきてください。
1月31日までです。
なお,このコーナーは無料です。

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「大坂神戸兵庫湊 大津浪之新聞」:兵庫県立歴史博物館「近現代兵庫の災害史」より

2019-01-09 15:26:29 | 歴博
兵庫県立歴史博物館のホームページで見つけました。

1月12日~31日まで
「近現代兵庫の災害史」が「兵庫県政150周年記念展示」の一環としてあります。

興味のある方は,ホームページの写真を見てください。

ちょうど瓦版のような
絵が大きく書かれ,説明の文章がついています。

なんと,保存して拡大すると,比較的はっきりくずし字を見ることができます。

「津浪」という文字にひかれて読んだのですが,
明治4年の段階では,
暴風雨による災害も「津浪」と言っていたのでしょう。
文章を読むと,地震による津波ではないことがわかります。
〔歴博の解説には,高潮であろう,となっていました。〕

さあ,翻刻頑張ります!
(いつものことですが,翻刻間違いあります。)



「大坂神戸兵庫湊 大津浪之新聞」 
 ; 〔 〕は訂正版(入力ミスがあったらすみません。1月22日)

夫天変地異の非常に発ること 西洋
各物究(?)厘の説といへども その期する
〔格物究理の説といへども その期する〕
時を計ること能はずといへり 時は是明治
〔時を計ること能はずといへ日時は是明治
四年辛未五月十八日夜四つ時頃 摂州
大坂表大雨車軸を流し 大風沙石を
飛し 物のあいろも分たざる折から 天保
山の沖にあたりて海潮のひどさ漕估
〔山の沖にあたりて海潮のひゞき漕估〕
の茅を破ると見る間に 大津浪覆い重なり
〔の夢を破ると見る間に 大津浪覆ひ重なり〕
沖合に停泊なしたる外国軍艦蒸気舩の
〔沖合に碇泊なしたる外国軍艦蒸気舩の〕
大山の如きを揺あげ 帆柱を折き 火筒を倒し
日本精造の川蒸気帆まへ舩は残りなく陸に
うちあげ 海岸の人家はいふも更成 安治川辺の
損亡大方ならず 夫神戸兵庫までも
〔損亡大方ならず 夫ゟ神戸兵庫までも〕
舩家人民の死亡怪我多分にして外国
高館堅固なるも敢て慎ぜざることを
〔高館堅固なるも敢て損ぜざることを〕
埒す とりわけ日本舩は彼湊海口川辺に
〔得す とりわけ日本舩は彼湊海口川辺に〕
かかりたるは十に八九まであるひは破
裂し あるひはくづがえり 偶乗組たる
〔烈し あるひはくづがへり 偶乗組たる〕
舩主水夫も海上ことこと逆(?)波のために
〔舩主水夫も海上遠く逆波のために〕
まきこまれ底の水屑鯨鮫の
餌となる者おほし 親は最愛の
子を捨てはしり 夫は妻の生死を
知らず老若男女の泣きさけぶ声は
風雨の豪勢に消されながら 乾坤
〔風雨の暴勢に消されながら 乾坤〕
も泥土にまそれるかたばかり おそろし〕
〔も泥土にまそれるかとたばかり おそろし
なんといふばかり しかるに翌十九日
〔なんどいふばかり しかるに翌十九日〕
払暁未明に至りて 風雨をだ
やかに津浪まつたくやむに至り
十死を出て一生得たる 内外の
人には すこしすこし安堵の思ひを
〔人々には すこし〱安堵の思ひを〕
            なせりとぞ

大阪心斎橋通り
   化開堂蔵板


絶対に歴博に実物を見に行きます!
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