ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

「文政十三年京地大地震届書」

2019-05-26 16:38:46 | 日記 安政地震関連・本・古文書など
今日はほぼ独り言です。

やっぱり,異常気象でしょうか?
最近,5月なのにすごく暑いです。

姫路では,昨日,今日と2日連続30℃です。

でも,ニュースを見てみると,
「北海道 佐呂間町で最高気温が39度超」だそうで・・・。
(午後2時過ぎに,39.5度)
どこ?
と地図を見ると,
「流氷」というイメージの場所・・・。
(間違っていたら,すみません。)

昨日は,千葉県で震度5弱の地震があるし,
いつ,何が起きてもおかしくないような気になってしまいます。

地震といえば,

コメントをよくくださる方から聞いた
『古文書通信』第113号
久保貴子「文政十三年京地大地震届書」
の古文書「文政雑記」

時々,「解読文」を見ながらですが,
食い入るように読みました。

地震の様子が,リアルです。
読んで意味がそのまま分かります。

そして,現在との微妙な言葉の違いもわかります。

現在なら,「ゆれ出し」といいますが,
この文書では,「ゆり出し」です。

私が,読んでいる(?)
嘉永7年の地震の文書も「ゆり出し」となっていたのを見て,
「あれ?この文字は,「り」だよね?「れ」じゃないよね?」
と思ったのですが,
やはり当時は,「ゆり出し」と言っていたのですね。

『新収日本地震史料 第5巻 別巻5ノ1』
というすごそうな本を予約しました。(図書館です。)

その中の本のごく一部ですが,
嘉永7年の地震の網干の様子が書かれています。

まだあきらめていません。
頑張ります!

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「極」印;大修館書店『原色 浮世絵大百科事典 全11巻』,第3巻「様式・彫摺・版元」より

2019-05-19 16:41:18 | 日記 本
大修館書店『原色 浮世絵大百科事典 全11巻』
というすごい本が図書のコーナーにあります。
昭和57年初版発行 定価は1冊で9500円もします。(第3巻)
その第3巻は「様式・彫摺・版元」

5月10日のブログ
「北斎の青,国芳の武者絵(蛙がすっごい!)」の
疑問②「極」,
検閲のハンコではないかと思うのですが,
「極」のハンコのないものも・・?

の答えを求めて読んだ
この本からの話です。

①石井研堂氏の調査 
 『錦絵の改印の考証』(大正9年刊,昭和7年増訂再版)
 浮世絵版画・草双紙類→地本草紙問屋
 団扇絵→団扇問屋から刊行
   他の問屋と同様,江戸町奉行の支配下
   改印は町奉行の指示によって行われた制度
 寛政3(1791)年春刊の錦絵,版本に改印の一種「極」印がみえる。
 →寛政の改革の一環の布令から,
  寛政2年から改印制度,と思われる。

②これに基づき,原色浮世絵大百科事典編集委員会は,
大きく3期に分け,
第1期:寛政2(1790)年~天保13(1842)年の53年間
 仲間(地本絵草紙問屋仲間の月番行事2人)が検閲
 極字印の時代,極字印と年月副印時代,などがある。
第2期:天保13(1842)年~安政5(1858)年の16年間
 問屋株仲間が廃止されるに及び,直接町名主が検閲
 名主の印,種類は多数
第3期:安政5(1858)年~明治8(1875)年の約18年間
 嘉永4(1851)年に再興された地本草紙問屋仲間の月番行事2人が検閲
明治8年 新出版条例
 出版物には発行年月日が明記されることになる。
 会員制度は終焉を告げた。
(例)寛政中期,歌麿・写楽時代
 版元から依頼された絵師が版下絵を作成
 版元が良しとすれば,地本絵草紙問屋仲間の行事に見せて,
 検閲の印である極印を受ける。→彫師,摺師にまわってすりあがる。


というようなことが,書かれていました。
もちろん,説明だけでなく,
これら,「極」印や他の印が描かれている浮世絵も多数載っていました。
これらの絵を見ると,
印の位置は浮世絵の中にあるものもあれば,
浮世絵の枠の外のものもありました。


つまり,
「極」印や他の印は,
浮世絵に押されているのではなく,
検閲が通った段階で,彫られたものであり,
たとえば,北斎の富嶽三十六景にも,印がない絵があるのではなく,
絵の枠外に印があり,
展示の時は,絵が額に入っているため,
印が見えていなかった・・・のではないかと思います。(これはあくまで私の想像です。)
もちろん,幕末の頃には,一部の鯰絵など無許可のものもありますが。


長々と失礼しました。

5月17日,歴博で本を読み,
自分の勉強のために後日まとめました。
5月17日は歴博でとても貴重な勉強をさせていただきました。
(この本のことではありません。)
詳しくは書けませんが,ありがとうございました。



注)東京都立図書館「江戸・東京デジタルミュージアム」(このサイト,おもしろい!)より
江戸時代、学術書や宗教書を出版する書物屋(しょもつや)(物(もの)の本屋)と
浮世絵や「草双紙」と呼ばれた絵入り本など
主に娯楽的な作品を出版・販売する絵草紙屋(えぞうしや)の2種類の本屋がありました。
江戸では絵草紙屋を地本問屋(じほんどんや)とも呼び、
彼らによって江戸という都市ならではの文芸が次々と生み出されていきました。
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第7回課題提出,今回の「あなたの声」は「参らせ候」

2019-05-15 14:03:28 | 古文書
解読実践コース第6回課題が返ってきました。
あいかわらず・・・です。
「A」はとれても,間違いはたくさん・・・。

先生は,
「今回はなかなかの難物(!)でしたね。
 よく対応しましたが,
 今回も正解をもとにくずし字を把握し直してみましょうね。」
と優しいお言葉をくださいました。

第7回はもう少し間違いが少ないのではないかと思っているのですが,どうでしょうか。


さて,またまた,「あなたの声」

「参らせ候」

先日,兵庫県立歴史博物館の「五大浮世絵師展」に行ってきました。
古文書をある程度読めるようになると,
浮世絵の絵だけではなく,文字を読みたくなります。

今回は,幸い,絵から5センチ,10センチといった近さから見ることができたので,
ゆっくりとはりついて見て(読んで)きました。
(その場では,わからなかった字は適当に飛ばして読み,
 家に帰ってから,図録の解説文で復習です。)

そのなかで,???だったのが,
喜多川歌麿「五人美人愛敬競 兵庫屋花妻」の美女が読んでいた手紙です。
「人まねきらい・・・」と読んでいきましたが,
「   」(すみません。パソコンで書けません。)が,
「参らせ候」なのです。
???
きっと,
「参らせ候」と言ったら,「参らせ候」です。
理屈抜きで覚えましょう。・・・というところでしょうか。

古文書を読んでいくのは楽しいですが,
難しいです。

追伸
「富嶽三十六景」といえば,「北斎」と誰でも知っていますが,
このたび,「富嶽三十六景」には,
「北斎改為一筆」とか「前北斎為一筆」と署名されていることを発見しました。
北斎は何度も名前を変えていますが,
正確には「為一」の時の絵なんでしょうね。


今日,第7回,提出します。

コメント (2)
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歌麿の浮世絵の美女たちの着物は, 本当はどんな色だったのでしょうか。

2019-05-13 10:46:18 | 日記
2015年3月,姫路城大天守は「平成の大修理」を終え,
一般公開が再開されました。
すると,「白すぎる!」という意見が多かった,と聞きました。
私もそう思いました。

しかし,そのうち,風雨にさらされ,カビやホコリで以前のような色に戻る,とも聞きました。

確かに・・・,4年たった今は,「白すぎる」とは思わなくなりました。


さて,前回の浮世絵の疑問の件です。

疑問①退色する青としない青,
この違いは,ベロ藍かどうかでしょうか。

家にある
田辺昌子監修『カラー版徹底図解 浮世絵』によると,

ベロ藍導入以前は,青の絵の具は,露草と本藍。

そのうち,露草の方は,水や湿気に弱く,失われやすい性質から,
現存の版で青として確認できることは稀で,
ほとんどは薄い褐色に見えるそうです。

本藍は古い藍染めの布から抽出したと考えられています。

ベロ藍(プルシアンブルー)は
文政末~天保の頃に導入されるようになるベルリンで発見された青です。
北斎などたくさんの浮世絵師が使うようになりますが,
個人的には,以前,
神戸市立博物館「俺たちの国芳 わたしの国貞」
で見た歌川国貞のベロ藍の濃淡の美人画が好きです。

となると,先日見た
浮世絵EDO-LIFE「江戸のアイドル頂上決戦!歌麿“当時三美人”」
(Eテレ 毎週水曜 午前5時55分 | 毎週金曜 午前11時45分)

歌麿の浮世絵の美女たちの着物は,
本当はどんな色だったのでしょうか。



(写真はテレビより)






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北斎の青,国芳の武者絵(蛙がすっごい!)

2019-05-10 15:15:37 | 歴博
ここ1か月近く,
私にしてはすごく忙しかったのです。
ウロウロ,あちこち行くのが好きな私ですが,(近場の史跡や博物館など)
どこにも行くことができず,
せいぜい合間に,本を見る(読む?)くらい・・・。

それがやっと今日,
行けました!

兵庫県立歴史博物館

五大浮世絵師展
 -歌麿・写楽・北斎・広重・国芳-
会期:2019年4月20日(土)~ 6月16日(日)

連休中は,
姫路駅から姫路城まで,バスで40分もかかったとか。
(今日なら10分もかからないのに)
姫路城に入るのに,1時間半待ちだったとか,2時間待ちだったとか。
歴博の五大浮世絵師展もすごい人で,
受付の人の話では,
右手と左手で違う人の対応をしていたとか・・・。

でも,今日は,結構人はいましたが,
ゆっくりと,はりついて,
絵から5センチ,10センチのところからも
眼鏡をはずし(老眼ですので)
細かい文字までも見ることができました。
写真撮影禁止ですが,
写真コーナーの写真だけ載せます。



書くときりがないので,
少しだけ。

北斎は青が印象的でした。
職員さんの話では,
富嶽三十六景などは,青がきれいですが,
もっと前の作品は,
青が年月が経って抜けてしまっている,退色しているそうです。
ここで
疑問①退色する青としない青,
この違いは,ベロ藍かどうかでしょうか。

絵を見ていくと絵に押されているハンコ
疑問②「極」,
検閲のハンコではないかと思うのですが,
「極」のハンコのないものも・・?

私の課題です。


続けて,国芳
私は元々国芳ファンですが,(と言っても,この2,3年)
今回は大好きな「源頼光公館土蜘作妖怪図 」はありませんでした。
とっても残念なのですが,
その分,今までじっくり見てこなかった武者絵をはりついて見ました。
(いや,おもしろくて,見入ってしまいました。)
水滸伝はすごいですね。
ズバッと太い線。
筋骨隆々とはこのこと!って感じです。
そりゃあ,人気があったはずです。
異様だったのが,
「唐土姫 天竺冠者 斯波衛門」の大きな蛙の群。
国芳の大きな猫又は見たことがありましたが,
この蛙は不気味!
思わず隣にいた見ず知らずのおばさんと顔を見合わせ,
「すごいですね。」と言い合いました。

ホント,書くときりがありません。
だから今日はこのくらいにします。

「感想」の用紙には,
「東京や大阪,京都に行かなくても,
たくさんの浮世絵を見ることができました。」
というようなことを書いてきました。


さて,
すっかり浮世絵が楽しくなった私です。
ここで2つ,テレビ番組の紹介。

BS11「フランス人がときめいた日本の美術館」
今日夜8時からは,すみだ北斎美術館です。

ひょんなことから見つけたのは,
Eテレ水曜朝5時55分から5分だけの番組。
「浮世絵 EDO-LIFE」
前回は,歌麿でした。
次回は,「やべっ!大名行列来た!広重“東海道五十三 日本橋朝之景”」です。


コメント (4)
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