ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

鶴林寺太子堂

2016-10-26 14:53:59 | 日記 地域
24日月曜日,ふらっと加古川市の鶴林寺に行ってきました。

目的は雰囲気を感じてくること。
そして,
歴博にある太子堂の10分の1模型の実物を見てくること。

歴博の「県立歴史博物館がいざなう ひょうご歴史の旅」によると,
兵庫県に11件の国宝建築があり,そのうち5件は姫路城に関わるもの,
そして,残り6件が平安・鎌倉・室町の寺院建築です。すべて,旧播磨国内にあります。
そのうち2件は鶴林寺。
本堂も国宝ですが,
太子堂は,兵庫県最古の寺院建築で,平安時代後期の天永3(1112年)に建てられたと考えられています。

さて,実物は,模型よりも木の色がちょっとくすんでいます。
「靴を脱いでおあがりください。」ということは,靴を脱いだら上がっていいのだと思い,
靴を脱いで,建物の周囲をぐるっと回りました。
東西1か所ずつ段差があって,建物ばかり見て歩いていたので,降りる方でつまずきました。
上記の本によると,礼拝するための礼堂がつくられていて,身舎(もや)よりも1段低くなっているそうです。

隙間から中をのぞきました。
暗くてよく見えません。
仏像のようなものが少しあったと思います。

その後,いくつかの建物を見て回り
宝物館へ

ここで仰天!!!

太子堂内陣の太子堂壁画(復元模写)と
釈迦三尊像&四天王立像(こちらは本物)

壁画は,平安仏画ですが,煤けて肉眼では見えなくなっています。
昭和51年,赤外線写真によって確認され,重要文化財に指定されています。
それを芸大の人が復元模写し,展示しています。

涅槃図や九品来迎図だけでなく,柱やその他全面に彩色されていて,
何とも言えない・・・,ん・・・。

また,内陣内の仏像も,
仏の世界…って感じがして,
これをそのまま,太子堂内に置けば,さらにすごいだろうと思うのですが,

「警備が・・・」とのことでした。
(実際,ほかの絵画ですが,盗難にあっています。)

そういえば,
あいたた観音もこんな言い伝えがありますよね。

歴博にもレプリカがある
聖観音立像・・・泥棒が盗み出し,金を溶かして取ろうとしたが,失敗し,観音像の腰部を槌でたたくと,観音様の「あいたた」という声が聞こえ,自らの罪を懺悔し,像を返しの来たが,腰部は曲がったままに今に至る・・・という伝承。
それはさておき・・・
(でも,聖観音立像は,色っぽくて美人でした。と言ったら,不謹慎でしょうか。)

本堂や本堂の内陣を再現している新薬師堂も何ともよかったです。

1時間1本のバスをのがし,予定より1時間オーバーして,雰囲気を味わってきました。
さほど人がおらず,ゆっくりのんびり味わえました。

PS.蟇股については,また後日。
もちろん,見てきました。
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蟇股(カエルマタ)その2:斑鳩寺聖徳殿

2016-10-24 15:03:03 | 日記 地域
蟇股のことを前回書きました。

昨日,なんとなく,太子町斑鳩寺に行きました。
戦国時代に戦乱で焼け,天文20年(1551年)再建されています。(その後,1665年再修造)
外回りを散歩していると,
ありました,蟇股!
斜め下から見たので,ちょっとわかりずらかったのですが,間違いなく蟇股だと思います。
今度職員さんに写真を見てもらって,確認します。
歴博で見た一乗寺三重塔は,10分の1のレプリカだったので,もっとわかりにくかったのですが,
実物を見ると感動します。
よく見ると,火灯窓もあります。
ただし,火灯窓のうえから,普通の窓のサッシをつけているので,よく見ないとわかりません。
防犯のためにこうしているのでしょうか?

そして今日,加古川市の鶴林寺に行ってきました。
蟇股ありました。
双斗蟇股(ふたつとかえるまた)です。

今まで知らなかっただけで,ちょっとじっくり見れば,あちこちにあるのでしょう,蟇股。

鶴林寺については,後日。
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蟇股(カエルマタ)

2016-10-22 17:00:14 | 日記 新聞
10月21日金曜日は歴博の日。

歴博職員さんが新聞記事を切り抜いていました。

朝日新聞10月20日(木)
「カエルマタとの出会い 磯田晴久」
 寺社建築で梁(はり)の上などに置かれる部材のことで、
 カエルが股を開いたような形から「蟇股(かえるまた)」と名付けられた。
 上方の荷重を支えるのが本来の役割だが、桃山時代以降は装飾化が進んだ。
 よく見ると、龍や獅子、虎などの彫刻も多く、寺社鑑賞の面白みがぐっと増した。
   (以下省略)

そして,職員さんが,「ひょうごのあゆみ」のコーナーにある
加西の一乗寺三重塔の模型で蟇股のある所を教えてくれました。
小さな模型では,火灯窓(花頭窓・かとうまど)に似ているようにも思いましたが,
窓ではありませんし,目的も違いました。

一乗寺は少し前にも行きましたが,細かいところまで見ていません。

「ひょうごのあゆみ」には,この他にも兵庫県の国宝建築の模型が置かれています。

近いうちに加古川の鶴林寺に行ってみたいと思っています。
そのことを職員さんに言うと,
「目的をもって行かないと・・・。」
ネットで調べると,鶴林寺本堂にも蟇股があるようです。
そのあたりも,見てこよう!

PS.歴博からの帰り,はりま勝原駅で降り,階段を降りたところで,携帯の緊急地震速報が鳴りました。
はじめは何の音かわかりませんでした。
私の携帯だけでなく,ほかの人の携帯も鳴っていて,
その後,ぐらっときました。
私は外にいてさほどひどく揺れたように思わなかったのですが,
姫路市の災害連絡メール(?)がそのあとすぐに来て,
「姫路市,震度4」とのことでした。
姫路市内に勤めている主人から電話が入り,建物の2階にいた主人はすごい揺れで,びっくりしたそうです。
「21日午後、鳥取県中部を震源とするマグニチュード6.6の地震があり、鳥取県で震度6弱の激しい揺れを観測しました。」
とNHKのホームページのニュースには載っていました。
東日本大震災,熊本地震,最近,地震が多い気がします。

そんな中でも,網干は祭りです。
21,22日,魚吹八幡神社の祭りです。
少し前,娘と行ってきました。
やっぱりいいですね。
祭りの話は書くときりがないですし,
今日の話からどんどんそれていくので,これくらいにします。
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忠臣蔵から村文書まで:たつの市立龍野歴史文化資料館

2016-10-14 14:28:55 | 日記 博物館・美術館...
偶然,偶然,偶然が重なり,
3種類の古文書は残りました。

忠臣蔵で有名な赤穂浅野家は,お取り潰しになり,
様々な文書は,分家で旗本の相生若狭野浅野家に残ることになりました。

旗本の若狭野浅野家は,明治になり,東京から若狭野の陣屋に移りました。
そのまま東京にいたら,関東大震災や空襲で古文書は残っていなかったかもしれません。

若狭野浅野家に相生那波村の庄屋の娘・三木さかゑが嫁ぎました。
二女をもうけますが,だんなさまは,朝鮮で死亡。
だんなさまに死なれて,さかゑは実家・那波の三木家に帰りました。
赤穂浅野・分家の若狭野浅野の古文書も持って・・・。

時は流れ,2006年,千葉に住む三木さんが,今はだれも住んでいない実家のひな人形を寄贈したいとまわりまわって龍野歴史文化資料館に連絡。
調べると,2階の奥に埃だらけの唐櫃があり,そこには,これらの古文書がありました。
(すでに一部大学や博物館にわたっているものもありました。)


と,こんな感じのお話を偶然にも,学芸員さんから聞くことができました。
図録等にも説明はありますが,
なかなか読むだけでは理解しにくいものですが,
(特に,今回のような古文書がほとんどという地味な展示では)
たまたま,団体さんといっしょになり,学芸員さんの解説を聞くことができて,ラッキーでした。

頑張れば・・・辞書を片手に,パソコンの前で,時間をかけて・・・
読めそうな・・・あくまで,読めそうな・・・古文書もありましたが,
手紙となると全くのお手上げでした。
(手紙以外も読んだわけではありませんが)

学芸員さんのお話は,普通一般の人が面白い赤穂浅野家の文書や地図の話が中心でしたが,
私は,那波と隣の室津の境論争や宗門人別帳も面白かったです。
宗門人別帳の分厚さにビックリしました。
図録には,「相生市域の村を前提としてのアプローチ -宗門人別帳の分析を通じてー」
という論文も載っていますから,ゆっくり読みたいと思います。


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国宝絵画には,背景がある。;国宝に会いに行くⅡ

2016-10-13 10:16:10 | 日記 テレビ
怖ろしい・・・。
絵画のことはわかりませんが,狩野永徳と長谷川等伯の美術界での権力闘争。

時代は,秀吉のころ。
新しく力を伸ばしてきた等伯の仕事を永徳は潰すんですね。
もちろん等伯も,ここまでのし上がるまでに,利休らに近づいています。
この争いは,1590年の永徳の死により終止符が打たれます。

バックで流れていた
竹中直人主演の大河ドラマ「秀吉」のテーマ曲が印象的でした。

趣味どきっ!「国宝に会いに行くⅡ」次も楽しみにしています。
コメント (2)
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