ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

呉座勇一の交流の歴史学より:清水克行・高野秀行『世界の辺境とハードボイルド室町時代』

2017-06-28 14:47:49 | 日記 本
2人の対談,どっちの名前が先か・・・
やっぱり日本中世史から本を見ているので,清水克行氏の方かな?
というわけで,
清水克行氏がこの本に書かれている(しゃべっている?)ことから

本の紹介
清水克行『喧嘩両成敗の誕生』
 日本の中世は幕府法と村落や地域社会,職人集団の中で通用する法習慣があった。
 復讐・痛み分け
 公家の日記から事例を拾い上げる。

桜井英治『贈与の歴史学』
 神社やお寺にお参りに行って,さい銭の代わりに折紙を置いてくる人もいた。
 願いをかなえてくれないと,換金してくれない。

藤木久志『雑兵たちの戦場』
 民衆が京都の富裕層である土倉や酒屋を襲う徳政一揆は明らかに略奪行為。

藤木久志『刀狩り』
 刀が「武士の魂」になったのは,江戸時代の話。
 中世には百姓も刀を持っていて,それを取り上げるのがいかに大変だったかという。
 秀吉もちゃんとやっていない。

清水克行『日本神判史』
 湯起請・鉄火起請:泥棒と思われていた人が,シロと判断されたら,
          泥棒はいないのだから安心して暮らせる。神様が約束してくれた。

勝俣鎮夫「バック・トゥ・ザ・フューチュアー」(まじめな論文です。『中世社会の基層をさぐる』より)
 日本では,16世紀になると人々は未来は制御可能だという自信を得て,
 「未来は目の前に広がっている」という考えを持つようになる。
 神がすべてを支配していた時代から,人間が経験と技術によって,未来を切り開ける社会へ移行。
 自分たちは時間の流れにそって前に進んでいくという認識に変わった。

網野善彦『無縁・公界・楽』


まだまだあります。続きは後日。

中世史が見えてくるような気がします。
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呉座勇一の交流の歴史学より:藤木久志『雑兵たちの戦場』などなど・・・

2017-06-22 09:24:11 | 日記 本
朝日新聞土曜版(?)の呉座さんの連載・「呉座勇一の交流の歴史学」が面白い。
(家では,主人と「呉座さん」とか「網野さん」とか言っているので,そのまま「さん」で書きます。)

2014年10月の「中世の宴会」にはじまったようですが,
今はネットなどでは見ることができません。
(本当は見る方法もあるのかもしれませんが)
朝日新聞をとっているので,月1回の呉座さんの連載を楽しみにしていますが,
今年4月からは「ブックガイド編」とのことで,
最終回が近づいてきたのかなあ・・・と勝手に思っています。

4月は網野さんについてでした。
学生時代(約30年前),網野さんの「無縁・公界・楽」を読み,
衝撃を受けました。
当時はまだ,唯物史観が当たり前でしたから。

5月は「藤木久志 ロマンと無縁な戦国の現実」です。
早速,紹介されている『雑兵たちの戦場』を読んでいます。

前述した通り,
私が学生のころは,唯物史観が当たり前でした。
戦国大名の歴史ではなく,
中世・戦国時代の民衆の歴史にはまっていました。
(それがカッコよく思えました。)
ですから,中世といえば,
民衆は戦乱もあり苦しくても,
惣など自治を行ったり,
一揆を起こして,荘園領主や地頭と対立したり,
要求を通したり,・・・
それが,統一政権になると,
これまでの自由が枠の中にはめられてしまう・・・と。

学者によって見方は違いますが,

以前JMOOCで学習した本郷和人先生の「日本中世の自由と平等」では,
一向宗はリゾーム(トップを持たない中世的平等)
信長はツリー(つまり,トップは1人で,枝分かれして上から下へ)
信長により,
一向宗は生き残っても,中世的平等:リゾームは消える・・・
という話だったと思います。

藤木さんの『雑兵たちの戦場』によると,
食べるのが大変だから,雑兵になり,乱暴狼藉をする,
略奪をする。
負けた方は,奴隷として売り飛ばされる。(下手をすると,海外まで)
戦国大名は農閑期に出兵し,食料を現地調達・つまり,略奪させる・・・。
まだ,半分しか読んでいませんが,
中世・戦国時代の惣も自治も一揆も
私の頭からぶっ飛びました。
(でも,こんなのだから,一向宗やのちにキリスト教に救いを求めたのかもしれませんね。)
そういえば,
今年のお正月のテレビ番組「戦国のへーほー」でも,似たようなことを言っていましたよね。
もともと,この本がかかれたのは,1995年。
またいろんな学者がいろんな説を言っているのでしょうが,
少なくとも,
戦国大名中心の歴史でも,
唯物史観の民衆史でも不十分であるということだと思います。

さて,今週の土曜日には,
呉座さんが次の本を紹介してくれるでしょう。
さて,次は誰でしょうか?
私の予想
黒田俊雄氏,石井進氏,佐藤進一氏,五味文彦氏?
えへへっ
全てJMOOCの本郷先生の講義の中に出てきた人です。

この連載がいずれ本にまとめられるでしょう。
絶対に,即,買います。

PS.「私の予想  黒田俊雄氏,石井進氏,佐藤進一氏,五味文彦氏?」
すべてはずれました。
本郷先生のJMOOCのマイ・メモを見ると,
この方々,中世の国家論で有名なようで・・・。

6月の「呉座勇一の交流の歴史学」では,清水克行氏が紹介されていました。
早速,図書館で『大飢饉,室町社会を襲う!』を借りましたが,
やっぱり買おうかな?
面白そうです。
ちなみに,『雑兵たちの戦場』はあと20ページほどです。
主人が買った本を横取りして(?)先に読みました。   (6月26日追記)
コメント (4)
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加藤家の古文書

2017-06-13 13:46:43 | 古文書
一度「B」がつくと,「もしかして次も・・?」となんとなく怖くなるんですよね。
NHK学園の古文書解読実践コース(2016年度C・D)第3回では,初「B」でしたが,
第4回は,無事,「A」でした。
「ミスの少ない解読が出来ています。」と先生が書いてくださいました。

えへへっ・・・!

第5回もすでにできていますから,今日提出します。

第5回「あなたの声」は以前「花まつりINあぼし」で少し書いた加藤家の古文書について

私が住む「網干」という地区は,けっこう古いまちです。
今も,元禄のころにできた古民家や,
築166年の元廻船問屋があります。
この元廻船問屋・加藤家周辺で
5月5日には「はなまつりINあぼし」というあぼしおかみさん会主催の行事がありました。
会場にもなっている加藤家で,おかみさん会のメンバーでもある子どものPTA仲間の人と話をしていると,
加藤家のご当主が現れ,
今,歴博に加藤家の古文書を預けており,歴博が調査していることを聞きました。

そういえば,かつて歴博で特別企画展「災害と歴史遺産」をしていた時,(2015年)
加藤家の「鯰絵」(安政の大地震の時のもの)が展示されていました。

歴博の学芸員さんに尋ねると,
「現在加藤家の古文書の整理・調査をしています。
 出来上がったら,また連絡します。」とのことでした。
楽しみです。

このほかにも,
網干の古文書サークルでは,
加藤家の元ご当主が書いた日記などを解読した冊子
「加藤高文 幕末風説/風聞覚書」を作成しています。
サークルに参加できるぐらいの解読力をつけたいです。
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平成29年第2回姫路市議会定例会 6月12日

2017-06-12 14:19:44 | 日記
実は私,中学生に社会科の,特に受験指導をしております。

「地方自治」では,地方議会の勉強もするのですが,
今までテレビのたとえば,・・・
大阪市議会の様子とか見たことはあります。
それもごく一部。
橋下前市長と大阪市議会の対立とか・・・。
でも,市議会を実際に見たことはありませんでした。

たまたま「広報ひめじ」に
「本会議・委員会を傍聴しませんか」
と載っているのを見つけたものですから,
あらかじめ,電話で確認して,
(と言っても,予約もいらないことや名前等を書けば,誰でも傍聴できることの確認)
行ってきました。

はっきり言って,
「百聞は一見に如かず」です。

何でも見てみるものです。


少し時間があったので,(10時開会)
入り口で名前・住所を書いた後,
警備員さんにいろいろ聞きました。

警備員さんのお話では,
私のように,ぽつっと傍聴に来る人よりも,
いつも来る,よく来る人が多いこと。
写真を撮ったりすると,没収されること。
などなど・・・

10時少し前,
「ようこそ市議会へ」のパンフレットと
今日の「質疑・質問通告者一覧表」をもらって,
中に入りました。
政策的なことは,今回は省きます。
議会の様子について


姫路市人口:533,077人(平成29年4月1日現在:「広報ひめじ」6月号による)
に対し,議員さん47人
(と「ようこそ市議会へ」に載っていますが,6月2日現在の議席図によると,46人)
議員さんと向き合うように座っているのは,石見市長さんはじめ,事務方29人(ほかに議長など)

傍聴席は議員さんの後ろ2階部分?,だから,議員さんの顔は見えません。
向かって,右側に大きく「70」のデジタル文字
(すぐに,1番目の質問議員さんの持ち時間が70分で,
 数字が69,68,67・・・と減っていくことがわかりました。)

で,この1番目の議員さん,残り7分まで話し続けました。
その間,
傍聴席から周りを見渡すと,
ん?もしかして,あの議員さん寝てる?という人を発見。
傍聴席を見ると,,むかって右端に手話通訳の人,
さらによく見ると,その手話通訳をじっと見ている人が,数人。

さて,1番目の議員さんの質問が終わると,
2・3分長くて5分ぐらいずつ,市長さんはじめ,事務方が先ほどの議員さんの質問に答えます。

この議員さんは「一括方式」と「質疑・質問通告者一覧表」に載っているので,
63分話し続けたのでしょう。
次の議員さんは,「複合方式」となっているし,
ほかにも「一問一答方式」という方も。
なるほど・・・。です。
1番目の議員さんの質問に対する事務方の返答5人目まで聞いて,
(市長,副市長,教育長,子ども育成担当理事,健康福祉課長)
疲れたので,議場を出ました。

帰りにまた,警備員さんに
「あれだけの資料をつくろうと思ったら大変でしょうね。」と聞くと,
警備員さんは「秘書がいるやん。たくさん給料もらっているし。」
私「でも,議員さんって秘書に給料払っているでしょ?
  それとも,国会議員みたいに公設秘書っているのでしょうか?」
というと,「さあ・・・?。」とのことでした。

それともう一点,
「聴覚障害の人っていつもあんなにたくさん傍聴に来るのですか?」と聞くと,
警備員さんは「いつも来てますよ。熱心ですね。
       やはり自分たちのことを少しでも良くしようと思うんじゃないでしょうか。」
とのことでした。

文字で書いても,雰囲気はわからないと思いますが,
私はいい経験ができたと思います。

ちなみに,市議会はネット中継しています。
今は(15時)6人中4番目の議員さんの質問中でした。




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え?何で? 趣味どきっ!歴女向けは月曜日に?!?

2017-06-06 14:39:29 | 日記 テレビ
いつも「趣味どきっ!」火曜日を楽しんでいました。
歴女向けなのです。
世界遺産もお城も浮世絵も国宝もそして歌舞伎も火曜日でした。

昨日,テレビ欄を見てビックリ!
え?何で?
月曜日に歴女向けがはいっているではないですか!
うっかり見過ごすところでした。

「おとなの歩き旅」1回目は松本城

こういう番組はついつい姫路城と比べてしまいます。
姫路城天守は5重6階地下1階ですよ。
とか,
姫路城はすでに世界遺産ですよ。
とか,
姫路城は白です。関ケ原以降ですから。
とか,
姫路城天守は連立式,
姫路城石垣が野面積みのところもありますが,切り込みはぎもありますよ。
などなど・・・

ちょっと恥ずかしくなってきました。
地元愛,郷土愛,オーバーですね。

次回は,城下町・松本だそうです。

あれ?
ホームページを見ると,
歴女向けは2回まで?
山登りとかになるようですね。・・・残念・・・


でも,ブラタモリが面白いからいいですよ。
前回の倉敷もおもしろかったです。
30年ほど前に行ったことがありますが,町並みとか大原美術館とか覚えています。
ブラタモリを見てから行くと,もっと面白いでしょうね。

「発掘!お宝ガレリア」はこの前(6月1日)初めて見ました。
NHKの番宣,「国芳」と言っていたのに惹かれて・・・
残念ながら,あの時は雷がすごくて,ハードディスクにきれいにはとれていませんでしたが,
歌舞伎のお煎餅の焼き型も平安時代のラブレターもへーっと思って見ました。
でも,あのラブレター,全く読めません。
古文書の解読力が全然足りません。


それからもう一つ
え?何で?

昨日のこのブログ
閲覧数526 訪問者数141 順位:7,802位 / 2,722,308ブログ中

今まで訪問者100を超えたことはなかったと思うのですが,何で?
何見たんですか?

今日は,朝から古文書のページを見ておられる方がいるようです。
古文書で頑張っている方が多いのでしょう。
でも,NHK学園の古文書の課題の答えや答えにつながりそうなことは,
書かないように気を付けています。


PS.減ったものの今朝見ると,
 昨日の
閲覧数328 訪問者数125 順位:8,558位 / 2,722,784ブログ中
え?何で?どうして?  (6月7日追記)
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