シカゴ・ユニオン駅。なぜか大きな駅舎は「ユニオン・ステーション」と呼ぶらしい。なぜだろう? と調べてみました。複数の鉄道会社が長距離列車路線の発着のために、共同でつくった駅だという。そんな、ここシカゴ駅の外観も内部もその重厚な造りに驚くのでした。
禁酒法時代のアメリカのギャングとして名高い「アル・カポネ」と取り締まり当局との戦いを描いた映画「アンタッチャブル(1987)」の中で、この階段付近で銃撃戦があり、アル・カポネも歩いたとか、とのお話しもありました。いずれにしても歴史ある建物であることには違いありません。
ボストン駅でもそうでしたが、寝台車の乗客はこんな立派な待合室で休ませてくれるのです。そこには、飲み物やちょっとしたスナック菓子などもあるのでした。
シカゴからサンフランシスコまでを初めて運転したのは1939年(昭和14)だったといいます。現在の「カリフォルニア・ゼファー号」の時刻表を見ると、この間3924kmを50時間10分かけて走り抜けます。ちなみに新幹線の青森~鹿児島は2178km、鉄道先進国日本ではこの距離をあっという間に走ってしまうのですが。私たちは、シカゴを午後2時に発ちます。デンバー到着が午前7時15分。1038マイル(1670km)を17時間15分かけて走るようです。時刻表右端がサンフランシスコを出てシカゴに向かう列車の時刻表。ちょうどデンバーで行き違いなっています。まさか1日1往復しかない列車だなんて思ってもみなかったのですが、やぱりそうらしい。人様の鉄路を借りての運行ではやむを得ないのかもしれない。
特に意識して撮したわけではないのですが、たまたまこんなツーショットの画になってしまったのです。
真ん中に通路がある私たちの車両と違って、ビジネスクラスの寝台車は、窓側に通路があります。広軌鉄路をいっぱいに使っての寝室。ドアを開けたままの部屋もありますから、そっと観察できます。そこには、ゆったりのんびりの空間があるのでした。
最後尾の私たちの車両からは、ビジネス寝台車を抜けて、この食堂車を通らなければ展望ラウンジにたどり着けないのです。そしてその通路は2階にしかありません。
1車両は展望車。こんな感じでしばらくの間は満席。一度席を外すと大変です。この車両1階には、トイレ、洗面所とカフェがあります。
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