本尊安置地蔵殿(祈願祈祷の道場)としてあります。階段下➘印の方がご案内いただいたガイドさん。その左には次の写真の説明文がありました。
納骨塔を回って大師堂、どこにも石積みと風車。もっとガスが噴いているのをイメージしてきたのですが、硫黄のにおいがわずかだけ。でも、線香やろうそくは火山ガスに着火の恐れ有りで、所定の場所以外での使用は禁止と標札にありました。
荒涼とした霊場、至る所にこの石積み。これを賽の河原というのか。自分に関わりのあるお墓を積み上げる、ひどいのは、自分の墓石を建ててしまう人もいるとガイドさん。帽子を乗っける、着衣を着せたり、お菓子ジュースなども。八角堂の中を見せていただきましたが、それらの衣類などでいっぱいでした。時が来れば処理するとのことでしたが、残念ながらそんな堂内の写真撮影は禁止でした。
もうすっかり暮れてきました。無間地獄・血の池地獄・重罪地獄そして賭博地獄なんてのも地獄がいっぱい。そして賽の河原を抜けたそこには、きれいな白い砂とその向こうに強酸性のカルデラ湖宇曽利湖が。地獄地獄ばかりだったのに、この白浜を極楽浜とよんでいると聞きました。
死者の世界(あの世) と現世(この世)に生きる人の間を仲立ちするという「イタコの口寄せ」は恐山の名物(?) でも、この地域にはイタコさんはいないらしい。7月の大祭典と10月の秋詣りの時に、青森津軽地方からやってくるという。この世界でも高齢化が進み、次第にその数が減っているといいます。今はお二人のイタコさんがたまたま見えるとガイドさんはおっしゃる。「恐山へ行くよ」と娘に言ったら、「お母さんに会ってきてよ」とのメール。仮にイタコさんがいても団体行動だからそれは無理というもの。そのイタコさん、入場した時には居なかったのに「イタコの口寄せ」と書かれた青い看板が出ているではありませんか。「来ていますね」とガイドさん。でも、もう帰りの時間、遠目にその看板を見つめながらバスに急ぐのでした。
お宿は、むつ市の高台にある「むつグランドホテル」斗南温泉「美人の湯」 としてありました。