希望者が募られて、丘の上にあるアノ・ミリの風車まで石段を上ります。
白一色の中に石をむき出しの塀。こんな姿が奇異に映ってしまう島なのです。
「エーゲ海に浮かぶ白い宝石」とも称されるこの島。太陽の明るさと建ち並ぶ白亜の家々が、紺碧の海と相まって、その美しさは感動もの。さすがエーゲ海の代表選手だ。真ん中で邪魔している電柱がなければ、もっと褒めてあげるんだけど。
随分登ってきました。 遠く6基の風車が見えています。
風車の見える風景からカメラを振ってみるとこの風景。どこもみな白いお家。日本で見慣れるかわら屋根の姿がひとつもありません。皆箱型のコンクリート打ちだ。これ、風が強いためだと聞いた。ほんとだろうか。そして、冬でもないのに、家の周りの樹木のほかには傾斜地の山に緑が見えない。不毛の地ではないだろうに、なぜだろう。ひょっとしたら強風にあおられた海水が吹き付けて塩まみれになっているのかも。
併せて7基目となる「アノ・ミリの風車」までやってきた。高台からのミコノスビューは素晴らしすぎる世界だ。
6基の風車をズームしてみました。 とにかく何から何まで白く、エーゲ海の青と絶妙なコントラストにうっとり。どの写真にもこんなコメントばかり。つまんないね。
坂道を下って、また迷路を歩きます。ガイドさんがいなければ、もうとっくに迷子だ。それにしても白い。その中に溶け込む青がまたいい。何故白なのと聞いてみた。遭難した船が海からよく見えるように、病気が蔓延しないように。と教えられたつもり。
島
この狭い隙間も通路か。手前にオリーブの盆栽が置いてありました。
この島の魅力は、どこを見渡しても白色で統一された街並み。そして狭い路地、その路地に敷かれている石も周りを白くお化粧だ。くどいようですが徹底している白へのこだわりには参った。スペインの海沿いのどこかの町も白い街だった。モロッコシャウエンに青い町もあった。これでもかという青なんですが、青と白どちらの街に軍配を上げたらいいのか迷ってしまう。
ミコノスタウン歩きが終わります。添乗員とガイドさん。後ろの像を入れたくてシャッター切ったら逆光になってしまった。美人ガイドさんのお顔が見えない。大失敗だ。
取り込みたかったお顔がこちらだ。男が戦いに出てしまって残された女性を束ねてオスマントルコと戦った勇者。いや勇女だそうだ。
名物の風もなく澄み渡った穏やかな海は青い。 そして白い街。こんな姿こそ、この島が「エーゲ海の代名詞」といわれているゆえんでしょう。 そういえばこの島には、珍しくも遺跡がなかった。私たちが立ち寄らなかったサントリーニ島にも紀元前3000年という遺跡があるそうだ。もう遺跡にくたびれていた私にとって、ほんとに幸せな1日を過ごせたのでした。
ロードス島で添乗員が購入してきたという伝統的なお菓子といわれる「メレクーニ」をいただきながらのティータイム。天井に向けてシャッター切ったら面白い写真ができました。
小さな白い島ミコノス島を18時に出航した船は、現在ここにいます。明朝5時30分に、このクルーズの出発点ピレウスの港(白矢印)に入ります。