S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

空港という場所への思い。

2009-02-10 16:29:52 | Weblog
空港っていうのは、とても不思議な場所。

何度か旅に出る時に、感じるけれど、わたしは飛行機に乗り込んで、離陸する時と、日本に帰ってきて飛行機が着陸した時に、空港という場所の持っている不思議さを感じる。


離陸する前に、飛行機が滑走路に向かって静かにすべりだすと、これから旅立つという期待と、ほんの少しの淋しさと、空に包まれていく果てしなさとそんな不思議な気持ちになるし、そして帰ってきた時は、空から見える自分の国と、そこに在る
自分の日常の生活の中へまた帰ってきた安心と、ほんの少しの淋しさと、旅の終わりの空白・・・・


生まれた時が離陸なら、きっと自分の死が着陸かもしれない・・・


そんなことをリアルに感じるのが、空港という場所だ。
そして、空港は、なぜか哀しげでもある。

希望という言葉や、旅立ちという言葉のイメージからは哀しさはないんだけれど、人が希望に向かっていくとき、そして新しい旅立ちをするときには、必ず別れがあるからかもしれない。


済州島にいったときの大韓航空は、離陸の時、かなりのロングランだったから、なおさらそんなことをぼんやり考えていたし、帰ってきたときもあっちこっちかなりのロングランして、やっと降りれる状態(笑)だったから、またそこで考えたりした・・・・


空港はそしていつも旅立つ人と、旅の終わりの人が、交錯しながらそれぞれの人生を生きている。

そして旅をすると、いつもそこで一生懸命生きている普通の人々との出会いがあって、今回も朝行ったおかゆのお店の奥さんは、日本からお嫁さんに行った人だった。2日間、朝おかゆを食べに行ったので、「お元気でいてください」と言ってそのお店を出てきた。


また会えるかもしれない・・・・でももう二度と会えないかもしれない・・・

そんな人たちの顔をまたふと思い出したりしている。