今、歴史博物館が面白い!

岐阜市の歴史博物館は体験も出来て楽しいところですよ。

青の変遷

2012-11-05 15:34:33 | 浮世絵
現在開催している岐阜市歴史博物館の特別展

浮世絵名品に見る「青」の変遷

江戸時代の美術浮世絵版画、墨一色から「錦絵」と言われる多色摺りへと変化していった。

特に青色絵具は、ツユクサ(脱色する)......藍(脱色しないが使い辛い)......
ベルリンブルー(ベロ)(脱色もしなくて使い勝手が非常に良い)と変遷していった。

そんな版画の比較展示が今回の企画特別展。

実際の版画作品での違いをじっくり鑑賞をお勧め!

岐阜市歴史博物館ホームページ
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青の変遷のポスター


特別展青の変遷の会場内の様子


会場内



謡曲の本、手ぬぐい等にツユクサの青が使われているが、経年変化で薄くなっている


どこにでもあるツユクサ.......この青色を絵具に使用した。脱色しやすい


この役者絵には青絵具、藍が使われている。石川豊信作「役者絵」


青絵具に使われる、藍蝋(棒) 脱色しないが使い辛い


葛飾北斎の代表作、神奈川沖浪裏
青の部分にベルリンブルー(ベロ)を使用 (200年近く経っているが色褪せていない)


ベルリンブルーの現物


渓斎英泉作。木曽路の駅神戸長柄川鵜飼船  (英泉と広重が木曽街道六十九次を分担して製作)
青色の部分にベルリンブルーを使用


北斎作、美濃ノ国養老の滝 (青いる部分はベルリンブルーを使用)


版木