凡峰の徒然日記

 日々の出来事や普段考えていることなどを自由に書き記していきます。(山や旅の話題が多いけれど…)

73座 焼岳(北アルプス)

2020年08月10日 | 日本百名山
翌8月8日(土)は北アルプスの焼岳北峰(2,455m)へ。日本アルプス唯一の活火山です。
6時10分、安房峠の新中の湯登山口を出発します。山頂までのコースタイムは約3時間です。

この辺りから焼岳が見えるはずですがガスで見えません。

急登が続きます。

ガスの中、ひたすら登ります。

山頂?が見えてきました。

稜線への登り。硫黄臭が鼻をつきます。

岩稜帯です。ようやくアルプスらしくなってきました。

最後の登りです。

8時30分、焼岳北峰に到着です。2時間20分ほどで着きました。

若いカップルから写真を撮っていただきました。

ガスで眼下の上高地は全く見えません。
晴れていればこのような感じで見えるのですが…

日本気象協会の画像です。

72座 御嶽山

2020年08月09日 | 日本百名山
今シーズン最初の百名山は、8月7日(金)、木曾御嶽山(3,067m)へ。古来より信仰の山ですね。
ご承知のように、2014年(平成26年)9月27日に噴火し、58名の登山者らが犠牲になりました。
5時10分、六合目の中の湯登山口を出発します。

途中の休憩所です。営業していないようです。

5時55分、七合目の行場山荘に着きました。

6時45分、八合目の女人堂に到着です。

参拝します。

山頂の剣ヶ峰はガスで見えません。

御嶽山は「御嶽信仰」の総本山ですね。

寄進された石像、石碑でしょうか。
麓の集落には数多の霊神碑が並んでいました。

山頂が近づくにつれ天候が悪化しています。
九合目の石室山荘に到着、ジャスト8時です。

標高が高くなるにつれて雨風が一層強まります。

雨風で視界不良、山頂までもう少し…
噴火後に山頂直下に建造されたシェルターです。

その隣には、噴火で亡くなられた方々の慰霊碑が…

8時45分、御嶽山山頂(剣ヶ峰)に到着しました。
噴石で破壊された祠や石像は修復されていました。

三角点です。

風雨の中、若い岳人から写真を撮っていただきました。レンズが曇ってボケボケです。

この後、雨脚はさらに強まり、ずぶ濡れになりながらも、11時30分、無事に中の湯登山口に到着しました。
晴れていればこのように見えます。

木曽おんたけ観光局の画像です。

今年の百名山は…

2020年06月12日 | 日本百名山

今年は年明け後の入院・手術、新型コロナの影響、そして職場が変わり勤務日が不規則になったことで百名山のスケジュールを大幅に変更せざるを得なくなりました。
GWの九州遠征、8月の北海道遠征はキャンセル、小屋泊もコロナが心配で当面見合わせの状況です。体調面も少し不安が残ります。
こうした中、今月28日に「越後駒ヶ岳」の山開きに参戦しようと思っています。昨年11月の屋久島宮之浦岳以来ですがマイペースで登りたいと思います。
来月は御嶽山、飯豊本山を画策しています。
【写真は一昨年夏に木曽駒ヶ岳から撮った御嶽山です。】

今年(2020)の百名山山行計画

2020年02月18日 | 日本百名山

 今年は年明けから想定外のことがありましたが、ようやく通常に戻りましたので百名山山行計画を立ててみました。健康と財布に留意し余裕を持ったプランになっています。
 GW:九州遠征(阿蘇山、祖母山、九重山)
 5月下旬:南アルプス 鳳凰山
 6月下旬:越後駒ヶ岳
 7月上旬:飯豊本山
 8月上旬:北海道遠征(雌阿寒岳、十勝岳、大雪山、羊蹄山)
 8月下旬:南アルプス <北岳>、間ノ岳
 9月中旬:北アルプス 焼岳、五竜岳
 10月上旬:御嶽山
 10月中旬:草津白根山

 以上の15座になります。
 少し注釈を加えますと、阿蘇山の最高峰の高岳は噴火活動が活発で入山規制中のため、外輪の根子岳になる可能性が大です。
国内No.2の北岳(3,193m)は3年前の2017年8月に初登頂を果たしましたが、悪天候のため国内No.3の間ノ岳(3,190m)まで到達できませんでした。今回はそのリベンジになります。
 【写真は一昨年(2018年)10月に甲斐駒ヶ岳山頂(2,967m)から撮ったものです。左が北岳、右が間ノ岳です。】

今年の山行を振り返って

2019年11月15日 | 日本百名山
今年は比較的天候に恵まれ、百名山20座に登頂することができました。詳細は以下のとおりです。
これで百名山71座になりました。(高校山岳部当時の飯豊連峰を含めると72座。)

1月11日~12日 霧島山(韓国岳、高千穂峰)
4月29日~5月3日 石鎚山、剣山、大台ヶ原、大峰山(八経ヶ岳、弥山)、伊吹山
5月11日 浅間山(前掛山)
5月25日 巻機山
7月1日 利尻山
7月13日~14日 薬師岳
8月1日~2日 鷲羽岳、水晶岳
8月11日~13日 荒川岳(悪沢岳)、赤石岳
9月7日 立山
9月15日~16日 白馬岳
9月27日~28日 高妻山、火打山
10月20日 武尊山
11月8日 宮之浦岳

最も北に位置する利尻島の利尻山、最も南に位置する屋久島の宮之浦岳。北アルプス核心部の鷲羽岳、水晶岳、南アルプス核心部の荒川岳、赤石岳。そして、マイカーを使っての四国、紀伊半島への「山旅」など、記憶に残る山行になりました。

残り29座。北海道の最深部にある幌尻岳、トムラウシ山。北アルプスの剱岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳、南アルプスの塩見岳、聖岳、光岳。入山規制の続く阿蘇高岳、草津白根山等々、まだ登頂を果たしていない魅力的な山がいっぱいありますので、焦らず慌てず登っていきたいと思います。

さて、今年の番外編です。
9月1日(日)、中津川の大日杉小屋から飯豊山を本山小屋泊で往復する予定でした。

しかし、曇天で天候がぱっとしません。加えてザンゲ坂を登った辺りから南アルプスの下山時に捻った左足首に痛みを感じるようになりました。

また、途中で登山者と出会うことも殆どなく、万が一動けなくなったらどうしようという不安が頭をよぎり…
そんな訳で「だまし地蔵」付近でリタイアを決意。写真はそこで撮った飯豊本山と地蔵岳です。
来年はベストな状態でリベンジしたいと思っています。

屋久島 白谷雲水峡 ほか

2019年11月11日 | 日本百名山

翌9日(土)は、レンタカーで屋久島を反時計回りに一周します。安房の宿泊先からスタートです。100km以上あるようです。

先ずは「もののけ姫」の舞台となった白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)へ。
宮之浦地区から車で30分ほど山中に入ります。

太鼓岩往復約6kmのコースを歩きます。
飛流落とし。

幻想的な光景が…

くぐり杉。

苔むす森。

太鼓岩から望む宮之浦岳。残念ながら山頂が見えません。

眼下には原生林が…

女神杉。

苔むす森、朝日を浴びて輝いています。

苔の沢。これもまた幻想的な光景です。

宮之浦に戻ります。

益救神社(やくしじんじゃ)です。
屋久島で最も由緒ある神社。参拝後に御朱印を頂戴するつもりでしたが誰もいませんでした。

口永良部島(くちのえらぶじま)、屋久島の西方12kmに位置しています。
火山活動が続いており、先月28日(月)に噴火警戒レベルが3に引き上げられました。

屋久島灯台。明治30年に建てられた古い灯台です。

西部林道に入ります。
狭くカーブが続きます。対向車より猿に注意です。

大川の滝(おおこのたき)、落差88m。日本の滝100選に入っています。

千尋の滝(せんぴろのたき)、落差50m。

花崗岩の一枚岩で形成されているそうです。


番外編です。「ATR 72-600機」

鹿児島空港~屋久島空港間の移動はコレ。
ターボプロップなのに静か、快適、そして速い(510km/h)。JAC日本エアコミューターが日本で初導入したとか…
ATR社はエアバス傘下のリージョナル航空機メーカーです。初めて乗りました。
最後は御存じの「桜島」

10日(日)、屋久島からの帰路、機内から撮ったものです。とっても近い。
8日(金)に爆発的噴火があり、5,500mに達する過去最大級の噴煙が上がったとのことです。

魅力いっぱいの屋久島。ぜひ一度訪れてみてください。



屋久島 宮之浦岳

2019年11月11日 | 日本百名山

ひと月に35日、雨が降ると言われる屋久島、スマホの天気予報に一喜一憂しながら、「世界自然遺産の島」屋久島へ初上陸です。
「宮之浦岳に登らずして、百名山を語るなかれ…」とは誰も言っていませんが、11月8日(金)、気合十分に九州最高峰の宮之浦岳(1,936m)を目指します。
宿泊先の安房地区からレンタカーで約1時間、5:34、淀川登山口からヘッドランプを点けて出発します。山頂までのコースタイムは5時間強です。

淀川小屋の手前から世界自然遺産登録地域に入ります。

少しずつ明るくなってきました。屋久杉に覆われた登山道を進みます。今日は天気が良さそうです。

高盤岳のトーフ岩がはっきり見えます。

7:20、花之江河と呼ばれる高層湿原に到着。ちょっと分かりにくいのですが、小鹿2頭が食事中です。

黒味岳の枯存木が美しい。

宮之浦岳が見えてきました。

前衛峰の栗生岳。

山頂までもう少し。

9:02、宮之浦岳山頂に到着、3時間半で着きました。

百名山完登を果たしたばかりのソロの岳人から写真を撮っていただきました。

私は71座(高校山岳部時代の飯豊山を含めると72座。)に到達。宮之浦岳が今年最後の百名山になりそうです。
あと残り29座、3年ぐらいで何とか完登したいものです。
下界は雲の下で見えませんが、雲上は絶好の登山日和になりました。

西方に聳える永田岳。

南方には翁岳、安房岳、筑紫岳。

帰路の途上、岩峰の栗生岳。

また鹿と遭遇しました。逃げません。

花之江河まで戻ってきました。

淀川小屋の至近を流れる淀川、紅葉が美しい。

12:34、淀川登山口に戻ってきました。


次回は、宮之浦岳以外の屋久島の魅力を紹介します。


武尊山

2019年10月21日 | 日本百名山
休日を利用して奥利根の武尊山(2,158.0m)へ。「ほたかやま」と読みます。北アルプスの穂高岳と間違いやすいので、岳人の間では「上州武尊」と呼んでいます。

20日(日)5:30、群馬県みなかみ町の武尊神社登山口を出発します。
晴れの予報ですが、曇天で眺望もあまり期待できないようです。

台風19号から一週間、登山道は少し荒れています。
修験の山ですね。クサリ場が連続します。

前日までの雨で岩場が濡れています。注意しながら登ります。

山頂が近づくにつれて晴れ間が見えてきました。

8:25、武尊山の最高峰「沖武尊」に到着です。約3時間かかりました。

誰もいないので、デジカメを展望案内盤の上に置いてセルフタイマーで撮影します。

登山帽の中でもチロリアンハットが私のお気に入りです。
東方に見えるのは、怪峰、日光白根山でしょうか?

沼田市街が霞んで見えます。

紅葉も終盤ですね。

登山道が川になっています。

11:00、武尊神社に到着しました。
山名は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)に由来しているそうです。

来年のインターハイ登山競技は武尊山が主会場になっています。

宝台樹キャンプ場、今シーズンの営業は終了していました。

ようやく日本百名山70座に到達しました。(高校山岳部時代の飯豊山を含めると71座)
今年最後の登山でしょうか。否。
実は来月、もう1座計画しています。乞うご期待!

火打山

2019年09月29日 | 日本百名山
翌9月28日は、頸城山塊の最高峰「火打山」(2,461.7m)へ。
三年前にNHK「山女日記」(工藤夕貴主演)で紹介されていましたね。

5:30、笹ヶ峰登山口を出発します。天候が心配です。
木道がしっかり整備されていますね。

紅葉が始まっています。

富士見平を過ぎると火打山が登場します。

分かりやすい道標。分母が9なのは何故?

8:10、高谷池ヒュッテに到着しました。

火打山を正面に木道が続きます。

「天狗の庭」。

水面に映る「逆さ火打」。

山頂が近づいてきました。

残り1/9です。

妙高山の凛々しい後姿!

9:35、火打山山頂に到着しました。

台湾の岳人から写真を撮って頂きました。

妙高山の後姿と湿原帯、いいですね。

昨日登った高妻山。

活火山の焼山、水蒸気が上がっています。

日本海。

妙高山を見ながら下山します。天候が持って良かった。

高谷池ヒュッテの増築?新築?工事がほぼ終わったようです。

十二曲というジグザグ道。

長く続く木道。よくこれだけ整備したと感心します。

12:55、登山口に到着しました。

日本百名山全山気まぐれ登山。何とか69座まで来ました。(高校山岳部時代の飯豊山を除く。)
記念すべき70座を何処にしようか、思案中です。













高妻山

2019年09月29日 | 日本百名山
9月27日、戸隠連山の最高峰「高妻山」(2,353.0m)へ。

5:40、戸隠キャンプ場を出発します。( ↓ 私の車ではありません。)

沢添いに慎重に進みます。

途中クサリ場も… 修験の山ですね。

7:20、一不動避難小屋に到着です。

ルート図です。ここから高妻山まではピークごとに十の石祠が祀られています。
全て画像で紹介します。

一不動。

二釈迦。

高妻山が神々しい姿を現しました。

三文殊。

四普賢。

五地蔵。

眼前に迫る黒姫山が美しい。
そう言えば昭和の時代に黒姫山という関取がいましたね。個人的には好きでしたが…

六弥勒。

七薬師。

八観音。

高妻山をバックに九勢至。

ここからの急登がきつい。急斜面を直線的に登ります。今シーズンの最強でした。修験の山ですね。写真を撮り忘れました。
ようやく山頂至近にある十阿弥陀に到着です。
 
10:10、高妻山(2,353.0m)に到着しました。4時間半かかりました。

山頂からの眺望は抜群です。後立山連峰と奥に立山連峰。

蟻の戸渡りで有名な戸隠山。

昨年登った雨飾山。(奥の方)

そして頸城連山。右が昨年登った妙高山。真ん中の一番高い山が火打山です。明日登ります。天候がちょっと心配です。

飯縄山と戸隠牧場。

帰路は、六弥勒から弥勒尾根を下り戸隠牧場へ下ります。新しいルートとのことですが結構な急坂です。
初めて登る方は、一不動からのスタンダードルートをお勧めします。
13:50、戸隠牧場に到着です。










北アルプス 白馬岳

2019年09月17日 | 日本百名山
9月の連休を利用して北アルプス後立山連峰の盟主、白馬岳(2,932.3m)へ。

15日(日)は、栂池高原から白馬大池を経由して白馬岳山頂へ、コースタイムは約7時間です。

リフト、ロープウェイの始発便を利用し、栂池ビジターセンターを7:50に出発します。

先ずは白馬乗鞍岳(2,436.5m)を目指します。

天狗原を過ぎると岩ゴロゴロの急登へ。ここが一番きつかった。

9:50、白馬乗鞍岳に到着です。

晴れていますがガスで視界が得られません。
10:20、白馬大池に到着です。幻想的な湖ですね。

小蓮華山を目指します。

小蓮華山(2,766m)が見えてきました。

12:10、小蓮華山に到着です。白馬岳の前衛峰で三百名山にも入っていませんが、新潟県の最高峰です。

ここから白馬まで天空の稜線が続きます。

ガスの中、白馬山頂が見えてきました。何だか獅子頭のようですね。

山頂が近づいてきました。

13:40、白馬岳山頂に到着です。6時間弱で着きました。

長野県側は断崖絶壁です。

山頂から10分ほど下ると白馬山荘です。今宵はここに泊まります。

登頂記念はやはりコレです。生ビール(850円)とおでん(850円)ですね。

白馬山荘は収容人員800名、国内最大の山小屋です。

夕食もgoodです。

剱岳、立山連峰が雲上から飛び出しています。

遠く槍ヶ岳も。手前は滝雲のようになっていますね。

翌朝(16日)は、4:30に山小屋を出立します。夜明け前の白馬岳山頂です。

小蓮華山付近から望む早朝の白馬岳。

白馬大池が見えてきました。

ライチョウを見つけました。

遠く鹿島槍ヶ岳を望みます。端正な双耳峰で私の大好きな山です。

白馬大池です。鏡のように澄んだ水面です。

白馬乗鞍岳まで戻ってきました。
さらば HAKUBA !














日本三名山 立山

2019年09月08日 | 日本百名山

9月7日(土) 満を持して名峰立山へ。日本三名山(富士山、白山、立山)のラストを飾ります。
立山駅からケーブルカーで美女平へ。

美女平から直行バスで室堂へ。

絶好のコンディションの中、霊峰立山に挑みます。

玉殿の湧水で水を汲んで、8:15に出発です。

一ノ越まではしっかり整備された登山道を進みます。

一ノ越からは急登になります。落石に注意!

立山雄山神社社務所が見えてきました。

9:25 雄山に着きました。立山唯一の一等三角点(2,991.8m)です。

雄山山頂(3,003m)が立山雄山神社になります。月山と同じですね。

立山最高峰の大汝山(3,015m)に着きました。9:45 です。
剱岳をバックに写真を撮っていただきました。

眼下見える黒部ダム。

富山市街、富山湾そして能登半島。

遠くに槍、穂高も。

そして、雲上に富士山まで。

雄山神社に戻ってきました。

御祈祷していただきました。500円也。

さらば立山!

名山ですね。続々と登ってきます。

12:00 室堂に到着です。立山の雄姿。神々しいですね。

御祈祷の際にお札をいただきました。鈴が付いています。また、御朱印も別途500円でいただけます。









南アルプス 荒川岳(悪沢岳)、赤石岳

2019年08月14日 | 日本百名山

お盆休みを利用して南アルプスの核心部へ。荒川東岳(悪沢岳(3,141m))、荒川中岳(3,084m)、荒川前岳(3,068m)、赤石岳(3,121m)に登ります。
椹島(さわらじま)から反時計回りで、2泊3日(千枚小屋、赤石小屋泊)の行程です。
南アルプス南部は静岡県の尖がった所に位置するためとにかく遠い。新東名高速の新静岡インターで降り、旧井川村(現静岡市)を経由して駐車場のある畑薙第一ダムまで車で約2時間半、そこから東海フォレストの登山バスに乗り登山口の椹島まで約1時間。なかなかの悪路です。
11日(日)早朝、駐車場は満杯です。南アルプス南部はアクセスの悪さからあまり人気がないと聞いていたのですが決してそんなことはありません。むしろ玄人の岳人が多いような気がします。

6:20、東海フォレストの臨時バスで椹島へ向かいます。料金は往復3,000円なのですが、山小屋代と相殺されます。
私の乗ったバスは赤石岳号で、ナンバーが赤石岳の標高になっていました。

1時間ほどで椹島ロッジに到着です。
椹島には中央リニア建設の前線基地があるそうで、JRの宿舎も建っていました。南アルプス貫通のビッグプロジェクトですからね。

1日目は千枚小屋までの行程です。7:25、椹島をスタートします。吊橋を渡ると急登が始まります。

明治の頃に材木を運んだ馬車道の跡が残っています。この辺りの森林は全て東海フォレスト(東海製紙の森林管理会社)の所有なのだそうです。

13:25、千枚小屋に到着です。

翌12日(月)4:45に千枚小屋を出立します。
赤石岳が美しい。

5:25、千枚岳(2,880m)に到着です。
なお、トップページの富士山は千枚岳の途中で撮ったものです。

悪沢岳が見えてきました。

振り返ると富士山が美しい。

悪沢岳が近づいてきました。岩稜帯で何となくワルな感じもしますね。

6:30、悪沢岳(荒川東岳)(3,141m)に到着です。

同年代の岳人から写真を撮っていただきました。

さぁ、ここから赤石岳まで高度3,000mの天空の稜線の始まりです。

富士山もこのとおり。

荒川中岳へはガレた急坂を下ります。落石に注意!

中岳避難小屋です。

赤石岳に笠雲がかかりました。

7:40、荒川中岳(3,084m)に到着です。

荒川前岳を望みます。

7:50、荒川前岳(3,068m)に到着です。

ここから荒川小屋まで一気に下ります。

8:50、荒川小屋に到着です。

大聖寺平まで天空の稜線のクライマックスです。

赤石岳への登り返しです。なかなかキツイ。

振り返ると荒川三山、前岳の西側は切れ落ちています。

ようやく小赤石岳の肩まで来ました。

赤石岳の山頂が近づいてきました。ガスが上がってきましたね。

11:10、赤石岳山頂(3,121m)に到着です。

私は幼い頃から赤石岳の名前だけは覚えていました。それも尖がった山のイメージで…
尖がった山の絵を描くと父から赤石岳みたいだと言われたのが多分記憶に残っているのですね。でも実際の赤石岳は尖がっていません。
父は赤岳(八ヶ岳)と言ったつもりが、私が赤石岳と解釈してしまったのかも知れません。赤岳は以前ブログに書きましたが実際尖がっています。
いずれにしても、赤石岳はいつか登ってみたい山の一つではありました。
さて、赤石岳から赤石小屋へは急降下です。

東側は急斜面ですね。

14:10、無事赤石小屋に到着しました。

夕食は、豚肉のしょうが焼きですね。なかなか豪勢です。

翌13日(火)、7:45の下山バスに乗りたいのでヘッドランプを点けて4:25に赤石小屋を出立します。
結構な急坂が続くのですが、途中走ってバランスを崩して転倒してしまいました。幸い軽い捻挫で済んだのですが骨折でもしていたら… ぞっとします。
下山時は疲れているので怪我の危険性が高まります。時間に余裕を持って下山時こそ一歩一歩確実な歩行が求められますね。
7:20、無事椹島ロッジに到着しました。

お疲れさまでした。

































北アルプス 鷲羽岳、水晶岳

2019年08月04日 | 日本百名山

8月1日(木)~2日(金)、夏季休暇を利用して北アルプスの核心部に位置する百名山の鷲羽岳(2,924.4m)と水晶岳(2,986.0m)へ。ハイシーズンの最中、山小屋渋滞が苦手な私は、約45キロの距離を1泊の強行軍で挑みました。
新穂高温泉登山口を4:15に出発します。

わさび平小屋着5:25です。中高年の登山者が大勢います。

小池新道を息を切らしながら鏡平へ。鏡池から望む槍の雄姿が素晴らしい。

8:50、鏡平山荘で小休止です。イチゴのカキ氷が実に美味かった。

弓折乗越が遠い。

ようやく双六小屋が見えてきました。

双六小屋で水分補給し、双六岳の巻き道ルートを進みます。

三百名山の三俣蓮華岳(2,841.4m)が見えてきました。

鷲羽岳をバックに今宵の宿「三俣山荘」が見えてきました。

14:30、三俣山荘に到着です。かなり混みそうです。ふとん2枚で3人とのこと。
居住環境は想定通りでしたが、夕食のジビエシチュー(ニホンジカ)はとても美味しかった。


翌朝は5:00に出発です。メインザックを山荘にデポし鷲羽岳に向かいます。鷲羽岳はガスの中です。

急登を登り、5:45に鷲羽山頂に到着です。

水晶に向かう途上、ワリモ岳(2,888m)を巻いて進みます。

岩峰の水晶岳が近づいてきました。

ハシゴも登場します。

7:30、水晶岳(黒岳)に到着です。

次第にガスが晴れてきました。

クリアな水晶岳が…

鷲羽岳も見事に…

帰路、黒部源流ルートを辿るとライチョウと遭遇。

三俣蓮華岳もこの通り。

黒部源流標です。

三俣山荘への登り返し、きついが眼前に迫る鷲羽岳が美しい。

10:00にメインザックをピックアップし、三俣蓮華岳へ向かいます。さらば三俣山荘よ。

11:15、三百名山の三俣蓮華岳に到着です。三俣とは、長野、岐阜、富山の三県にまたがるということでしょうか。三角点が県境になっています。

北方には鷲羽岳、水晶岳が揃い踏み。

鷲羽岳の麓には三俣山荘。

西方には黒部五郎岳の雄姿。今回はちょっと行けませんでした。

東方の槍、穂高は雲の中です。

双六池のキャンプ場まで戻ってきました。

この後、天候が崩れ雨模様に。
新穂高温泉には19:00に到着、次第に暗くなる中の豪雨、最後はびしょ濡れになりました。
今日の移動距離約28キロ、3座を辿る5時から19時までの14時間歩行、さすがに疲れました。

北アルプス 薬師岳

2019年07月15日 | 日本百名山

週末を利用して北アルプスの貴婦人薬師岳(2,926.0m)へ。
13日(土)早朝、折立から登ります。
有峰林道は朝6:00にゲートオープンです。通行利用金1,900円の有料林道です。
折立登山口を6:45に出発します。

急坂を息を切らして登ります。8:00三角点ベンチ到着です。

ここから傾斜が緩くなります。

太郎平小屋が見えてきました。

9:55、太郎平に到着です。

黒部川の源流に位置する雲ノ平、最後の秘境とも言われています。奥には槍ヶ岳が顔を覗かせています。

薬師平のケルンです。

黒部五郎岳(2,839.7m)が美しい。

薬師岳の山塊が見えてきました。

残雪帯を慎重に登ります。

奥の山がピークでしょうか?

11:40、薬師岳山荘に到着です。今宵はここに泊まります。

12:00、山荘に荷物をデポし薬師岳山頂に向かいます。

濃霧の中、有峰湖が顔を覗かせました。

山頂が見えてきました。

もう少し。

12:35、薬師岳山頂(2,926.0m)に到着です。

祠、いや薬師堂には薬師如来さまが祀られています。

体育会系の岳人から写真を撮っていただきました。

明日の富山地方は雨の予報、今日登れて良かった。
人気の山ですね。薬師岳山荘も混んでいます。

夕食です。ケチャップでやくしと書かれています。

翌朝、5:00に出立します。霧雨です。
太郎平も雨降りです。

8:40、折立登山口に到着しました。
帰路、グリーンパーク吉峰のゆ~ランド立山吉峰温泉で汗を流します。モンベル割で550円です。