凡峰の徒然日記

 日々の出来事や普段考えていることなどを自由に書き記していきます。(山や旅の話題が多いけれど…)

南アルプス 北岳

2017年08月27日 | 日本百名山
今夏のクライマックスは、南アルプスの主峰北岳へ。標高3,193m、富士山に次ぐ全国第2位の高さを誇ります。

8月25日(金)早朝、山梨県南アルプス市の市営芦安温泉駐車場に車を停め、乗合タクシーで広河原に向かいます。(マイカー規制のため)
広河原のインフォメーションセンターです。週末ということもあって結構人がいます。

現在6時10分、広河原を出発します。山頂付近は厚い雲に覆われて見えません。吊橋を渡ります。

暫く大樺沢の沢沿いに登っていきます。

8時15分、大樺沢二俣に到着しました。

ここから、比較的傾斜の緩い(と思われる)右俣コースを進みます。実際は結構きついです。
ようやく稜線が見えてきました。

鳳凰三山が綺麗に見えます。来年登りたいところです。

富士山も顔を出しました。

北側には甲斐駒ケ岳も。

小太郎尾根分岐に到着しました。10時25分です。風が強くて寒いです。

天空の稜線ですね。北岳は見えませんが…

振り返るとこんな感じ。

北岳でしょうか。(いや違います。)

稜線を振り返ると…

11時5分、北岳肩の小屋に到着です。風と寒さと濃霧と寝不足で進行速度が低下しています。

最後の急登です。ルートを外さないよう慎重に足を進めます。

北岳山頂に到着しました。ジャスト12時です。6時間近くかかりました。

眺望は全く得られません。雨も降ってきました。

濃霧と強風、雨の中、13時前に北岳山荘に到着です。

予定より早く着いたので、同じく百名山の間ノ岳(標高3,190m、全国第3位)まで足を伸ばす計画でしたが、この天候ではムリみたいです。
しかし、夕刻にはこんな天気に。北岳が颯爽と姿を現しました。

そして、絵ハガキのような富士山まで…

明日の晴れを期待しながら早めに寝ます。今日は私の誕生日でした。

翌8月26日(土)、天候は?
やはりダメみたいです。

とても残念ですが、間ノ岳は次回までとっておきましょう。
5時40分、濃霧と強風と雨の中、北岳山荘を後にします。
主稜線を避けてトラバース道を下っていきます。晴れていれば高山植物が宝石箱のようなルートとのことです。

八本歯のコル付近、ハシゴ、クサリが続きます。滑らないように慎重に足を進めます。

バットレス(大岩壁)も全く見えません。
大樺沢の雪渓まで降りてきました。

9時50分、広河原に到着です。お疲れさまでした。


追伸
高い山は天候を十分予測して登るべきでしょう。とは言っても下と上では全然違ったりしますが。特に、濃霧、強風、雨の場合、体力的にはもちろん精神的な疲労度も大きくなります。今回は全て揃ってしまいましたが、これも今後の教訓としたいものです。
北岳、少し地味なNo.2ですが、標高差(約1,700m)もあり、玄人好みのするいぶし銀のような山ですね。 

















富士山(その2)

2017年08月12日 | 日本百名山
富士山登山の真骨頂「お鉢巡り」です。
目指すは我が国最高峰の「剣が峰」(3,776m)です。

お鉢はお釜とも呼ばれる富士山の噴火口です。吉田口(久須志神社)から反時計回りで一周します。一周3キロ、所要時間約90分ですが、時間がたっぷりあるのでのんびり一周します。久須志岳付近から見るとこんな感じです。

大沢崩れの辺りはこんな感じ。

だんだん剣が峰が近づいてきました。

お鉢の中心部は「大内院」と呼ばれています。

剣が峰(3,776m)に到達しました。現在9時20分です。

富士宮口にある「浅間大社奥宮」です。神職が常駐しており御朱印は1,000円です。(久須志神社も同じ。)

剣が峰を振り返るとこんな感じ。

吉田口に戻ってきました。

一本500円のコーラで喉を潤し下山します。下界は相変わらず厚い雲に覆われています。

八合目の上江戸屋で昼食タイムです。

親子丼1,200円、缶ビール600円、計1,800円です。

今日の宿泊は、八合目の「白雲荘」です。14時前に着いてしまいました。

部屋の様子はこんな感じ。

夕食時に山小屋の人にいろいろ聞いてみました。2013年に世界文化遺産に登録されたこともあり、外国人宿泊者が大変多くなったそうです。それも欧米のみならず、中国、台湾、韓国、東南アジア等々、この日も多言語が飛び交っていました。小屋のアルバイトの女性の流暢な英語に感心しながら、世界のFujiyamaを再認識しました。

最終日の11日(金)<山の日>は、4時30分にヘッドランプを着けて白雲荘を出発、下山します。

八合目の下山道から見たご来光です。

下山道はブルドーザー道と呼ばれ、山小屋等への物資運搬路になっています。

六合目付近の落石防止用シェルターです。

五合目吉田登山口に到着しました。6時45分です。お疲れさまでした。

スバルライン五合目は早朝から大勢の登山者や観光客で賑わっています。外国人も多いです。

最後に富士山が顔を見せてくれました。

ツアーバスに乗り、石和温泉で入浴と昼食です。山小屋2泊分の汗を流します。富士山登山者で一杯です。正に富士山ビジネスですね。

モンデ酒造を見学します。これも富士山ビジネスですね。


外国人登山者が本当に多く、富士山は日本を代表する山であることを再認識した3日間でした。しかし、登山者の中には、初心者でしょうか高山病で苦しんでいる方々も少なからずおり、体調管理の重要性も痛感しました。高山では深呼吸(酸素を十分取り入れる)が重要であり、また、心拍数を急激に上げない一歩一歩確実な歩行が大事です。独立峰(岩手山、男体山も同じ)は登り一辺倒になりますので、休憩をしっかり取ることも重要ですね。
さて、次回は何処でしょうか。











富士山(その1)

2017年08月12日 | 日本百名山
8月9日(水)~11日(金)、富士山(剣が峰)に登りました。
東京駅からツアーバスを利用して、富士スバルライン五合目に到着です。中央道の渋滞もあり夕方の17時を過ぎています。

この日はご来光ツアーの皆さんとともに七合目の「鳥居荘」を目指します。

最初はこんな感じの平坦な道を歩きます。

登りに入る前にガイドさんから注意事項等の説明があります。格好から見てもかなりの岳人のようです。

1時間ほどで六合目(2,390m)に到着です。夕暮れ前の山頂を望みます。ここからはヘッドランプを装着しての登山になります。

急登をゆっくり登ります。高山病にならないためにも呼吸を整えることが大事です。
ようやく七合目の山小屋群が見えてきました。最後は岩場登りになります。

20時30分、約3時間かけて鳥居荘に到着しました。

この後カレーの夕食です。ご来光ツアーの皆さんは23時30分出発とのこと、ほとんど寝れません。

翌10日(木)、鳥居荘の鳥居から見る朝焼けです。

5時30分、七合目半にある鳥居荘(約2,900m)からのご来光を見ながら出発します。

結構な岩場が続きます。

下界は雲に覆われています。

本八合目(3,370m)に到着しました。ここまで1時間半ぐらいです。(ソロになるとペースが上がります。)

小学生も外国人も頑張っています。

山頂が近づいてきました。

久須志神社の鳥居を過ぎれば、間もなく山頂(久須志岳)です。
クライマーズ・ハイでしょうか。マヒナスターズの「お座敷小唄」が脳裏をかけ巡ります。♪富士の高嶺に降る雪も~♪

山頂(久須志神社)に到着です。8時20分、3時間弱で着きました。


富士山その2に続く…




北アルプスへ(鹿島槍ヶ岳 その2)

2017年08月06日 | 日本百名山
8月5日(土)鹿島槍2日目、台風が近づいており天候が心配されましたが、雲上は快晴です。
冷池山荘から望む鹿島槍はご覧の通りです。

ようやくその全貌を見せてくれました。雲海から朝日が登り後立山連峰を照らしています。

山荘から少し下った冷乗越から、雄大な立山連峰を望むことができます。
左が立山、右が剱岳です。

勿論、鹿島槍も。

南には、槍、穂高も。

そして鹿島槍。

何度見ても惚れ惚れします。深田久弥先生は、端正でも雄大でも峻烈でもない非通俗的な美しさ、粋な美しさと語っています。
「強靭な二つ森」という表現はいかがでしょうか。二つ森が決して脆弱な山ではありませんが…
さて、この日はヘリによる物資の輸送が行われていました。種池山荘の上空にヘリが来ています。

折角なので、種池山荘で見学させていただきました。安全のため山荘の窓越しでの撮影です。今日は10回ぐらい往復するそうです。

扇沢登山口には9:30に到着しました。

汗だくなので温泉に立ち寄ります。白馬村にある「十郎の湯」です。時間が早いこともあり貸切でゆったり浸かれました。

信州遠征の帰路は、やはり今泉のかめやのラーメンですね。黒胡椒をたっぷりかけていただきます。

次回は何処の山でしょうか。乞うご期待。









北アルプスへ(鹿島槍ヶ岳 その1)

2017年08月06日 | 日本百名山
8月4日(金)は、北アルプスの貴公子、後立山連峰の盟主「鹿島槍ヶ岳(2,889.2m)」に登ります。吊尾根の双耳峰は多くの岳人を魅了して止みません。こんな感じです。

扇沢登山口から登ります。現在4:40、ヘッドランプをつけて柏原新道をひたすら登ります。

種池山荘が見えてきました。

種池山荘着7:50、ようやく後立山連峰の稜線上に出ます。
しかし、鹿島槍ヶ岳は… 姿を見せてくれません。

先ずは、爺ヶ岳南峰を目指します。その奥が中峰です。

爺ヶ岳の最高地点、中峰(2,669.9m)に到着しました。現在9:00、鹿島槍はやはり見えません。
対面する立山連峰もガスの中です。

10:08、冷池山荘に到着しました。今夜はこちらに泊まるため、荷物を少し置いて鹿島槍を目指します。

布引山を過ぎてようやく鹿島槍南峰が見えてきました。

山頂までもう少しです。

鹿島槍ヶ岳南峰(2,889.2m)に到着しました。現在12:40、扇沢から8時間かかりました。

北峰(2,842m)が見えないので、行こうか行くまいか悩んでいたところ、地元の岳人から「まだ13時前だし行った方がいいよ。」
この一言で、眺望がほとんど無い中、少し危険な北峰へ。
南峰の北斜面を慎重に下り前進します。
前方にライチョウがお出迎えです。初めて見ました。

人が近づいても逃げません。

鹿島槍ヶ岳北峰に到着です。13:28です。やはりガスで何も見えません。

少し下り、吊尾根分岐から北峰を望みます。

南峰の北斜面、下から見上げるとこんな感じ。

南峰を経て、冷池山荘到着15:30、ロングコースでさすがに疲れました。
17:00、山荘の夕食です。実は夕食前に生ビール(900円)をいただきました。これが格別に美味しかった。

何もすることが無いので19:00に就寝です。明日の晴れを期待しながら…


 

北アルプスへ(乗鞍岳)

2017年08月06日 | 日本百名山
8月3日(木)夏季休暇を利用して岳人の憧れ北アルプスへ。先ずは、乗鞍岳(標高3,026m)、ファミリー向けの3,000m峰です。
早朝の乗鞍高原、天候もまずまずのようです。

マイカー規制のため、ここからシャトルバスに乗ります。往復2,500円です。

畳平に到着です。標高2,702m、バス乗り場の標高日本一とのことです。

畳平登山口、現在7:05です。

乗鞍のシンボル、気象観測所のドームが見えます。

最高峰の剣ヶ峰が見えてきました。

肩の小屋を過ぎると急登が始まります。

山頂までもう少し。

剣ヶ峰(3,026m)到着です。現在8:10、1時間ちょっとで着きました。
残念ながらガスのため眺望が得られません。

山頂の乗鞍本宮です。ここで登拝記念バッジ(700円)を購入しました。

少し下って山頂を振り返るとこんな感じ。

畳平のバスターミナルが見えてきました。アルプス風の瀟洒な建物ですね。

ルート上は特に危険個所もなく3,000m峰を楽しめるということで、高齢の登山者が大勢いました。
心優しき山ですね。