凡峰の徒然日記

 日々の出来事や普段考えていることなどを自由に書き記していきます。(山や旅の話題が多いけれど…)

南アルプス 荒川岳(悪沢岳)、赤石岳

2019年08月14日 | 日本百名山

お盆休みを利用して南アルプスの核心部へ。荒川東岳(悪沢岳(3,141m))、荒川中岳(3,084m)、荒川前岳(3,068m)、赤石岳(3,121m)に登ります。
椹島(さわらじま)から反時計回りで、2泊3日(千枚小屋、赤石小屋泊)の行程です。
南アルプス南部は静岡県の尖がった所に位置するためとにかく遠い。新東名高速の新静岡インターで降り、旧井川村(現静岡市)を経由して駐車場のある畑薙第一ダムまで車で約2時間半、そこから東海フォレストの登山バスに乗り登山口の椹島まで約1時間。なかなかの悪路です。
11日(日)早朝、駐車場は満杯です。南アルプス南部はアクセスの悪さからあまり人気がないと聞いていたのですが決してそんなことはありません。むしろ玄人の岳人が多いような気がします。

6:20、東海フォレストの臨時バスで椹島へ向かいます。料金は往復3,000円なのですが、山小屋代と相殺されます。
私の乗ったバスは赤石岳号で、ナンバーが赤石岳の標高になっていました。

1時間ほどで椹島ロッジに到着です。
椹島には中央リニア建設の前線基地があるそうで、JRの宿舎も建っていました。南アルプス貫通のビッグプロジェクトですからね。

1日目は千枚小屋までの行程です。7:25、椹島をスタートします。吊橋を渡ると急登が始まります。

明治の頃に材木を運んだ馬車道の跡が残っています。この辺りの森林は全て東海フォレスト(東海製紙の森林管理会社)の所有なのだそうです。

13:25、千枚小屋に到着です。

翌12日(月)4:45に千枚小屋を出立します。
赤石岳が美しい。

5:25、千枚岳(2,880m)に到着です。
なお、トップページの富士山は千枚岳の途中で撮ったものです。

悪沢岳が見えてきました。

振り返ると富士山が美しい。

悪沢岳が近づいてきました。岩稜帯で何となくワルな感じもしますね。

6:30、悪沢岳(荒川東岳)(3,141m)に到着です。

同年代の岳人から写真を撮っていただきました。

さぁ、ここから赤石岳まで高度3,000mの天空の稜線の始まりです。

富士山もこのとおり。

荒川中岳へはガレた急坂を下ります。落石に注意!

中岳避難小屋です。

赤石岳に笠雲がかかりました。

7:40、荒川中岳(3,084m)に到着です。

荒川前岳を望みます。

7:50、荒川前岳(3,068m)に到着です。

ここから荒川小屋まで一気に下ります。

8:50、荒川小屋に到着です。

大聖寺平まで天空の稜線のクライマックスです。

赤石岳への登り返しです。なかなかキツイ。

振り返ると荒川三山、前岳の西側は切れ落ちています。

ようやく小赤石岳の肩まで来ました。

赤石岳の山頂が近づいてきました。ガスが上がってきましたね。

11:10、赤石岳山頂(3,121m)に到着です。

私は幼い頃から赤石岳の名前だけは覚えていました。それも尖がった山のイメージで…
尖がった山の絵を描くと父から赤石岳みたいだと言われたのが多分記憶に残っているのですね。でも実際の赤石岳は尖がっていません。
父は赤岳(八ヶ岳)と言ったつもりが、私が赤石岳と解釈してしまったのかも知れません。赤岳は以前ブログに書きましたが実際尖がっています。
いずれにしても、赤石岳はいつか登ってみたい山の一つではありました。
さて、赤石岳から赤石小屋へは急降下です。

東側は急斜面ですね。

14:10、無事赤石小屋に到着しました。

夕食は、豚肉のしょうが焼きですね。なかなか豪勢です。

翌13日(火)、7:45の下山バスに乗りたいのでヘッドランプを点けて4:25に赤石小屋を出立します。
結構な急坂が続くのですが、途中走ってバランスを崩して転倒してしまいました。幸い軽い捻挫で済んだのですが骨折でもしていたら… ぞっとします。
下山時は疲れているので怪我の危険性が高まります。時間に余裕を持って下山時こそ一歩一歩確実な歩行が求められますね。
7:20、無事椹島ロッジに到着しました。

お疲れさまでした。

































御所山

2019年08月07日 | その他の山
8月6日(火)、「尾花沢山の会」の会員ほか総勢9名でホームの御所山へ。

6:00過ぎに落合からクラビコースで山頂へ向かいます。

朝日が眩しい。

御宝前分岐です。御所山が見えてきました。

荷置場付近です。山頂が近づいてきました。

西方には、最上カゴ、柴倉山、黒伏山が…

山頂には、正午前に到着。

この後、一人が疲労のため足が進まなくなりました。落合に到着したのは夕暮れが迫る18:30頃になってしまいました。
山では他人に迷惑をかけてはいけません。体調は自分自身で管理するほかないのです。
今回の事案は、岳人として他山の石としたいものです。

 

北アルプス 鷲羽岳、水晶岳

2019年08月04日 | 日本百名山

8月1日(木)~2日(金)、夏季休暇を利用して北アルプスの核心部に位置する百名山の鷲羽岳(2,924.4m)と水晶岳(2,986.0m)へ。ハイシーズンの最中、山小屋渋滞が苦手な私は、約45キロの距離を1泊の強行軍で挑みました。
新穂高温泉登山口を4:15に出発します。

わさび平小屋着5:25です。中高年の登山者が大勢います。

小池新道を息を切らしながら鏡平へ。鏡池から望む槍の雄姿が素晴らしい。

8:50、鏡平山荘で小休止です。イチゴのカキ氷が実に美味かった。

弓折乗越が遠い。

ようやく双六小屋が見えてきました。

双六小屋で水分補給し、双六岳の巻き道ルートを進みます。

三百名山の三俣蓮華岳(2,841.4m)が見えてきました。

鷲羽岳をバックに今宵の宿「三俣山荘」が見えてきました。

14:30、三俣山荘に到着です。かなり混みそうです。ふとん2枚で3人とのこと。
居住環境は想定通りでしたが、夕食のジビエシチュー(ニホンジカ)はとても美味しかった。


翌朝は5:00に出発です。メインザックを山荘にデポし鷲羽岳に向かいます。鷲羽岳はガスの中です。

急登を登り、5:45に鷲羽山頂に到着です。

水晶に向かう途上、ワリモ岳(2,888m)を巻いて進みます。

岩峰の水晶岳が近づいてきました。

ハシゴも登場します。

7:30、水晶岳(黒岳)に到着です。

次第にガスが晴れてきました。

クリアな水晶岳が…

鷲羽岳も見事に…

帰路、黒部源流ルートを辿るとライチョウと遭遇。

三俣蓮華岳もこの通り。

黒部源流標です。

三俣山荘への登り返し、きついが眼前に迫る鷲羽岳が美しい。

10:00にメインザックをピックアップし、三俣蓮華岳へ向かいます。さらば三俣山荘よ。

11:15、三百名山の三俣蓮華岳に到着です。三俣とは、長野、岐阜、富山の三県にまたがるということでしょうか。三角点が県境になっています。

北方には鷲羽岳、水晶岳が揃い踏み。

鷲羽岳の麓には三俣山荘。

西方には黒部五郎岳の雄姿。今回はちょっと行けませんでした。

東方の槍、穂高は雲の中です。

双六池のキャンプ場まで戻ってきました。

この後、天候が崩れ雨模様に。
新穂高温泉には19:00に到着、次第に暗くなる中の豪雨、最後はびしょ濡れになりました。
今日の移動距離約28キロ、3座を辿る5時から19時までの14時間歩行、さすがに疲れました。