凡峰の徒然日記

 日々の出来事や普段考えていることなどを自由に書き記していきます。(山や旅の話題が多いけれど…)

75座 飯豊本山

2020年08月30日 | 日本百名山
〔地蔵岳から望む飯豊本山〕

8月29日(土)、満を持して飯豊本山(2,105.2m)へ。昨年の8月は「だまし地蔵」付近で撤退したため、本山アタックは高校山岳部以来約40年ぶりになります。
今回は中津川口からのスタンダードルート、大日杉小屋からの本山ピストン、本山小屋泊の一泊二日のコースを予定しています。同行する予定であった尾花沢山の会のSさんが急遽都合が悪くなったためソロで挑みます。

大日杉小屋を早朝5:00前に出立します。

有名なザンゲ坂を上から見下ろすとこんな感じ。クサリがありますが使わなくても十分登れます。

御田の大杉です。

この後、急に雨が降り出しました。が、20分ほど雨宿りしたら止みました。
昨年撤退した「だまし地蔵」から望む飯豊本山。天候が回復しましたね。

御坪に着きました。

山の天気は変わりやすい。ガスが上がってきました。

稜線上の切合小屋が見えてきました。

11:40、切合小屋に到着です。途中足止めはあったもののほぼコースタイム通りです。

久々の重装備でヘロヘロです。ここから本山往復4時間とのこと、予定変更です。ザックを小屋にデポし本山アタックします。
よって今夜の宿泊は、切合小屋に変更です。(素泊り3,000円です。)
12:00、軽装備で小屋を出立です。軽快です。
岩稜部の「御秘所」の前に鎮座する姥権現。急に現れるのでちょっと怖い…

最後の急登、御前坂。

飯豊山神社の手前の本山小屋まであとひと踏ん張り。

13:40、本山小屋に到着です。

山頂まではほぼ横移動です。山頂が見えてきました。

13:50、飯豊本山山頂に約40年ぶりに到達しました。

居合わせた若い岳人から撮っていただきました。ガスで眺望は得られませんが、感慨無量です。

帰路、本山小屋で登山バッジと冷えたコーラ(500円)をゲット。こんな旨いコーラは地上では絶対飲めない!
本山小屋直下のテント場です。高校時代はここでテン泊しました。

イイデリンドウ、青紫色が目立ちますね。

16:00前に無事切合小屋に到着しました。週末ですが意外と空いています。天候が不安定なことに加えてコロナの影響でしょうか。
百名山を目指している札幌の岳人は、昨日は安達太良、明後日は大朝日に登るそうです。

さて、翌朝。天候が心配なので、4:15にヘッドランプを点けて小屋を出立します。

7:00前、地蔵岳に到着。何だか雲行きが怪しい…

「だまし地蔵」を過ぎたら、やはり雨が降ってきました。
雨の中、大木の根っこに足を滑らせスッテンコロリン。気を付けないと…
9:00前に何とか大日杉小屋に戻ってきました。お疲れさまでした。

さて、高校山岳部当時の飯豊山行を振り返ると…
一日目
新庄駅~小国駅~梅花皮荘~温身平(泊)
二日目
温身平~石転び沢~梅花皮岳~烏帽子岳~御西岳(泊)
三日目
御西岳~大日岳~御西岳~飯豊本山(泊)
四日目
飯豊本山~切合小屋~地蔵岳~大日杉(泊)
五日目
大日杉~岳谷~羽前小松駅~新庄駅
全てテン泊、当時のテントは実に重かった。ラジウスやコッヘル、燃料や食料も。今では絶対にムリ、高校生だから出来たのでしょうね。
飯豊山はやはり「いいで」。日本アルプスに負けない魅力がありますね。








74座 越後駒ヶ岳

2020年08月22日 | 日本百名山
8月21日、越後三山の盟主「越後駒ヶ岳」(2,002.7m)へ。通称「越駒(えちこま)」。堂々たる山塊ですね。

枝折峠から挑みます。「山と高原地図」では、山頂までのコースタイムが約6時間。久々のロングルートです。
実は去る6月28日、越駒の山開きで枝折峠まで来たのですが生憎の雨。天候回復が期待できないため登山を諦め山形まで引き返した苦い経験が…
今回はそのリベンジになります。が、昨晩からおなかの調子が悪く、体調が今一つ。相当な暑さも予想されるため、具合が悪くなったら引き返すしかないな…と考えていました。
さて、早朝4時50分、枝折峠を出発します。
少し歩くと数名のカメラマンの姿が…

目的はコレだったんですね。枝折峠は滝雲、雲海で有名なのですね。残念ながら滝雲は見られませんでしたが…

明神峠にある枝折大明神です。避難小屋としても利用できるそうです。

奥只見の方から朝日が昇ってきました。

越駒の全容が見えてきました。遠いですね。快晴ですがかなり暑くなりそうです。

百草の池付近から望む越駒、大分近づいてきました。

百草の池です。

振り返ると稜線上の登山ルート。結構歩きました。

山頂でしょうか?

岩場の急坂が続きます。

9時を回り、ようやく駒ノ小屋に到着です。

ここで水分補給し山頂に挑みます。(水場は小屋から数分下った所にあります。)

9時40分、越後駒ヶ岳山頂に到着です。5時間近くかかりました。
猿田彦大神像がお迎えしてくれます。信仰の山ですね。

若い岳人から写真を撮っていただきました。

越後三山の一つ八海山(1,778m)です。二百名山になっています。天地人のオープニングでも有名ですね。勿論日本酒でも…

そしてもう一つ、中ノ岳(2,085.1m)です。二百名山です。越駒より高いのですね。

駒ノ小屋で小休止します。

帰路、暑さと体調不十分でヘロヘロです。
奥只見湖が見えてきました。

14時15分、何とか枝折峠に戻ってきました。お疲れさまでした。

今シーズンはコロナ禍等で思うような山行ができていませんが、耐える時期も必要なのかなと思っています。



73座 焼岳(北アルプス)

2020年08月10日 | 日本百名山
翌8月8日(土)は北アルプスの焼岳北峰(2,455m)へ。日本アルプス唯一の活火山です。
6時10分、安房峠の新中の湯登山口を出発します。山頂までのコースタイムは約3時間です。

この辺りから焼岳が見えるはずですがガスで見えません。

急登が続きます。

ガスの中、ひたすら登ります。

山頂?が見えてきました。

稜線への登り。硫黄臭が鼻をつきます。

岩稜帯です。ようやくアルプスらしくなってきました。

最後の登りです。

8時30分、焼岳北峰に到着です。2時間20分ほどで着きました。

若いカップルから写真を撮っていただきました。

ガスで眼下の上高地は全く見えません。
晴れていればこのような感じで見えるのですが…

日本気象協会の画像です。

72座 御嶽山

2020年08月09日 | 日本百名山
今シーズン最初の百名山は、8月7日(金)、木曾御嶽山(3,067m)へ。古来より信仰の山ですね。
ご承知のように、2014年(平成26年)9月27日に噴火し、58名の登山者らが犠牲になりました。
5時10分、六合目の中の湯登山口を出発します。

途中の休憩所です。営業していないようです。

5時55分、七合目の行場山荘に着きました。

6時45分、八合目の女人堂に到着です。

参拝します。

山頂の剣ヶ峰はガスで見えません。

御嶽山は「御嶽信仰」の総本山ですね。

寄進された石像、石碑でしょうか。
麓の集落には数多の霊神碑が並んでいました。

山頂が近づくにつれ天候が悪化しています。
九合目の石室山荘に到着、ジャスト8時です。

標高が高くなるにつれて雨風が一層強まります。

雨風で視界不良、山頂までもう少し…
噴火後に山頂直下に建造されたシェルターです。

その隣には、噴火で亡くなられた方々の慰霊碑が…

8時45分、御嶽山山頂(剣ヶ峰)に到着しました。
噴石で破壊された祠や石像は修復されていました。

三角点です。

風雨の中、若い岳人から写真を撮っていただきました。レンズが曇ってボケボケです。

この後、雨脚はさらに強まり、ずぶ濡れになりながらも、11時30分、無事に中の湯登山口に到着しました。
晴れていればこのように見えます。

木曽おんたけ観光局の画像です。