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nishimino

にしみの鉄道情報局付属ブログ

阿波池田バスターミナル

2015-08-05 | バス(路線・事業者)

徳島県の阿波池田駅から少し離れたところにある、阿波池田バスターミナル。こんな山の中にもかかわらず、大阪と神戸までの高速バスが発着しています。

以前は阿波池田駅前に路線バスのターミナルが有ったのですが、2006年にこちらにバスターミナルを移しています。

撮影 2012年12月8日

八風バス設立の謎

2015-06-05 | バス(路線・事業者)


桑名市内を走る路線バス会社に八風バスという会社があります。三重交通の子会社で、三重交通桑名営業所の隣に本社があります。
三重交通の桑名地区の一部業務の委託先のための分社子会社かと長年思っていましたが、設立は1952年で三重交通の傘下に入ったのは1958年と分社子会社ではありません。

ここからは名阪近鉄バスの歴史を調べた時に判明したことですが、1958年に名阪近鉄バス(当時は名古屋近鉄バス)が八風バスの株式を三重交通に譲渡しています。
この譲渡の経緯は、かなり複雑で、名古屋近鉄バスの社史によると大垣名古屋間の路線バス免許取得の調整のため譲渡されたとのことです。社史にもすべて記載されているわけではないので、このあたりの三重交通の思惑は良く分かりません。

この八風バスが、どのようにして設立され、どのようにして近鉄バスの傘下に入ったのかは社史には記載されていません。

近鉄バスは国道258線経由で、大垣桑名間に路線バスを走らせていました。1990年代には岐阜三重県境まで路線になっており、現在は大垣市内のみ路線が残っています(高須方面の路線が国道を経由しているため)。
近鉄バス(当時は大垣自動車)は養老線の前進の養老電鉄(伊勢電の参宮急行電鉄合併の時に養老線を担当する会社として設立された)の子会社だった時期があり、自社鉄道に並走する路線は、三重県内も三重交通ではなく子会社の大垣自動車が路線を取得したのではないかと推定しています。

このように桑名地区にも近鉄バスが路線を持っていたため、その関連ではないかと推定しています。桑名地区の拠点として近鉄バスが子会社として設立したのか、それとも独立系のバス会社を買収したのかどちらかは良く分かりません。
現在の名阪近鉄バス社内にも、八風バス設立の経緯を知る人はおらず、調べてみても良く分かりませんでした。
八風バスが名阪近鉄バス桑名営業所になっていたら、旧多度町内や桑名市北部の団地路線は名阪近鉄バスが運行していたかもしれません。

さて、現在の八風バスは桑名市内の路線を中心に現在も運行しており、三重交通桑名営業所の一部路線の受託運行も行っているようです。


撮影 2007年6月3日

京都市内を走る近鉄バス

2015-01-28 | バス(路線・事業者)

近畿日本鉄道の自動車局を起源を持つ、近鉄バスは大阪府内の近鉄沿線を中心に路線を展開しています。阪奈生駒線など梅田まで乗り入れる路線や、近鉄沿線を少し離れた、北摂地域の茨木市内にも路線を持っています。
飛び地的に京都市内にも路線があり、近鉄向島駅からの路線を展開しています。



近鉄・地下鉄竹田駅まで乗り入れる路線もあり、竹田駅東口~桃陵団地前(とうりょうだんちまえ)間では京都市バス南8系統と並走します。ただ、京都市域バス共通回数券は近鉄バスでは使えません。洛西地区の阪急バス、ヤサカバスや旧京北町のコニュニティバスでも使えるので、この扱いの差は一体なんだろうかと思えます。

近鉄バスの一般路線は竹田駅までしか乗り入れないため、京都市内では存在感は薄いのですが、近鉄バスの京都営業所は京都発着の高速バスの車庫しても重要な拠点のようです。また、この路線があったため、京都市内を走る路線バス事業者として、京都市バスの洛西営業所の受託運行も可能だったようです。


ところで、なぜ向島地区に離れ小島的に路線が存在するのかというと、近鉄京都線が1963年まで奈良電気鉄道という独立した会社で、同社が沿線のバス路線を運営していました。同社が近鉄に吸収された時、バス路線は奈良交通に吸収されたのですが、京都市の向島地区だけは近鉄直営で残ることになりました。
余談ですけど、京都市内の旧奈良電気鉄道の路線バスも奈良交通に移管する予定でしたが、沿線の住民から反対が起きたらしく、近鉄直営で残ったらしいと聞いたことがあります。

ちなみに、奈良電気鉄道は京阪も関係していた会社のため、奈良電気鉄道の近鉄への合併時の取り決めにより、京都奈良間の直通路線バスは京阪に路線免許が譲渡され、更に元々宇治市内の路線バスは宇治田原自動車を起源に持つ京阪宇治交通(京阪宇治バス→京都京阪バス)が路線を持っていたため、近鉄京都線とJR奈良線沿線の路線バスは現在でも京阪バスとその子会社の京都京阪バス、近鉄バス、奈良交通でエリアが入り乱れる形になっています。


撮影 丹波橋付近 2012年8月4日

島のバス

2014-03-21 | バス(路線・事業者)
ある程度大きな離島には路線バスが存在しますが、それらは基本的に島内のみを走ってます。ただ、本土との架橋がされると、急行路線が設定されて、主要都市に乗り入れてきます。

そういった事業者で真っ先に頭に浮かぶのが、淡路交通とこの瀬戸内海交通。しまなみ海道の伯方島、大三島、伊予大島をエリアにしています。下のバスの塗装から分かる通り、今治や新居浜をエリアとする瀬戸内運輸の子会社です。


撮影 大三島BS 2012年8月12日

今治まで乗り入れる急行路線には西日本工業製のトップドア車が使われています。全長11.5mの長尺車で、サブエンジン式クーラーのため、西鉄バスのB高速みたいですが、瀬戸内海交通の方が導入は先です。
シャーシはエアロスターのターボ車(KC-MP717PT)で、しまなみ海道も余裕を持って走れると思ったのですが・・・

実際に乗ってみたところ、5速MT車で高速域では傍から見ても余裕が殆どありません。しまなみ海道の最高速度の80km/hだと、なんとか巡航可能ですが、6速MTの西鉄のB高速のような100km/hでの連続走行は、かなり無理があるようなギア比の設定でした。



今治~伊予大島~伯方島~大三島間の急行バスですが、伊予大島島内はしまなみ海道経由ではなく、一般道経由となっています。
ちなみに尾道と因島を結ぶ路線バス、因島の土生港前と生口島を結ぶ路線バスはありますが、大三島から生口島の間は路線バスがありません。そのため福山~今治間のしまなみライナーの生口島の瀬戸田バスストップのみクローズドアが無く、乗降の両方ができます。

新宿高速バスターミナル

2014-02-13 | バス(路線・事業者)


京王電鉄バスが運営している新宿高速バスターミナルは、その立地がかなり狭隘なことで知られています。



導入路はこんな狭さ。人通りの多い横断歩道を通るので、誘導員が常駐しています。
ここからバスターミナルから発車するときは、入線するよりも大変で、人通りが多い路地裏の交差点を誘導員の案内で曲がります。





手前側に柵が見えますが、バスの回転半径と内輪差を考慮して、左右で長さが異なります。


この交差点、ある程度の広さは有るのですが、それが仇となって路上駐車などがされないように、カラーコーンが置かれています。


このカラーコーンは、バスの発車直前になると、誘導員が道路脇に寄せて、バスが通れるようにします。

このバスターミナルですが、JR系の代々木駅東口のバスターミナルとともに、新南口に新たに作られるバスターミナル統合されるということになっています。このバスターミナル、新しい待合室を作るなど最近改装されたところもあり、京王はJRと同じバスターミナルに移転するのか少し疑問だったりしますが。

撮影 2013年11月16日