400人の乗客が乗ったミステリー列車が突如として消え、国鉄には10億円の身代金の要求がされる。西村京太郎のミステリー列車が消えたは、こんな始まり方をします。
400人の乗客を乗せたミステリー列車は、東京駅を出発して、本来なら京都に向かい、京都から山陰線で鳥取、さらに因美線から津山線で岡山に抜けて東京に戻るというルートです。ところが鳥取には定刻を過ぎても到着せず、その頃国鉄本社に10億円の身代金の要求の要求がなされるという。
京都では梅小路機関区を見学するのですが、そこにはミステリー列車の乗客と思われる見学者が多数訪れており、これも1つのポイントです。
実際に12両編成のミステリー列車が、国鉄の線路上消失するというのは、鉄道に詳しい人間の視点から見るとかなり無理がある設定です。実際には大垣と米原にある新垂井駅で、乗客を降ろし向日町運転所(現京都総合運転所)に入庫させ、しばらく事件の発覚を避けると言うものですが、これは相当な無理があります。
京都駅の助役の対応(列車が到着していないのにもかかわらず、勝手に予定変更と思いこむ)もかなり問題なのですが、山陰線にはいるため機関車を交換しますし、山陰線を担当する乗務員や運転指令がおかしいと気づくはずです。
犯人グループには元国鉄職員が多数いて、車掌と機関士もいるのですが、これだけでいかにして、向日町運転所に入庫させるのが疑問なんです。
犯人が一度も登場しないため、誘拐の詳細が語れることはないのですが、おそらく名古屋あたりで、車掌や運転手などの乗務員を拘束して、列車を乗っ取り、新垂井に停車させ乗客を降ろすと言うところまでは、可能だと思います。そこからいかにして、向日町に至るのか、ここが最大の疑問です。
向日町に至る前には、前述の京都駅があり、この駅をミステリー列車は停車もしくは通過したはずなので、その時点で京都駅の関係者は気づくのは当然ですし、本来山陰線に入る列車が、東海道線をそのまま進み、向日町運転所にはいるのは列車側では不可能で、信号係や運転指令に協力者が居ないと相当難しいのではないかと思います。
また、書かれた当時は国鉄だったのであまり関係ないのですが、JR化後は米原が会社の境界駅になったため、旅客列車は米原で必ず乗務員交代を行います。そのため、現在では新垂井で乗客を降ろして、向日町に列車を入れるというのは現状では難しいのではと思います。ただ、当時の優等列車の乗務は名古屋大阪間の通し乗務があったので、この設定もあり得るかもしれません。
今なら、名古屋で列車を乗っ取り、新垂井で乗客と拘束した乗務員を降ろし、空の客車を発車させる。米原では犯人が本当の機関士の振りをして、JR西日本の運転手に引き継ぎ、京都に到着時には客車からは乗客が忽然と姿を消しているという、いわゆるメアリー・セレスト号状態が妥当ではないかと思います。
ところで、本来の予定ならミステリー列車は鳥取から、因美線津山線で岡山に抜ける予定ですが、因美線津山線は12両編成のブルートレインが走れるだけの線路なのか、有効長を含めて大いに疑問なんですが。
400人の乗客を乗せたミステリー列車は、東京駅を出発して、本来なら京都に向かい、京都から山陰線で鳥取、さらに因美線から津山線で岡山に抜けて東京に戻るというルートです。ところが鳥取には定刻を過ぎても到着せず、その頃国鉄本社に10億円の身代金の要求の要求がなされるという。
京都では梅小路機関区を見学するのですが、そこにはミステリー列車の乗客と思われる見学者が多数訪れており、これも1つのポイントです。
実際に12両編成のミステリー列車が、国鉄の線路上消失するというのは、鉄道に詳しい人間の視点から見るとかなり無理がある設定です。実際には大垣と米原にある新垂井駅で、乗客を降ろし向日町運転所(現京都総合運転所)に入庫させ、しばらく事件の発覚を避けると言うものですが、これは相当な無理があります。
京都駅の助役の対応(列車が到着していないのにもかかわらず、勝手に予定変更と思いこむ)もかなり問題なのですが、山陰線にはいるため機関車を交換しますし、山陰線を担当する乗務員や運転指令がおかしいと気づくはずです。
犯人グループには元国鉄職員が多数いて、車掌と機関士もいるのですが、これだけでいかにして、向日町運転所に入庫させるのが疑問なんです。
犯人が一度も登場しないため、誘拐の詳細が語れることはないのですが、おそらく名古屋あたりで、車掌や運転手などの乗務員を拘束して、列車を乗っ取り、新垂井に停車させ乗客を降ろすと言うところまでは、可能だと思います。そこからいかにして、向日町に至るのか、ここが最大の疑問です。
向日町に至る前には、前述の京都駅があり、この駅をミステリー列車は停車もしくは通過したはずなので、その時点で京都駅の関係者は気づくのは当然ですし、本来山陰線に入る列車が、東海道線をそのまま進み、向日町運転所にはいるのは列車側では不可能で、信号係や運転指令に協力者が居ないと相当難しいのではないかと思います。
また、書かれた当時は国鉄だったのであまり関係ないのですが、JR化後は米原が会社の境界駅になったため、旅客列車は米原で必ず乗務員交代を行います。そのため、現在では新垂井で乗客を降ろして、向日町に列車を入れるというのは現状では難しいのではと思います。ただ、当時の優等列車の乗務は名古屋大阪間の通し乗務があったので、この設定もあり得るかもしれません。
今なら、名古屋で列車を乗っ取り、新垂井で乗客と拘束した乗務員を降ろし、空の客車を発車させる。米原では犯人が本当の機関士の振りをして、JR西日本の運転手に引き継ぎ、京都に到着時には客車からは乗客が忽然と姿を消しているという、いわゆるメアリー・セレスト号状態が妥当ではないかと思います。
ところで、本来の予定ならミステリー列車は鳥取から、因美線津山線で岡山に抜ける予定ですが、因美線津山線は12両編成のブルートレインが走れるだけの線路なのか、有効長を含めて大いに疑問なんですが。