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nishimino

にしみの鉄道情報局付属ブログ

箱根登山の特注車

2012-07-01 | バス(車両)
1980年に登場した日野の初代レインボーRJ系。それまでのモノコックのバス車体から、3年前にモデルチェンジした観光バスに続き、角型のスケルトンボディに変更されました。それでまでシェア的には劣勢だった、日野の中型路線バスを一気にシェアトップにした車両です。

路線バスはコストダウンや整備性などもあり、ハイビームとロービームが別のライトを使う4灯式のヘッドライトが一般的ですが、この初代RJ系は大型2灯式のヘッドライトを採用しており、通称一つ目RJ(人によっては二つ目とも言う)なんて呼ばれています。屋根上のクーラーの位置も、運転席の直上にあるなど、特徴的な外観をしています。
日野レインボーRJ系は、基本的に1988年のモデルチェンジまでこのスタイルで製造されています。

那珂湊駅前 撮影 2006年5月3日

製造終了から24年が経過して、現役車は少なくなっていますが、茨城交通ではまだ走っているそうです。

さて今回の主役は、次の東海バスの車両。1987年製の初代RJ系です。


沼津駅前 撮影 2010年3月28日


見ての通り、同じ小田急グループの箱根登山からの移籍車で、塗装そのままで使っています。箱根登山バス(当時は箱根登山鉄道)の特注仕様として有名な、初代RJ系です。
このバスは2002年に箱根登山鉄道バスの沼津三島地区が東海バスに移管された時、そのまま東海バスに移籍して、塗装そのままで2010年9月まで使われました。
この角型ヘッドライト4灯仕様の初代RJは、東海バス自社発注の車両や、阪急バスにも居たようです。


ところで、日野自動車は路線バスのヘッドライトの1灯化が好きで、エルガとエルガミオの日野仕様のいわゆるブルーリボンII、レインボーIIは1灯式を採用しています。
かっては1970年代の大型路線車のRE系でもオーバールヘッドライトという横長の1灯式ヘッドライトを採用したことがありますが、ハイビームとロービームの切り替えがうまく行かず、すぐに廃れました。
いすゞ車のハイデッカーIV形やエルガの縦目ヘッドライトと同じく、片側1灯のヘッドライトは日野車のアイデンティティになっているのかもしれません。

JR東海バスのエアロエース

2012-05-14 | バス(車両)
JR東海バスというと、2階建てバスを除くと、このところセレガばかり導入していましたが、エアロエースも去年から導入しています。

撮影 2012年5月4日

こちらが去年入った744-11956号車。去年12月頃に導入されたようです。これ以外にもう1両、744-11955を確認しています。JR東海バスの三菱車は、エアロキングを除くと実に11年ぶりの導入のようです。



撮影 2012年5月12日

こちらは3月に入ったばかりの744-12953号車。744-12951号車と744-12952も同時に購入されたようです。

クーラーはいずれも直結で、ナンバープレートがオフセットされていることから分かるように、車間調整用のミリ波レーダーを装備しています。JRバス関東の車両みたいですが、関東以外のJRバスにも装備例が出てきています。
屋根上の直結クーラーとリアスポイラーが今年の新車から青く塗られています。結構目立つ変更点でですけど、結構いい塗り分けではないかと思います。

なおJR東海バスのエアロエースは、名神ハイウェイバスや青春ドリーム号などに使われています。

撮影 名古屋駅新幹線口 

前中ドアの8B

2011-08-08 | バス(車両)

日東交通の子会社、鴨川日東バスにこんな車両がいます。



車体は見ての通り前面に方向幕のない、富士8Bを架装し、しかも前中ドアとなっています。型式は日産ディーゼルのU-RM210GSNのようです。
前面に方向幕のない富士の7B8Bシリーズの車体は、自家用などに使われるケースが多く、前中ドアの純然たる路線バスに使われる例は殆ど聞きません。
この車両も路線バスとして日東交通が導入したのではなく、西武バスの子会社で契約送迎輸送などを扱っている、西武総合企画から移籍してきた車両です。




ドア側の写真ではあまり目立ちませんが、運転席側の写真では運転席の後ろの引き違い窓の隣の柱が太くなっている事がわかります。サブエンジンクーラー車だと、2番目の柱にエアダクトが通っているため太いことがよくありますが、このバスは屋根上に直結クーラーが載っています。クーラー搭載の補強のためなのか、それとも冷媒パイプ収納のためなのか、どちらにしてもあまり見かけない仕様です。

撮影 安房鴨川駅前 2011年7月9日


鹿児島市バスの前面1枚窓シリーズ

2011-07-20 | バス(車両)

路線バスの前面窓は、通常左右分割の2枚窓になっています。
飛び石などで左右のどちらかが割れたとき、片側だけ交換できるメリットがあるため、いすゞキュービックを除いて、すべてのメーカーが2枚窓を採用しています。いすゞも、キュービックからエルガにモデルチェンジし、前面窓は分割の2枚に戻しています。
そんな中、路線バスを観光バスのような前面1枚窓で導入した事業者があります。鹿児島市交通局は、桜島の降灰時の視界確保の観点からか、前面1枚窓の車両を導入しています。

まずは日野車。写真は97年式のKC-HU3KMCAです。型式から分かる方は分かりますが、市内に坂道が多いため、登坂に有利な高出力エンジンを搭載しています。

続いていすゞ車。92年式のU-LV224Mで、車体は西日本車体工業製58MCのB-I形。いすゞ車はノンステップバスになるまで、西日本車体製の車体で導入されています。

三菱車のうち、まずは90年式のエアロスターK。型式はP-MP618Mのようです。
セイフティウインドウなし仕様のため、中型車のエアロミディを一回り大きくしたような印象があります。ちなみにエアロスターKのセイフティウインドウなしは、横浜市や大阪市など公営交通でよく見られた仕様です。

こちらは98年式のニューエアロスター。型式はKC-MP717MTで高出力エンジン搭載のターボ車です。ニューエアロスターのセイフティウインドウなしというと、神奈川中央交通と江ノ電バスぐらいしか例が無いと思っていましたが、鹿児島市交通局にもいました。
しかも、神奈中の車両のようなセイフティウインドウ部分の段差もなく完全にフラットで、どちらかというと名鉄バスや京急バスの高速バス仕様のニューエアロスターに前面方向幕を取り付けたような仕様です。ちなみに、鹿児島市交通局にはエアロスターMは在籍してません。

最後に日産ディーゼル車。日産ディーゼル車は西工製の車体の車両もいるようですが、見かけたのは96年式の富士7Eだけでした。こちらも他メーカーと同じく、前面1枚窓の仕様となっています。

この車両、鹿児島市交通局の中でもひときわ有名な車両です。その理由は、搭載しているエンジンにあります。

上の写真から見る人が見れば分かりますが、V8エンジン搭載のKC-UA521NANなんです。日産ディーゼルのV8エンジン路線車は以前紹介したJRバス関東の車両のように、大半がトップドアの長距離用仕様車なんですが、鹿児島市は前中ワイドドアの純粋たる市内路線バス仕様車となっています。KC-UA521系の純粋な路線バスは、全国でもここだけと言われています。


こんなに、前面1枚窓にこだわっていた鹿児島市ですが、2000年以降に導入された、ノンステップバスは標準化には逆らえず、普通の左右分割窓で導入しています。

撮影 2011年5月13日 鹿児島中央駅前


エルガの板バネ車

2011-04-30 | バス(車両)
修善寺駅前で見かけた、中伊豆東海バスのいすゞエルガ。見ての通り、同じ小田急グループの箱根登山バスからの移籍車です。


撮影 2011年3月5日

箱根登山バスは一昔前まで神奈川中央交通や東京都交通局の中古車をいれていましたが、2000年頃から急速に車両更新が早くなっています。かなりの車両がお隣りの東海バスに移籍しており、写真のようにエルガまで東海バスに移籍してきました。最近の箱根登山バスは9~10年程度で車両を置き換えている計算になります。

ところで、このバスの型式はKL-380L1です。この型式から分かる方は分かりますが、サスペンションがリーフサス、つまり板バネとなっています。
2002年でエルガの板バネの設定は無くなっており、それまではワンステップとツーステップに設定がありました。もともと稀少性が高い板バネ車で、さらに路線トップドア車だと日本にそう何台もない形式だと思います。