トライアングルの部屋

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仙台在住で大の阪神ファン

たまちゃんのおつかい便 森沢明夫

2020-04-19 08:51:35 | 本 2020年
「エミリの小さな包丁」に続き
森沢明夫さんの作品

こちらも舞台は海辺

田舎で買い物難民になっている高齢者たちを
助けるために
大学を中退して起業した、たまちゃんこと葉山珠美

そこに至るまでが長い

おつかい便が始まったと思ったら
すぐ中断

題名がおつかい便なら
もっと突っ込んで欲しかったなあ

これで採算取れているのか
仕入れた物をどのくらいの利益を足して
販売しているのかとか

いくつかの販売所を決めて販売しているけど
自宅から出られない高齢者が
一人だけってことはないと思うが
その辺どうなんだろうかとか
知りたいことはたくさんあった

あとがきにモデルがいると書いてあったので
具体的に知りたかった

家族や友人関係のことが多すぎ

小さい頃に交通事故で亡くなった母
彼女から教わったこと
「命って時間のことなんだよ」
今この瞬間も貴重な命をすり減らして生きている


祖父が母に言った言葉は
「人に期待する前に、自分に期待すること
その期待に応えられるように自分なりに
頑張ってみること
人にするのは期待じゃなくて感謝でいい」

たまちゃんの父親は
「人生にあるのは成功と学びだけ
やりたい事をやらない人生はつまらない
幾多の失敗から何かを学んで
未来に活かせたら人生は悪くない」

もうひとつ亡き母から言われたこと
「人生なんてあっという間だから
一分一秒を惜しんでなるべくいい気分で過ごす}

幼なじみのマッキーが壮介に教えたこと
「女というものは共感のポーズさえ示していればいい
下手にまじめに考えて解決方法を示したりすると
逆に叱られる
そういう時は別の楽しい話題を振ってやる

なるほど
思い当たる!!

たまちゃんのおばあちゃんが
亡くなるところは
リアルすぎて
ここまで表現しなくても
宗教的なものを想像してしまう
死ぬ瞬間の気持ちなんて誰もわからないのに・・・



コメント
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