トライアングルの部屋

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虹の岬の喫茶店 森沢明夫

2013-01-23 11:45:49 | 本 2013年
絵画的な小説

NHKのラジオの朗読を聞いて(竹下景子さんの)
読みたくなった
聞いたのは最終章だけだったから

ある岬の喫茶店 「岬カフェ」
そこを訪れた人の人生模様と
カフェの女主人悦子さんとの交流

副題はその話の登場人物に合わせた曲名になっている

アメイジング・グレイス

親子三人で幸せに暮らしていたのに
突然の病で妻が他界

葬儀も終えたころ
四歳の娘と陶芸家の夫は
当てもないドライブに出かける

そこで見つけた岬カフェ
二人は新たな旅立ちに!!

ガールズ・オン・ザ・ビーチ

就職活動がなかなかうまくいかない大学生
バイクで走っていて
ガス欠と腹痛
岬カフェに飛び込む
カフェの常連の美術学校生にほんわか恋心
自分の本当にしたいことは何かを
見つめ直すきっかけに!!

ザ・プレイヤー

真夜中
岬カフェに侵入してきた泥棒
包丁の研ぎ師だったが事業に失敗
強盗も覚悟で
自慢の包丁を持参しての泥棒
しかしカフェの主人悦子さんと話しているうちに・・・

ラヴ・ミー・テンダー

未亡人の悦子さんに恋心のタニさんという常連さん
遠くへ引っ越すので
悦子さんの誕生日に月の土地をプレゼント
一緒に天体望遠鏡を覗く

気持ちを打ち明けたいができないタニさん
新天地への移動はフェリーで!!
携帯で話しながら
遠くにお互いの姿を確認し別れていく・・・
(なぜにタニとカタカナ表記?)

サンキュー・フォー・ザ・ミュージック

カフェの隣りにバーを作っているのは
悦子さんの甥の浩司君
彼は昔暴走族だった
そこから足を洗えたのは
音楽と悦子さんの魔法のようなことば
バーの開店記念に元のバンドのメンバーを集めて
演奏することにした
でもボーカルのショーとは連絡が取れず・・・

岬の風と波の音

長年一人でカフェをやっていることには
訳があった
タニさんの気持ちに気付いていながら
受け入れようとはしなかったのにも・・・
カフェに飾られている大きな絵画
愛犬コタローは右の前脚がない
その訳と名前の由来

浩司君結婚できて
子供もできて良かったね

登場した人物が小さなところで
ずっとこのカフェとつながっている
悦子さんの魅力のせい
(??つながっている人だけ物語にしたのだな)

年老いたらこんな女性になりたい
短気の自分には無理か?

こんな風においしいコーヒーがいれられたら・・・
インスタントではないコーヒーを買ってこよう!!
おいしくなれと言いながらいれるのだ

でもなぜか
こんなに海に近くて
地震があって津波が来たらと
思ってしまう・・・

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