トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

黒武御神火御殿 宮部みゆき

2023-03-25 13:49:29 | 本 2023年
三島屋変調百物語六之続

百物語の聞き手の三島屋おちかが嫁に行き
その後釜には三島屋の次男 富次郎が任されることに

第一話 泣きぼくろ

大所帯の豆腐屋で長男嫁が突然発情
同居している兄妹の相手に言い寄る

家族が宥めると本人は気を失い
気づくとそれらのことは覚えていないと

落ち着いたころ今度は次男嫁が同じように

そして次は出戻りの長女がなんと実父に言い寄る

その女衆みんなその当時、顔にほくろが出来ていた
大騒ぎになった途端、ポロっと落ち
ホクロはどこかに逃げていったと

まもなく父はショックで家を出て
知り合いの豆腐屋へ居候
そこで亡くなる

その臨終の床には亡霊のような女性が見え
その女性にもホクロが!!

オチはその話を語りに来た豆腐屋の息子
その嫁の顔には
ホクロが一つではなくたくさんあったって事

第二章 姑の墓

いろいろな花が美しく咲くある村

そこで蚕を飼い、絹糸を取り生活していた「かがり屋」
そこの娘だったお花が語り手

春の花見の時期に
墓参りを兼ねて、山へ登るのが村の人々の
楽しみだったのに、「かがり屋」の女衆は
決して山に登ってはいけないという言い伝えがあった

それに異を唱える嫁
宥めるようにその訳を話し出す祖父

昔、優しいと思っていた母親が
息子に嫁が来た途端、ものすごい嫁いびりが始まった
嫁の腹に子ができたと分かると、嫁も子も亡き者にしようと
したため姑を小屋に閉じ込めた
ところが逃げだして、首をくくって死んでしまった。

その後墓所を作り、妊婦である嫁がそこまで登ろうとしたら
誰かに押されたように転げ落ちて死んでしまったと。

その後も呪いは続く

異を唱えた嫁  お恵
その父親がまた偏屈
実父思い出して苦笑い

第三話 同行二人

はやり病で妻子を亡くした飛脚の話
後をついてくる幽霊は
やはり妻子を亡くした男だった

第四話 黒武御神火御殿

いろいろな悪いことをしてきた者が
ある屋敷に閉じ込められた
そして一人ひとり殺されていく

長いばかり長くてなんだか
よくわからない
なぜこの人々が選ばれたか
そこまで何の恨みがあるのか

火山の絵が本当に噴火したり
恐怖は感じるけどちょっと極端すぎる展開に
興覚めが本心

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口福のレシピ 原田ひ香

2023-03-03 09:24:26 | 本 2023年
下ごしらえの日曜日から始まって
月曜日の骨酒
火曜日の竹の子
水曜日の春菊
木曜日の冷や汁
金曜日の生姜焼き
土曜日の梅仕事
日曜日のスープ
そして最後が
あとしまつの日曜日

料理教室の後継者だった留希子が
反発して家を出て
いろんな料理を考えだし
SNSにあげて成功する
それだけの話かと思った

でも時々何世代か前の料理人らしい人の話も出てきて
これは何を意味するのかと

しずえという女性
彼女と留希子との関係は?

これはもしかしてそういうことになるのか?
やめてくれと願いながら読み続ける

代々続く品川料理学園

二代目?の時
その夫婦には子供ができず
奉公人であったしずえを奥様が気に入り
旦那様の子を産むことになる

さぞかし気の毒な人生かと思いきや・・・

妾になることに激怒した、しずえの実家の人々も
品川家からの多額の金品で
しずえの兄弟がいい大学に入れたりと
恩恵にあずかるし
しずえ自身も好きな料理ができる小料理屋をできるし
不自由しない人生を送れた

よかったなあとしみじみ思う

しずえが産んだ子が留希子の祖母なんだ

後継者である留希子と結婚させようと
理事長に抜擢された坂崎という男性も
留希子は最初反発して嫌っていたけど
なかなかいい男のようだし

とにかくこの話は悪人が登場しない

書いてあるレシピ
どれも使えそうと思いながら
メモしてもどうせ作らないだろうと
いろんな料理ができる留希子を
うらやましく思って本を読み終えた
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雲雀坂の魔法使い 沖田円

2023-02-18 14:33:25 | 本 2023年
雲雀町に「雲雀坂魔法店」がある
店を営むのは翠(すい)という魔女

そこにはいろんな人がやってくる

最初の話は
やけどの痕を治してほしいとやってきた
女子高生

第二話
猫の言葉を通訳してほしいと思っていた
余命わずかの老画家

第三話
面白い小説を書けるようになる
魔法をかけてもらいたい小説家

第四話
魔法をかけられて鳴らないオルゴール
魔法でそれを鳴るようにしてもらう

第五話
魔法使い弟子入りの話

あまり詳しくあらすじを書かないのは
おもしろくなかったから
涙あふれる珠玉のストーリーとはあるけれど・・・
魔女好きとしてはがっかり
思いっきり魔法を使わないからかも
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さよならの儀式 宮部みゆき

2023-02-13 07:06:23 | 本 2023年
8話収録
宮部みゆきさんには珍しくすべてSF
結論が出ていないのがもどかしい

母の法律

マザー法という法律の下
養子縁組で家族になる

マザー法
全面的に尊重・優遇されていた父母の子供に対する親権を
国家が集中管理できるように制定した

親権の停止・剥奪・付与の全てが
国家機関であるマザー委員会の決定に任され
申し立ては親子どちらの側からも自由にできる

子を持つ親はいつ何時どんな理由で
養育者として不適格と認定され
子供と引き離されるかわからない

そんな法律の下親子になった家族の養母が病で亡くなった
片親になった場合は養子縁組は解除されるという決まり

その時まだ自立していない子は
グランドホームという施設に移らなければならない

かつての養父との関係とかが出てくるかと思いきや
養父は養子を引き取ったために疎遠になっていた
マザー法反対の養父の両親と同居してしまった

そして物語は主人公二葉の実母が
死刑囚であることがわかる

でも本当は姉の一美の母だったのか
真実はわからずじまい

戦闘員

これはちょっと怖い
防犯カメラが人々を死に追いやる
その人をどういう風に選別しているのかわからないが
狙われた人は病んで死んでしまう
そうするとその人を狙っていた防犯カメラは
消えてしまう
その事に気づいた老人と若者が立ち向かう
と言ってもネットで情報集めるところまで

わたしとワタシ

40代文具会社に勤める独身
一人暮らしの女性

そこに女子高校生時代の自分が
タイムスリップしてくる

今の自分がわたしで過去の自分をワタシと表記し区別
あなたみたいなおばさんにはならないと言って
ワタシは去っていく

どうやら自動販売機がタイムマシンの役目らしい
自分が数十年先の未来に行ってしまうのか
自販機には近寄らないようにしようという所で終わる

さよならの儀式

この本の題名にもなっている

ロボット社会

ロボットに強い愛情を持ってしまった若い女性
音声認識機能や発声能力も失ったのに
新しいロボットに交換もせず手話を使って会話していたと

ロボット整備士(たぶんそんな職業)の男性が語る形式

大規模な自然災害とテロと内戦で
保護者を失う子供が大勢いる世界
整備士の男性も救護施設を転々として育った
ロボットを組み立てながら
自分がロボットよりも必要とされず愛されていない
人間だと思い知る

ひとつロボットを組み立てるたび
俺は人間から離れていく
どうしてもロボットにはなれない
大声で泣き叫びたくなる
それは実に人間らしく
ロボットはけっしてやらないこと

星に願いを

隕石が地球に落下する寸前で
大気圏を通過するあいだに摩擦熱で溶け
空中分解
地表に衝突することは避けられた
大きい影響はなかったように見られたが

秋乃と春美の姉妹の妹の方 春美に宇宙人が乗り移る
また無差別殺傷事件の犯人の男性にも乗り移り
その男性は支配されたことを理解できず
事件を起こした後自殺

その男性に乗り移っていた宇宙人は秋乃に移る

それは夢か現実か

聖痕

千川調査事務所にやってきた男性
寺嶋
調査員が女性で驚く

寺嶋の離婚した妻と内縁の夫が
息子に殺された
その息子は寺嶋の子

その後担任の女性を人質に教室に立てこもった
当時14歳の少年A

その少年A寺嶋の息子で名は和己といい
母親と内縁の夫から
万引きや窃盗を強いられていた

当たり屋として自動車事故に遭い
治療費等をせしめたりすることもあったと

少年を好む客相手に児童ポルノも

そしてついにその大人二人は和己の死亡保険金を
取ろうとまで考える

当時担任だった女性教師に相談するも
途方もない話で
彼の精神状態を疑った
担任に不満を感じた和己

ここまでは小説にはよくあることだが
ここに救世主(メシア)が登場

ここからちょっと少しづつ理解が出来なくなってくる

ネットの中に「黒き救世主と黒き子羊」なるサイト

そこでは少年Aは死んだことになっていた

そしてそこに教祖なる「鉄槌のユダ」が現れ
預言者だと、子羊たちを救世主の元へ導くものであると

いろいろな家庭内殺人

そしてその鉄槌のユダは千川事務所の調査員の女性だった
最後まで名前が出てこなかったと思う
見逃したか?千川なに?

海神の裔(すえ)

超短編だが訛りが読みにくくて読むのをやめた

保安官の明日

最初から意味が分からず
ザ・タウン 周回(ラウンド)とはどういう意味?

実はこのタウンは大金持ちの息子のためにできた
生まれ変わりの場所だった

その息子はものすごいワルで
犯罪を犯し、死ぬと
また生まれ変わってやり直す
そしてまた犯罪を犯しを繰り返している

一人ではタウンが維持できないので
ほかに生まれ変わりたい人を集めている

その管理をしているのが
生まれ変わりではない生身の人間の保安官


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魔法使いハウルと火の悪魔 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

2023-02-02 05:35:53 | 本 2023年
ハウルの動く城1

映画とはだいぶ違う所があって
ちょっと困惑

荒れ地の魔女がおばあちゃんになってしまう所
早くなれ~って思いながら読んでいたけど
とうとうそんな場面は出てこない

映画ではすぐ下の妹は出てくるけど
原作では三姉妹
一番下は異母妹

そして長女であることをやたら嘆いている

長女はいつだって失敗するんだからとまで言っている
ハウルに失敗を指摘されたときは
「しょうがないだろ、長女だもの、失敗することになってんの」

そういえば昔話では、いい娘はほとんど三女
長女はいつも悪者
そして私も三姉妹の長女なのでそんな話をなんでかなと
いつも嫌な気持ちで読んでいた

三姉妹だけではなく三兄弟でもよくある
たとえば三匹の子豚とか・・・
これって作者が小さい時、兄や姉に虐待されていたとか?

そしてそしてハウルは女たらし
やたらと女性をくどきまわる
ソフィーの妹もくどいている
そして自分のことが好きになると
あっさりふってしまうという嫌な男という設定

ソフィーも本当は魔法が使える
念じれば物に命を吹き込むことができる

その他ハウルの姉や甥、姪も登場など

かなり違っていて戸惑い大きい

話の中の気になるところ記載

帽子を出すには順序があるのよ
最初はあまり似合わない帽子
そうすれば似合う帽子をかぶった時に
違いがわかるから

商売の鉄則
かっとなればお客を失う

原作は三部作だがこれ以降
読む気になるかは微妙

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麦本三歩の好きなもの 第二集 住野よる

2023-01-22 09:04:30 | 本 2023年
相変わらずの、けだるい感じの三歩

前回は「麦本三歩という人間がいる」で始まったが
今回は「麦本三歩は生きている」で始まる

特に事件が起きるわけでもない三歩の日常

気になったところだけ抜粋

三歩は自らの心を出来る限り平穏に保つ為、
事前に極度の緊張が自らを襲うだろうと分かっている場合は
心中で混乱するふりをして状況認識が出来ていない状態を装い
自分自身を騙そうとする

わかったようなわからないような表現

合コンで再会希望と言われたとき
フリーメイソンかもしれないと

フリーメイソン
調べたけどよくわからない
友愛結社
つまりは三歩を気に入って誘ったのではないと
疑っているということ

その相手
一期一会かもしれない相手に
会話の中で
今回はそれで
なんて言っている
次回も期待している微妙な心理

三歩には二卵性双子の弟がいたという衝撃

最初双子の弟と知り
弟が二人いるのかと

違った双子の片方が三歩なのだ

しかし弟の名前が出てこないのだ
見逃したかと探すも見つからず
ここで教えないことにどんな意味があるのかな

麦本家では年越しがすき焼き
あまり他人に聞いたことはないが
我が実家と同じでへ~って感じ
麦本家と同じように高級お肉だったかどうかは
記憶にないが

麦本家も我が実家と同じで作るのは父親
どうしてなんだろう
結構多いのかなこんな家庭

三歩の沸き上がったテンションのおさめ方
お惣菜のコロッケを死ぬほど食べる

嗅覚だけに集中していた能力を
視覚にも分け与える
ちょっといい表現なので記録

ドラマになったら誰がいいか
前回はノダメの上野樹里さんのイメージだったけど
同じイメージで違うドラマはダメだよね

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