狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

人が手を掛けると・・・

2006-09-10 15:16:07 | 花造り



たりたりの一日。

花の中には、人が手を掛けて種を播いても芽さえ出さない花があります。
「捩花」とか写真の「お辞儀草」が良い例です。昨年は「捩花」が1本咲いて
種を取り、播種したけれど、花は咲きませんでした。お辞儀草は去年も咲きは
したけれど、種を播いても、播いた鉢からは芽さえ出なかったのです。


それが、とんでもない鉢に芽吹き花を咲かせています。
ピンクの球状をした花で、直径は2~2.5cmくらいでしょうか、花の後茶色く
なって枯れてしまいますが、これが多分「種」だと思うのです。
捩花もお辞儀草も、矢張り自然の中で咲いているのを見るのが一番のようです。


この「お辞儀草」触感を持っているのか、葉に触ると縮まってしまいます。


「みちのくの しのぶもじずり 誰ゆえに 乱れむと思ふ 我ならなくに」
この歌は、百人一首が好きな人はご存じかと思いますが「古今集 河原左大臣」
の歌です。僕はこの歌の「しのぶもじずり=捩花」とは知りませんでした。


一昨年、とあるゴルフ場で見つけて、非常に嬉しく思ったのを覚えて居ます。
一本見つけたら、近場に必ず2,3本は有ります。その時は、10本くらい、花を
開かせて群生していました。カメラがなくて惜しい事をしたと、今でも口惜しい
思いが致します。

来年はどんな場所で花を咲かせてくれるのか、今から楽しみな花です。捩花共々。


そうそう、今年は「モントブレチア=(別名)檜扇水仙」が二本、水仙の
花後にすくすくと伸びて、綺麗なオレンジ色の花を咲かせてくれました。
まだ大橋に住んで居たときに、荒れ地の中から種を取っていたのを、鉢に
入れておいたらしい(カミサン曰く)のが、3年経った今年花を咲かせたのです。


水仙の掘り出しに合わせて、球根を取り出し、別な鉢に植え直したいと
考えています。真夏の暑い盛りに鮮やかな「オレンジ色」の花は、また格別です。



昨日は・・重陽の節句

2006-09-10 00:56:28 | ひとりごと



と、めまぐるしく変った一日でした。


9月9日は、五節句の最後「重陽の節句」でした。3月3日・5月5日・7月7日と
9月9日は覚えて居ましたが、あと1節句足りません。1月1日・・これは「元旦」
ですから、節句とは言わないのでは、そう思い調べてみました。


1月は「一月七日」=人日(じんじつ)=七草の節句
3月は「三月三日」=上巳の節句(じょうし)=桃の節句(ひな祭り)
5月は「五月五日」=端午の節句(たんご)=菖蒲の節句
7月は「七月七日」=七夕の節供(しちせき)=笹の節句
9月は「九月九日」=重陽の節句(ちょうよう)=菊の節句


言われて見れば・・みんなが知っている事です。一番縁がないのが「9月9日」の
重陽の節句でしょうね。僕はこういう事の専門家では無いので、鵜呑みにされても
困りますが、発祥は中国です。中国では「奇数=陽」「偶数=陰」という考えが
あり、よって「九=陽」九月九日は「陽」が重なる事から「重陽」の節句と
いうそうな。


こういう「いわれ」は、本来陰暦をもって決めて居たことですから、
旧暦九月九日は新暦に置き換えると、今年は十月三十日になります。
この頃だと、菊の花も盛りの時期で「菊の節句」と言われても、なるほど
・・と思いますね。


僕が何故「重陽の節句」を知っていたかと言えば、友人の親に学校の先生が
いて、その子供が九月九日生まれで名前を「しげはる=重陽」と言いました。
そういう事で、一番縁のない重陽の節句のことを知っていました。
重陽の節句はただ菊の節句だけではないような気がしますが、これは気に
架かった皆さんが調べてみてください。


序でに、一月七日=七草の節句の七草は
「せりなずなごぎょうはこべらほとけのざすずなすずしろ」と覚えています。

秋の七草は覚えにくくて、記憶するのに時間がかかりましたが
「はぎおばなききょうなでしこおみなえしくずふじばかま」と覚えました。



「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花また藤袴 朝貌の花」 と詠んだのは
かの有名な(山上憶良・やまのうえおくら)です。
「朝顔=桔梗」の事だと思います。

序でながら今年の「中秋の名月」は十月六日です。今から楽しみにしています。